「そば好きの虫」「鴨のごちそう」

「そば好きの虫」「鴨のごちそう」

埼玉県のゴキブリは約30%があの、あい子さんの生まれ変わりで、子供である筆者に大変嫌われた人だったので当然、他の多くの人々にも嫌われ失望されていた。あい子さんの心にふさわしい虫に輪廻できたのは全て筆者の力によるもので大変に喜ばしいことであります。死後の世界は時間というものが無い。極楽で楽しいがこれが永劫だと思うとつらくなる、というようなことは無く、いつも「今」しかない。地獄で千年万年苦しみ、これだけ耐え忍んだのだから、そろそろお許しを、と願っても、まだ来たばかりだ、と言われればその通りになってしまうのが時間が無いという状態である。長年、霊障マンガ家として「死と怨念とトマト」について考察してきた今の推論だが、無意識と宇宙の果てにも時間が無いように思える。「人様に迷惑をかけるようなことはするな」と人はよく言う。これは生きている間のことと、死後についても言っていることで、他者に加えてしまった迷惑は重さがある。ウソや盗み、障害、殺人など、大きな迷惑痛みを他者に加えてしまえば、当然恨まれ呪われる。さらに自己自身の痛みもある。自己と他者の痛みが混合される。白と黒の絵の具を混ぜてしまったら、元通りにするのはきわめて困難である。右と左に引っ張られた状態でここに重さが生まれ、浮かばれない、ということになる。どれほどの凶悪事件を犯しても、14歳だから、未成年だからといって死刑にしてあげないのは、大変残虐なことで、いつお迎えが来るのかわからない現実こそ死刑確定囚の最高の幸運、最大の醍醐味で、のたうちまわる姿は他者の痛みと自己の痛みを分ける分離作業で尊い。 あい子さんもよく「人様に迷惑をかけるな」が口ぐせ。でもやっていることは正反対で、今とてもその悪業の数々は書けない。深いため息を吐き、うつむいて「もおお おお〜〜、やでやでやでやで」が筆者の子供の頃の毎日だった。死んで体が消えたら 重い魂が残った。浮かばれないから誰か力を貸して欲しい。親指と人差し指で輪を作り、「虫にでもなれば」と問えば「あ、虫でもいい」と苦しい故にすぐ妥協、ピッとはじけば、ゴキちゃん、ハエ、蚊、ブヨになってしまう。蝶や蛍、玉虫などになれる魂 は別の人々である。いよいよ筆者にお迎えだ。最後に食いたいものは?ヘラヘラ失禁しながら、「ううっ、ト、トマト3個丸かじりで…」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm43936738