米首都ワシントンでは新型コロナウイルスの感染が広がっていて、バウザー市長は30日、住民に対し、原則として外出を禁じる命令を出した。 ワシントンでは食料品、生活必需品の購入や通院など必要不可欠なケースを除いて、原則的に外出が禁止されており、違反した場合には、最大5000ドルの罰金、さらに90日以内の禁錮を命じられる可能性があるという。 ワシントンに隣接するメリーランド州とバージニア州でも同様に市民の外出を禁じる命令が出され、米首都の周辺で感染を封じ込めるため市民の生活が一層厳しく制限されることになる。 バージニア州にあるスーパーでは、新鮮な野菜、牛乳、卵などの食料品が十分に供給されている一方、飲料水やトイレットペーパーなど生活必需品の供給が不足している。 スーパーでは、マスクや手袋を着用している消費者の姿が見られ、感染対策として消毒用品も提供されている。 市民は自らの安全を守るために外部との接触を自粛しているが、在宅勤務ができない人は、厳しい状況に立たされている。 世界保健機関(WHO)の報告によると、1日午前10時(中央ヨーロッパ時間)までに、全世界で新型コロナウイルスの感染による死者が4万598人となり、200以上の国・地域から82万3626人の感染が報告されたという。最新データでは、米国における感染者が16万3199人で、世界最多となった。