鋼牙と零は東の番犬所に乗り込むも、そこはすでにもぬけの空だった。二人は西の番犬所を訪れ、東の番犬所が謀反を起こしたことを知る。謀反の張本人の名はキバ。そして、東の番犬所で見つけた「顔を変容させる秘薬」の瓶は零の父のものだった。つまり、キバこそが零の仇であり、鋼牙の父親・大河の仇だったのだ。一方、留守番をするカオルは父の絵本の最後のページを描き込もうと模索していた。すると、そこへ龍崎が尋ねて来る。そのとき龍崎の顔に浮かんだものは、十字の傷!何と、龍崎の正体は秘薬によって顔を変えたバラゴであった。龍崎=バラゴがカオルを連れ去ったと知った鋼牙と零は、カオルを取り戻すべく戦いを挑むが、返り討ちにあう。カオルをさらった挙げ句、父を愚弄したバラゴに鋼牙は怒りを爆発させ、冷静さを失ったままバラゴの待つ高層ホテルへと急ぐ。そのせいで鎧の時間制限を越えた鋼牙は、肉体は鎧に喰われそうになる。間一髪、鋼牙を闇の力から救い出したのは零だった。初めて素直に謝意を述べる鋼牙と、ガロに対する憧憬を吐露する零。危機を通じて絆を深め合った二人は、決意も新たにホテルの内部へと侵入する。