【arsj】マルスへのカチュアの熱い視線に気付くシーダ。「確か、あの女はワーレンでも…平民の癖に私とマルス様の間に割って入るなんて…」シーダ、初めての恋敵。可愛らしい嫉妬心から少女は病的な目つきで爪を噛んだり空の鍋を火に掛けたりした。そんな中、シーダはカチュアに呼び出される。「…シーダ様。マルス様とのご婚約は?」「っ、それは…正式には…」「…それじゃあ私にも王妃への可能性は開けているってことですね?」「ちょ、ちょっと待って!私とマルス様はずっとこの戦争を共にしてるし、その前だって―」「でもマルス様はより若い娘がお好きのようですよ?成長率から言って、私の方がシーダ様より若そうですもんねっ?」マリアとお楽しみ中の本人をよそに、アリティア王正室争奪戦の火蓋が落ちた。 sm944964