https://x.com/koidemelancholy □ぬるい風に吹かれ浮かれ引かれ君の町へのうのうとただ煩悩とまだ生きていたかったあたし透明 掠れた象形砂にまみれたリビアングラス恨めしいわけではないけれどぬるい風に吹かれ浮かれ引かれ君の町へ二一〇のボタンはもう押せないから怠い雨に降られ打たれ哀れ忌みの中で君の名前も姿も思い出せないけど上品なその香水がただやるせなかったあたし亡霊 寂れた情景 未だに燻るアウイナイトあれからあたしを取り巻く空気はだんだん固くなって帰り道どうぞ気を付けて 足音立てられそうにもないからぬるい風に吹かれ浮かれ引かれ君の町へ君の良れた袖のボタンをちぎり取るだけ怠い雨に降られ打たれ哀れ忌みの中で少しばかり奇怪な思いを手向けたい