中国 パネル生産量過剰で価値下落が続く

中国 パネル生産量過剰で価値下落が続く

最近、中国の太陽電池大手が価格競争を開始し、業界の生産能力過剰が示唆されています。5月29日、世界最大のPVモジュールサプライヤーである中国のLONGi(ロンジ)は、大型単結晶シリコンウェハーの値下げを発表しました。中国のシリコンウェハー大手、「TCL中環(ちゅうかん)」も5月11日に最新のオファーを発表したとのことで、4月6日のオファーと比較すると、あらゆるモデルのシリコンウエハーが、平均20%以上の値下げとなったことが分かりました。シリコンウェハーの大幅な値下げは、今年3月以降、シリコン価格の下落が続いていることが原因としています。PV InfoLink (インフォリンク)によると、3月1日から4月26日までの間に、高密度シリコン素材のオファーが22%減少したとのことです。アナリストは、悪質な価格競争により、産業チェーン全体の小売業者が儲からなくなり、合理的な利益保証ができなくなるため、企業の研究開発への投資を抑制し、業界が低品質・低レベルの開発プロセスに陥る恐れがあると警告しています。中国のPV産業は、過剰な生産能力と深刻な製品の均質化に加え、海外市場でも大きな不確実性に直面することが懸念されます。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm42325415