Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=AERnWgdP6ws )。バッハのカンタータ「汝の主なる神を愛すべし」BWV77は1723年、三位一体節後第13日曜日にあたる8月22日に初演されました。この日の聖句はルカ福音書の中でも有名な「善きサマリア人のたとえ」で、これにちなんでカンタータも隣人への愛と神の愛について歌われます。とはいえ、福音章句と直接の関係がある歌詞は第4曲(テノールのレチタティーヴォ)のみで、それほど明確なストーリーがあるわけではありません。音楽的には、冒頭曲の合唱のあとはアリアとレチタティーヴォが交互に並び、最後はコラールで締めくくられる全6曲から成っており、本作の1週間前に初演された「わが魂よ、主を頌めまつれ」BWV69aに比べると演奏規模は簡素になっています。デートレフ・ブラチュケ(ソプラノ)ポール・エスウッド(アルト)アダルベルト・クラウス(テノール)マックス・ファン・エグモンド(バス)グスタフ・レオンハルト指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスコレギウム・ヴォカーレレオンハルト・コンソートハノーヴァー少年合唱団