2020年10月30日 5時59分高級ブランド、ルイ・ヴィトンなどを傘下に持つフランスのLVMHグループは、計画の撤回を表明していたアメリカの宝飾ブランド、ティファニーの買収について、価格を引き下げることで改めて合意したと発表しました。LVMHは去年11月、ティファニーを総額162億ドル、日本円でおよそ1兆6900億円で買収することで合意していましたが、新型コロナウイルスによって事業が大きな打撃を受ける中、先月、計画を撤回する方針を発表していました。これについてLVMHは29日、買収の額を引き下げることでティファニーと改めて合意したことを明らかにしました。現地メディアは、買収総額は4億2500万ドル、440億円程度引き下げられることになると伝えています。先月のLVMHの買収撤回の表明を受け、両者はお互いを提訴していましたが、これについても和解することになったということです。LVMHは「バランスのとれた合意内容になり、自信を持って計画を進めることができる」とコメントしていますまた、ティファニーは「合併を確実に実現することがすべての関係者にとって最善の利益になる」としています。両社は、来年初めに手続きを終えることを目指すとしています。