G.Saryan - Aria and Toccata for violin and piano

G.Saryan - Aria and Toccata for violin and piano

アルメニアの作曲家 ガザロス・サリアン (1920 - 1998) の室内楽作品『ヴァイオリンとピアノのためのアリアとトッカータ(1966)』ですーサリアン家の祖先は元々 サリエフ(Saryev)という姓で, クリミア半島から現在のロストフ・ナ・ドヌに渡ってきたアルメニア移民第1陣(1779年)のメンバーとしてノル・ナヒチェヴァン(新・ナヒチェヴァンの意)という街を築きました (現在でもアルメニア人の末裔が住む地区としてプロレタルスキーの名で残っています)時代が下るにつれ, 姓はサリヤンツ(Saryants), サリアン(Saryan)と改められ, ガザロスは著名な画家 マルティロス・サリアン(1880-1972)の次男として, 1920年9月30日 当地で生まれました(マルティロスは旅行大好き人間で1916年に滞在地のティフリスで作家の娘と結婚, 翌1917年の十月革命後は故郷に戻りましたが, ガザロス誕生後の1921年には一家でアルメニアに引っ越しています)広い人脈を持った父のお蔭で家は様々な芸術家が出入りし, 音楽的才能に恵まれた彼は十数年の間に3つの音楽大学でバルフダリャン, シェバーリン, カバレフスキー, ショスタコーヴィチ, アレクサンドロフといった名教師たちから作曲を学びました卒業後は母校 エレバン音楽院で教鞭を取り, 歴代最長の26年間(1960~86) 学長職に就いて後進を指導しました彼の名 ガザロスはロシア風の呼び名であるラーザリ(Лазарь)としても広く知られていますが, それは1941年の独ソ戦以後に配属された第7防空 機関銃連隊での活躍のためだと考えられます彼は機関銃小隊の指揮官としてラーザリの名で第1ウクライナ戦線等を戦い, ドイツ空軍のJu 88爆撃機を撃墜するなどの戦績を残しました職業作曲家でありながら, 政府から授与された最初のメダルは軍人としての顕彰だったというわけです演奏:Ruben Agaronyan (vn), Ghazaros Saryan (pf)← 前 アルチュニアン sm37568446 | sm38052828 スコリク 後 →

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37602711