Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=brbHM7GkM00 )。ジュゼッペ・バルダッサーレ・サンマルティーニ(1695 - 1750)は、バッハより10歳年下にあたるイタリアの音楽の作曲家で、比較的有名なジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニの兄にあたります。弟ジョヴァンニが生涯をミラノで過ごしたのに対し、ジュゼッペは1728年にロンドンに渡り、オーボエ奏者として名を上げました。音楽的には弟と同様にバロック音楽から古典派へ移行する過渡期の様式で、ジョヴァンニが古典派よりなのに対し、ジュゼッペはバロック音楽よりといえます。彼は演奏・作曲の両面で活発な活動を行い、1736年には王太子(プリンス・オブ・ウェールズ)フレデリック・ルイスに仕え、その妻や子供たちの音楽教師を生涯務めました。このことから、ジュゼッペ・サンマルティーニは「ロンドンのサンマルティーニ」と呼ばれています(弟ジョヴァンニは「ミラノのサンマルティーニ」)。彼はオーボエ奏者としての活動を行っていたため、遺された作品も器楽曲がほとんどで、チェンバロやヴァイオリンの協奏曲や合奏協奏曲、フルートやヴァイオリンのためのソナタなどがありますが、特に名高いのはリコーダーのための作品で、リコーダーのための作品が比較的少ない中、貴重なレパートリーとしてリコーダー奏者に演奏されています。中でもリコーダー協奏曲 ヘ長調はジュゼッペの代表作として、彼が活動したイギリスにおいて広く知られています。ミカラ・ペトリ(リコーダー)ラース・ウルリク・モルテンセン指揮コンチェルト・コペンハーゲン)