2020年4月9日 10時04分 日系アメリカ人として、アメリカ国内での日系人の地位向上や、日米両国の親善などに尽くしたアイリーン・ヒラノ・イノウエ氏が亡くなりました。71歳でした。アイリーン・ヒラノ・イノウエ氏はカリフォルニア州ロサンゼルスの出身で、日系アメリカ人の歴史に光を当て、その地位向上の活動に努めました。そして、1992年に開館した全米日系人博物館の設立に携わって初代館長を務めました。また2009年には日系アメリカ人を中心とする交流団体「米日カウンシル」を設立し、会長として文化交流事業などを通じて日米両国の親善にも力を尽くしました。夫のダニエル・イノウエ氏が死後、2013年に日米両国の親善に尽力した功績が認められて一般市民としては最高位となる「自由勲章」を贈られると、アイリーン氏が勲章をオバマ大統領から受け取っていました。アイリーン・ヒラノ・イノウエ氏は去年11月にロサンゼルスで行われた「米日カウンシル」の総会で、日米両国の交流により力を入れていく重要性を強調していました。イノウエ氏はその後体調を崩していたということで7日、71歳で亡くなりました。