Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=AQ8mOhy9q_4 )。1930年に刊行された「ギルガメシュ叙事詩」は、古代メソポタミアの作品でありながら世俗的・ヒューマニズムに近い芸術的感性が見られます。チェコ出身で、第2次世界大戦中はナチスの迫害から逃れてパリへ、そしてアメリカに渡り、その間に母や親友の死を経験していた作曲家ボフスラフ・マルティヌー(マルチヌー 1890 - 1959)は、この叙事詩の「永遠の命を求めてさまようギルガメシュ」というテーマに共感し、1955年にオラトリオを作曲しました。本作の構成は、叙事詩全体から「ギルガメシュとエンキドゥが出会い、戦いのあと終生の友となる」「エンキドゥの死」「冥界でエンキドゥと死について対話する」という3つの部分を選び、叙事詩のチェコ語訳に曲を付けたものとなっています。 マルチェラ・マホトコヴァー(ソプラノ)イルジー・ザフラドニーチェク、ヴァーツラフ・ジーデク(テノール) カレル・プルーシャ(バリトン) イルジー・ビエロフラーヴェク指揮プラハ交響楽団プラハ・フィルハーモニック合唱団