濁流に耐え生き延びた牛たちは… 新たな危機に直面 エサが…

濁流に耐え生き延びた牛たちは… 新たな危機に直面 エサが…

2018年7月18日西日本豪雨で道路が寸断され、多くの集落が孤立した東広島市。その山あいにある牧場で、濁流に耐えて生き延びた牛たちが新たな危機に瀕している。 あまり知られていない被災地のその後の苦悩。豪雨によって多くの道路が寸断。ヘリで救助活動などが行われた東広島市安芸津町。山あいにある岡崎牧場。被災後の牛たちの体調不良に頭を悩ませている。6日、牛舎から100メートルほどの土手が決壊。牧場は濁流にのみ込まれた。かろうじて流れる水から首を出している牛たち。身を寄せ合って流れに耐えている。幸いこの時、約30頭の牛たちは流されることなく無事だった。しかし、濁流によって置かれていた餌(えさ)のほとんどが水に流されてしまったという。そのため、牛たちは1週間まともな食事ができなかったということだ。新たな餌を買いに行こうにも道路は寸断されていた。まともに餌を与えることができたのは被災から1週間ほどが経ってからのことだった。さらに、牛たちが相次いで体調不良に。濁流のなか、ごみやがれきが混じった水を飲んだからなのか下痢をしていた。約30頭のうち6頭が体調を崩したのだった。そんななか、牧場に明るい話題が。豪雨の2日後、子牛が生まれたのだ。実は、出産予定日は豪雨があった6日。もし、豪雨の日やその前に生まれていたら、子牛はあの濁流に流されていただろうと話す。一度はすべての牛を失うことを覚悟しただけに、子牛の誕生は再建に向けたうれしい出来事となった。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33547670