トランプ大統領も早速、今回の南北会談を評価しているようですが、米朝首脳会談は行われるのでしょうか。(山下達也記者報告) トランプ大統領が率先して予定通り12日に開催すると言っているので、可能性は高いといえますが、まだ一波乱ありそうです。トランプ大統領は、実は会談中止通告をしたその時にも、北朝鮮が変われば予定通り会談してもいいと言っていましたので、中止というのはあくまでも脅しで、やはり会談して歴史に名を残したいという思いも鮮明に出続けています。ただ、ワシントンではこのトランプ大統領のやり方は北朝鮮にそっくりだという指摘が結構出ています。突然、ドタキャンしたりハードルを上げたり、そして譲歩を迫るという北朝鮮のお株を奪う瀬戸際戦術ですが、北朝鮮はこのような戦術に慣れておらず、意外と効果を上げていると評価する声も出ています。ただ、水面下の交渉をしている元CIA(米中央情報局)高官によりますと、行き詰ったのは非核化の問題で金委員長が完全な非核化に急に後ろ向きになったことなどが理由だったということです。しかし、会談の中止通告で一転して北朝鮮の腰が低くなりました。今後の事前協議で、完全な非核化の時期など具体的な譲歩を見せてくれば予定通りの会談に進むはずです。一方で、その辺を見せなければ、トランプ大統領はまたハードルをつり上げて、再び会談はしなくてもいいという脅しをかけてくる可能性も考えられます。今はトランプ大統領が主導権を握っているといえます。関連米朝会談準備のため 米政府チームがシンガポールへ sm33273810 中止から一転 「来月12日も」トランプ氏が記者団に sm33270805 中国「条件整備が急務」 米朝会談開催に向け関与へ sm33270789 トランプ大統領 米朝首脳会談中止を発表 sm33260848