官房長官や自民党幹事長を歴任し、2018年1月26日に92歳で死去した元衆院議員、野中広務氏のお別れの会が4月14日、京都市内のホテルで営まれた。安倍晋三首相は追悼の辞を述べ、「戦争を知る最後の世代で、平和の番人たる先生の発する言葉は心の奥にまで響くすごみがあった」としのんだ。また、1994年の自民党の政権復帰に関し「先生がいなければ自民党の下野の時代を乗り切ることができなかった。今に続く自公政権の礎を築いてくださった」と述べた。 実行委員長を務めた自民党の二階俊博幹事長は「平和で豊かな日本をつくり、徹底的に弱者に寄り添う政治を目指した。与野党問わず、国の内外を超えて多くの方々が薫陶を受けた」と悼んだ。 お別れの会には、大島理森衆院議長、森喜朗元首相、自由党の小沢一郎共同代表、中国の程永華駐日大使ら約3000人が参列した。野中氏が97年の衆院本会議で「『大政翼賛会』のようにならないように若い方々にお願いしたい」と訴える現職時代のビデオも上映された。 https://mainichi.jp/articles/20180415/k00/00m/010/028000c