ラベル作曲『ボレロ』Boléro 。スネアドラムによるリズムが刻まれる中、フルートによって始まる。フルートは演奏を終えるとスネアドラムと同じリズムを刻み始め、代わってクラリネットがメロディーを奏でる。このように、次々と異なった楽器構成により旋律が奏でられ、メロディーもリズムも次第に勢いを増していく。そして最後に大編成で、フルート単独の時と同じ旋律が奏でられる。圧倒的な重厚さ(並行3度や5度を組み合わせたりもしている)でメロディーを演奏すると、曲は初めてふたつのメロディーを離れた旋律に移り、音量も最高潮を迎えた直後、最後の2小節で下降調のコーダで収束し、終焉を迎える。指揮:ウラジーミル・フェドセーエフ 小太鼓:アレクサンドル・サモイロフ 管弦楽:チャイコフスキー交響楽団