大阪地検特捜部による証拠改ざん・隠ぺい事件の裁判で、元副部長の最終弁論がおこなわれ、「検察のストーリーは不自然極まりない」と、弁護側は改めて無罪を主張しました。大阪地検特捜部の元部長・大坪弘道被告(58)と元副部長・佐賀元明被告(50)は、検事だった前田恒彦受刑者(44)が証拠を改ざんした事実を知りながら、隠ぺいした罪に問われています。検察は、2人に懲役1年6ヵ月を求刑していますが、最終弁論で弁護側は、「著しく変遷し信用に値しない前田元検事らの供述に、検察は依存している」と批判。「検察のストーリーは崩壊している」として、佐賀被告の無罪を改めて主張しました。裁判は22日の大坪被告の最終弁論で結審し、判決は来年3月の見通しです。