~集団的自衛権行使が社会問題化する現代に問いかける~ あなたも関係者になりうる。静まり返る雪の原 黒き枝先 紅付けて しんと降る雪 音を吸い 淡く浮かぶは梅並木風に震える梅の花 熱き思いを凍てつかせ 哀れ唄うを垣間見たような 胸の中では散りて舞う 春まだ浅き みちのくよ細雪降る梅の園 茶屋に腰掛け二人連れ 女は黙り花を見る 男はそぼ降る雪見酒白き手を伸べ酌をする 赤き心を受け止めて 傾く猪口に落つる花一輪 明日は他国の身の上と 誰をか知るらん早春賦明日の行方を見失い 慣れぬかの地で身を切った 君の冷えた肩 揺すり名を叫ぶ 二十歳前だというものを 追い込む世を又怨む夜