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尾高尚忠:ピアノ・ソナチネOp.13
尾高尚忠が昭和十四年、皇紀二千六百年記念として、ピアニストで妻の節子氏に献呈された作品です。この頃の尾高のピアノ曲は「日本組曲」ぐらいしかなかったため、他の作品もという妻の求めで作曲されました。第1楽章アレグロ・モデラートは典型的なソナタ形式、第2楽章アダージョ・レチタティーヴォの次に出てくるアンダンテ―アレグロの部分は「香港の雑踏」がイメージされ、第3楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは当時尾高が凝っていた大薩摩の旋律からヒントを得て作曲されました。ラヴェル風の洒脱な音楽です。安川加寿子による演奏。この録音はNHKFMで流されたNHKアーカイブスの音源を流用しています。 今まで投稿した動画→mylist/34165070
尾高尚忠:弦楽四重奏曲第2番Op.18
この作品は昭和十八年に作曲されました。聴いてわかるような愛国色は出ていませんが、厳しさのある音楽が戦時中の作品であることを思わせます。シュタフォンハーゲン弦楽四重奏団による昭和三十年の録音。この録音はNHKFMで流されたNHKアーカイブスの音源を流用しています。 今まで投稿した動画→mylist/34165070
尾高尚忠:フルート小協奏曲Op.30a
フルート協奏曲は、フルーティストで後に指揮者になる森正の委嘱を受けて昭和二十三年に作曲、委嘱者の独奏で初演されました。この協奏曲はフルートに弦楽、2本のホルンとハープという簡素な編成であり、作曲者が大管弦楽への編成を目指して書き直していましたが最後の数小節を遺して作曲者は死去、それを弟子の林光が輔筆してOp.30bとして完成させました。フルートの典雅な旋律が印象深い作品です。林光指揮東京フィルハーモニー交響楽団による演奏、フルート独奏は林リリ子。この録音はNHKFMで流されたNHKアーカイブスの音源を流用しています。 今まで投稿した動画→mylist/34165070
尾高尚忠:管弦楽のための《みだれ》
本作品「みだれ」は昭和十三年、尾高が留学先のウィーンで親交のあったピアニスト、ヨーゼフ・ディヒラーの結婚祝いとして作曲した2台ピアノのためのカプリッチョOp.11をオーケストレーションしたもので、ブダペストで初演されました。曲名はレントの序奏から一転してヴィヴァーチェ・カプリチョーソの部分で様々な楽想が「みだれとぶ」ことから名づけられたもので、ラプソディの和語訳ともいえます。ニクラウス・エッシュバッハー指揮NHK交響楽団による1956年のモノラル録音(フライング拍手の音が入ってます)。この曲は昭和二十二年に改訂されているため、その版による演奏と思われます。尚、この音源はNHKFMで放送されたものです。 今まで投稿した動画→mylist/34165070
【デュオ演奏】夜想曲(尾高尚忠)- ピアニストYuri & チェリストMisaki
ノイムジカ(Noimy3uka)のメンバー、ピアニストYuriとチェリストMisakiによる演奏です。(演奏日時:2013/09/16(月) 開場:18:57 開演:19:00/枠タイ: ☆ピアニストYuri のユニット枠 ノイムジカ(Noimy3uka)Vol.20 (番組ID:lv152850673)
演奏曲:夜想曲(尾高尚忠)
★ロシア帰り(サンクトペテルブルグ音楽院卒)のピアニストYuriのコミュ co587905
※ノイムジカ(Noimy3uka)関連動画のマイリス→mylist/35762737
※Yuriさんのソロ演奏のみを切り取ったマイリス→mylist/32019568
尾高尚忠 ピアノと管弦楽のためのラプソディ(改訂版 1948)
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。この曲は太平洋戦争の戦局が急激に悪化していく1943年に作曲されたものを、戦後に改訂したものです。冒頭の「ファ・ミ・ファ」のモティーフが全編にわたって繰り返され、さまざまな形で変奏され展開されていきます。今のところ、純粋なジャパニーズ・ロマンティックピアノコンチェルトとしては諸井三郎のピアノ協奏曲嬰ヘ短調とこの曲しか思い浮かびません。
尾高尚忠:夜曲Op.16-1
昭和十七年、尾高が義弟のチェリスト、倉田高と演奏旅行中に思いついた主題をまとめた小三部形式の作品。同じく「夕陽讃歌」という作品がOp.16の番号を与えられていますが録音はありません。井上頼豊によるチェロ、村上弦一郎によるピアノ演奏。 今まであげた動画→mylist/34165070
尾高尚忠 日本組曲(1936)
尾高尚忠(1911-1951)は生誕100周年なのに、CD1枚リリースされないので自分で弾いて祝うことにしました。この曲は、クーラーはおろか扇風機すらなかった時代の日本の夏を、表しています。このピアノ版の音源は、LPで宮沢明子のものがありますがCDは一切ありません。より知られているオケ版とは大分印象が違います。いろいろあらぬミスをしでかしてますが、編集するとますます汚くなるのでそのままにしました…。もっと均整のとれた演奏がしたいです
尾高尚忠『ヴァイオリン・ソナタ』(1932)『フルート協奏曲』(1948/1951)
尾高尚忠(明治44年/1911年-昭和26年/1951年) 『ヴァイオリン・ソナタ』(昭和07年/1932年) ヴァイオリン:沼田園子 ピアノ:蓼沼明美 ① Allegro con moto 00:00 ② Andante sosutenuto 08:10 ③ Scherzo:Allegro vivace 14:10 『フルート協奏曲』(昭和23年/1948年 改訂:昭和26年/1951年) フルート:ジャン=ピエール・ランパル 指揮:森正 読売日本交響楽団 ① Allegro con spirito 22:30 ② Lento 27:17 ③ Molto vivace 33:10
第一回放送芸能祭(昭和23年)
第一回放送芸能祭の模様を記録したフィルムです。放送芸能祭は、昭和23年から昭和35年まで文化の日を中心とした一週間、芸術の秋にふさわしい番組を特集して放送していました。 第一回の出演者は箏曲の宮城道雄(0:40)、落語家の三代目三遊亭金馬(3:26)、浪曲の二代目広沢虎造(5:27)、歌手の笠置シヅ子(7:50)、ジャズのディックミネ(9:04)、日本交響楽団の指揮者の尾高尚忠(11:22)など豪華なメンバーでした。特に伝説的指揮者である尾高尚忠を映した映像は、このフィルムだけとされ貴重です。