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【神道シリーズ・シーズン3】(戦後編)第64回・儒教招魂社・靖国神社その④
明治2年に東京招魂社として明治天皇の勅命により創建された時に合祀されたのは戊辰戦争での官軍の戦没者たちだけだったのが、明治14年に靖国神社と改名し、明治16年には幕末の薩長土佐の勤王の志士たちが国事殉難者として合祀され、本来であれば、天皇の為に戦って戦死、ないしは暗殺された者たちだけを天皇の忠臣の魂、つまり忠魂として祀り、天皇が親拝、つまり、直接参拝して顕彰慰霊するという性質の招魂社でったのだが、その後、日清日露戦争、第一次世界大戦、シベリア出兵などと戦没者が急増するうちに、戦地での病没者や軍属たちで戦地で亡くなった者たちも祭神として祀られるようになり、第一次上海事変以降は司令官の責任自決までもをが合祀の対象となって行った。
日中戦争・太平洋戦争を経て終戦を迎えると戦没者の数は飛躍的に跳ね上がり、戦後の合祀作業は困難多忙を極めるものとなった。戦後は、GHQの指導下、政教分離の立場から日本政府と靖国神社側の協力関係は戦前のようにスムーズには行かず、大きな制約を受ける中、水面下で厚生省の引揚者援護局と、旧陸海軍で構成する復員局と靖国神社、3者の間で目立たぬよう粛々と戦没者情報の交換と靖国神社での合祀作業が続けられた。
戦前は、靖国神社そのものが内務省と陸海軍省の管轄下だった為、合祀作業はスムーズに進んでいたものの、戦後は、靖国神社は民間の単一宗教法人となり、陸海軍省は廃止され、内務省は厚生省として生まれ変わっており、新憲法下、政教分離の原則が厳しくなり、合意作業は困難を極めることとなった。
しかし、厚生省の援護局も、復員局も、そして靖国神社も旧陸海軍の軍人たちが主要なポストをしめており、そして、戦前と同様に合祀がそのまま遺族恩給支給の資格対象とされることから、政府と各都道府県と靖国神社の緊密な連携が必要とされた。
【神道シリーズ・シーズン3】(戦後編)第63回・儒教招魂社・靖国神社その③(富田メモ)
日本の神社で明治以前に実在の人物が合祀されたのは、古代から中世にかけては恨みを以って亡くなった豪族や貴族の怨霊を鎮めるための目的で建てられた御霊神社や、近世になると、道教と儒教に基づいた神道理論を立て、時の権力者であった豊臣秀吉や徳川家康に取り立てられた吉田兼倶の創設した吉田神道に基づく、権力者や大名藩主の死後の神格化の為の神社などに限られており、少なくとも、戦没者が神として祀られることは一度もなかった。また、人の死後の埋葬に
関しては、鎌倉時代前頃までは、豪族・貴族は、中国や朝鮮半島と同様に墳丘墓が一般的で、庶民に至ってはそのまま死体が道端に遺棄されるのが普通であった。しかし、仏教伝来以降、豪族貴族皇族および天皇に至るまで仏教式に火葬して墓に納骨する者が増え、鎌倉時代以降は、庶民もそうした仏教的な火葬を行うのが一般的になってきた。幕末頃から造られた神式葬儀とは、中身は儒教の葬儀と同じで、火葬したり四十九日とかいう観念も仏教と同じものである。こうした実在人物の死後の神社合祀として戦没者が祀られるのは靖国神社が日本史上初であり、それまでの日本の伝統的死生観とはまったく異なるものであった。
これはむしろ、中国の儒教や道教で死後軍神として祀られた関帝廟のようなもので、しかも、歴史的に一座に複数の神が祀られた神社はなく、靖国神社のように一座に240万柱もの神が鎮座するというのも靖国神社のみである。よって、これは日本の伝統ではなく、靖国神社という新宗教による合祀方式である。
また、合祀基準も、当初は戊辰戦争や西南戦争で官軍として従軍し、戦死した戦没者だけが対象だったのが、明治16年に国事受難者全体が合祀の対象となると、幕末の勤王の志士で幕府と戦って無くなった長州薩摩土佐などの藩士や暗殺された藩士たちも合祀の対象となった。
しかし、この無原則な合祀対象の拡大は、日清日露戦争以降戦没者の数が跳ね上がると同時に
国威高揚の意味からも従軍者で病死や自殺した者から軍属全体にまで合祀対象が広がり、
さらには、日中戦争や太平洋戦争に突入すると、そうした合祀対象の把握さえ困難になって行ったのである。
【神道シリーズ・シーズン3】(戦後編)第61回・儒教招魂社・靖国神社その①
靖国神社のルーツを辿ると、江戸初期の水戸藩主・徳川光圀が唱える南朝正統論の中で、特に天皇の為に命を尽くして戦死した楠本正成を崇敬し、現在の神戸市中央区の湊川神社のルーツとなる楠木正成の招魂墓碑を建てたが、この水戸藩に伝わる楠木正成崇拝は、江戸中期以降、倒幕を目指す勤王の志士たちの間に広まり、幕末になると、この水戸藩の藩士たちと接触のあった長州藩士たちが下関戦争で戦死した長州藩士たちを下関桜山に招魂場を作り、儒教式で戦没者たちを祀ったところから始まる。
この動きは、慶応4年1968年に新政府が京都東山に幕末の勤王の志士たちの戦死者たちを祀った霊山官祭招魂社を創建し、この儒教的な招魂思想は明治2年1869年の東京招魂社の創建に繋がり、さらにこの儒教的招魂社が明治12年1879年に靖国神社と改称され、儒教的招魂社でありながら神社の体裁を整えて行くこととなる。
招魂とは、亡くなった人の魂を呼び寄せることで、儒教では、魂は不滅のものだり、死後もこの世
に存在すると信じられていた為、招魂の儀式は行われていた。儀式では、故人の墓の前で食べ物や飲物、香などを供え、亡くなった人の冥界での幸せを祈った。招魂の儀式は、故人の魂を慰め、冥界で幸せに暮らせるようにするために行われるが、同時に、生きてる者たちの心を慰める意味もあった。
故に、靖国神社の前身である東京招魂社の時代には、戦没者たちは忠魂霊と呼ばれ、天皇の為に戦争で戦い、その忠誠の下で戦死した忠臣たちの霊魂を招魂し、天皇が参拝して慰霊する、という形が採られていた。しかし、明治12年になり、靖国神社と改称され、神社の形式を採るようになると、儒教的な招魂思想はそのままで、外観や祭祀の在り方だけを変え、やがて、明治37年1904年の日露戦争の頃になると、それまで忠魂霊と呼ばれていた戦没者たちは英霊と呼ばれるようになった。この英霊という言葉は、水戸の儒学者・藤田東湖の中国宋代の忠臣文天祥(ぶんてんしょう)の詩から引用した英霊という言葉から来ており、やはり、儒教の思想がその底辺にあった。
そして、やがて靖国神社は、このように儒教的な招魂思想に神社という衣をかぶり、日清日露戦争、第一次大戦と進むにつれ、戦没者の数が急増する中、大きな発展を遂げることとなったのである。
【秋の特別対談】小堀桂一郎氏と語る[桜H30/10/6]
安倍首相が自民党総裁3選を果たし、引き続き舵取りを担う我が国は、来年の御代替わり、再来年の東京オリンピック、そして、宿願の憲法改正が成るかどうか等、重要な分岐点をこれから次々と迎えることとなる。そんな秋に、保守の重鎮達の洞察と慧眼に満ちた視点をじっくりと伺い、これからの日本人の在り様を探ります。
ゲスト:小堀桂一郎(東京大学名誉教授)
聞き手:水島総(日本文化チャンネル桜代表)
※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、『日本文化チャンネル桜二千人委員会』の会員を募集しております。以下のページでご案内申し上げておりますので、全国草莽の皆様のご理解、ご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。
http://www.ch-sakura.jp/579.html
◆チャンネル桜公式HP
http://www.ch-sakura.jp/
《会員動画 水間条項国益最前線】第59回 第2部《◆「造形の変化と連続性」の最終作品◆靖国問題終結のスクープ論文を隠した「フジテレビ」に巣食う工作の実態を暴露!》全編
背景は魚沼の里・八海山・美人林 2017/11
【会員動画:水間条項国益最前線】第31回第2部前半『2020「憲法改正」を徹底支援する秘策』
【背景写真:5月2日武蔵野・横河電機のツツジ】
思考回路が「ナゾ」な記者を相手に、紳士な新藤大臣w
他国からの内政干渉に寛大な、日本を代表する
『ご注進系メディア』 ( ゜▽゜;) 「‥」
あさひ「イトウ」
○昭和天皇の靖國参拝取り止め、どういうことがキッカケだったかご存知ですか?
○伝えられるところによると、ですけど、本人から聞いたワケではないですから‥
○『A級戦犯の合祀』がキッカケですよね?(←同意を求める)タイミングは‥
○まさに、そのこと(合祀)が、海外の批判を招いている原因であって(←伝聞から断定へ)
新藤総務大臣 記者会見 20131226
■親作品もご覧下さいませ。
※「富田メモ」での発言は、「昭和天皇」ではなく、「徳川前侍従長」です!
昭和天皇が”合祀に不快感”←これは巧妙な情報操作なんです!|いわゆる「富田メモ」について
「日本人にとって靖国神社とは何か?」~竹田恒泰の靖国神社論|竹田恒泰CH特番
※この動画は、2013年08月09日に生放送した特番となります。
内容は、生放送時の情報に基づいたものになります。
日本国のために戦い、英霊となった先人達を祀る靖国神社。
毎年、8月15日をむかえる度に、隣国からの圧力を受けてしまう現在の状況。
そもそも、私たち日本人にとって、「靖国神社」には、どんな意味があるのでしょうか?
「私の靖国論を聞いたら、ショックを受けると思います・・・」
と公言する、竹田恒泰独自の「靖国神社論」。
こんな靖国論は、これまで聞いたことがないっ!?
ぜひ、ご自身の目と耳でお確かめ下さい。
-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-
・【無料】「日本人にとって靖国神社とは何か?」(序論 その1)
http://www.nicovideo.jp/watch/1377759986
・【無料】「日本人にとって靖国神社とは何か?」(序論 その2)
http://www.nicovideo.jp/watch/1377760018
・【無料】「日本人にとって靖国神社とは何か?」(その1)
http://www.nicovideo.jp/watch/1377160164
・「日本人にとって靖国神社とは何か?」(その2)
http://www.nicovideo.jp/watch/1377160205
・「日本人にとって靖国神社とは何か?」(その3)
http://www.nicovideo.jp/watch/1377160300
・「日本人にとって靖国神社とは何か?」(その4)
http://www.nicovideo.jp/watch/1377160352
・「日本人にとって靖国神社とは何か?」(その5)
http://www.nicovideo.jp/watch/1377160400
「日本人にとって靖國神社とは何か?」(その5)|竹田恒泰CH特番
「日本人にとって靖國神社とは何か?」~竹田恒泰の靖國神社論|竹田恒泰CH特番
※この動画は、平成25年08月09日に生放送した特番となります。
内容は、生放送時の情報に基づいたものになります。
日本国のために戦い、英霊となった先人達を祀る靖國神社。
毎年、8月15日をむかえる度に、隣国からの圧力を受けてしまう現在の状況。
そもそも、私たち日本人にとって、「靖国神社」には、どんな意味があるのでしょうか?
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・「日本人にとって靖國神社とは何か?」(その4)
http://www.nicovideo.jp/watch/1377160352
・「日本人にとって靖國神社とは何か?」(その5)
http://www.nicovideo.jp/watch/1377160400
「日本人にとって靖國神社とは何か?」(その4)|竹田恒泰CH特番
「日本人にとって靖國神社とは何か?」~竹田恒泰の靖國神社論|竹田恒泰CH特番
※この動画は、平成25年08月09日に生放送した特番となります。
内容は、生放送時の情報に基づいたものになります。
日本国のために戦い、英霊となった先人達を祀る靖國神社。
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そもそも、私たち日本人にとって、「靖国神社」には、どんな意味があるのでしょうか?
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