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バッハ:カンタータ第2番「ああ神よ、天より見たまえ」BWV2
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=W5aMSz3LPEE)。
バッハのカンタータ「ああ神よ、天より見たまえ」BWV2は1724年に作曲され、同年の三位一体主日後第2
主日にあたる6月18日にライプツィヒにて初演されました。
本作はバッハがライプツィヒに赴任してから2年目の作品で、コラール・カンタータ年巻の2作目にあたるこ
とから「BWV2」の分類番号が付けられています。このカンタータは、1524年に出版されたルター編のコラ
ール曲集「音楽便覧」に含まれるコラール「ああ神よ、天より見たまえ」に基づいて作曲されています。作
曲年の1724年は「音楽便覧」の出版から200周年にあたっており、このことを念頭に置いてバッハが本作を
作曲したと推測されています。
歌詞の内容は、元のコラールが神からの離反に対する嘆きと警鐘がテーマになっていることから、全6曲の
うち第2、第3曲は神に背く者への非難と弾劾、第4、第5曲は貧しい者・耐える者への神の救いを歌い、最
後の第6曲でコラールが歌われます。
本作ではコラールの旋律はアルトが担当しており、全体的に古めかしく、地味な響きで統一されていて、相
当に厳粛な曲想で演奏されています。
ヘレン・ワッツ(アルト)
アルド・ヴァルディン(テノール)
ワルター・ヘルドヴァイン(バス)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
シュトゥットガルト・ゲッヒンゲン聖歌隊
バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232(リヒター指揮 1969年)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=mMn8Wdk0n7Y)。
カール・リヒターの指揮、ミュンヘン・バッハ管弦楽団と同合唱団によるバッハ作品の演奏は、モダン楽器
によるバッハ演奏の最高峰であり、それはミサ曲 ロ短調 BWV232においても当てはまります。リヒターは
生涯において何度も本作を録音しており、特に1961年の録音が最も優れていると評されていますが、1969
年9月に録音・撮影を行ったこの動画の演奏もかなり優れており、何よりカール・リヒターの指揮ぶりが記
録されているという点で極めて貴重な映像といえます。
なお、この動画はYoutubeの元動画では字幕機能により日本語訳の歌詞が表示されるようになっており、正
直こちらの動画を見るより元動画を視聴した方が曲への理解が深まると思いますw
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
ヘルタ・テッパー(アルト)
ホルスト・R・ラウベンタール(テノール)
ヘルマン・プライ(バス)
カール・リヒター指揮
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
ミュンヘン・バッハ合唱団
バッハ:管弦楽組曲全曲 BWV1066~1069(鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=m_BsE38qajc)。
鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンのコンビによる、バッハの管弦楽組曲全4曲の録音です。彼らの
演奏が日本人の演奏家による史上最高峰のバッハ演奏であることは言うまでもありません。そのことは、こ
の演奏を聴くだけでよくわかると思います。
鈴木雅明指揮
バッハ・コレギウム・ジャパン
バッハ:カンタータ第21番「わが心に憂い多かりき」BWV21
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=TIaOgfO_a8k)。
バッハが1713年に作曲し、同年の三位一体主日後第3主日である10月8日にヴァイマルで初演されたと推測
されているカンタータ「わが心に憂い多かりき」BWV21は、彼の創作初期におけるカンタータですが、バ
ッハは生涯において何度も改訂して再演しています。
音楽構成においては、1713年の初演時点ではハ短調で全6曲の標準的な規模でしたが、翌1714年に曲が追加
されて2部構成で全11曲、演奏時間が約40分(ヴァイマル稿)と大規模になり、さらにケーテン時代にニ短
調に移調した版(ケーテン稿)が作られ、そしてライプツィヒに移った後に金管楽器を追加して演奏規模を
拡大して再びハ短調に戻しており(ライプツィヒ稿)、現在では一般的にライプツィヒ稿による演奏が行わ
れています。
歌詞は、前半は題名が示す通りこの世における「憂い」をもたらす辛さが歌われ、後半ではそのような憂い
が神への信仰によって無意味なものになるとし、神を讃えて曲を締めくくります。しかし、上記の通り何度
も改訂されていることから、演奏日の福音書章句と歌詞の内容は必ずしも一致しておらず、バッハ自身が自
筆譜に「いずれの時期に演奏してもいい」とメモ書きしています。
楽曲はバッハがコラール・カンタータの様式を確立する以前の作品であるため、第1部は合唱が古風な形式
となっていますが、第2部では青年期のバッハが革新的な要素を意欲的に盛り込んでおり、初期カンタータ
の中ではトップクラスの評価を誇る名作といえます。
バルバラ・シュリック(ソプラノ)
ジェラール・レーヌ(アルト)
ハワード・クルーク(テノール)
ピーター・ハーヴェイ(バス)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル
コレギウム・ヴォカーレ
バッハ(ブゾーニ編):半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903(チェロ・ピアノ版 BV B 38)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=HnRL7pkdxqE)。
バッハの「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調」BWV903は彼のクラヴィーア曲の中でも特に名高い作品です
が、19世紀以降はロマン的解釈による演奏が広く行われ、その過程で、単なる演奏上の解釈を越えた編曲が
行われる例がいくつかあります。
それらのうち、フェルッチョ・ブゾーニは現代ピアノ用の編曲版(BV B 13 sm39096877)のほか、低音部
を補強する目的でチェロとピアノのための編曲版BV B 38も作成しました。有名な「シャコンヌ」の編曲版
と同様に、このブゾーニ編曲版は「原曲に足りない和音を加える」という姿勢で一貫しており、バッハによ
る新しい「チェロソナタ」とも解釈できる、説得力の高い編曲だと思います。
キース・ハーヴェイ(チェロ)
リン・ハンドリー(ピアノ)
バッハ:前奏曲とフーガ イ短調 BWV894(チェンバロ演奏)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=CjfYO8Q8UEw)。
ゲッティンゲン出身のチェンバロ奏者アンドレアス・シュタイアーの演奏による、バッハの前奏曲とフーガ
イ短調 BWV894です。
アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ)
バッハ(サムイル・フェインベルク編):オルガン協奏曲第2番 イ短調BWV593(ピアノ独奏版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=e6dfvN6vKbQ)。
バッハのオルガン協奏曲第2番 イ短調BWV593はヴィヴァルディの協奏曲集「調和の霊感」の第8番をオル
ガン独奏用に編曲したものですが、ロシア・ソ連におけるバッハ解釈の第一人者で名ピアニストの一人であ
ったサムイル・フェインベルク(1890 - 1962)はこの曲をさらにピアノ独奏用に編曲しました。
アンドレイ・ドゥボフ(ピアノ)
バッハ:カンタータ第20番「おお永遠よ、汝恐ろしき言葉」BWV20
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=RaWkWtC6s_s&t=283s)。
バッハのカンタータ「おお永遠よ、汝恐ろしき言葉」BWV20は1724年に作曲され、この年の三位一体の主
日後第一主日にあたる6月11日にライプツィヒで初演されました。バッハはこの年の6月から翌年3月まで、
特定のコラールを全曲の中心に据えたコラール・カンタータを40曲も書き続けました。このカンタータはそ
れらのコラール・カンタータの最初の曲となる記念碑的な作品で、全2部で11曲からなる大規模な構成とな
っています。
歌詞の内容は、第1部が「永遠の苦しみ」の恐怖と「それは短いこの世での罪によるもの」ということを強
調し、第2部も最後の審判の始まりを告げてイエスに慈悲を乞うというもので、曲調も全体的に重く厳しい
雰囲気で統一されています。
シーリ・カロリーン・ソーンヒル(ソプラノ)
ペトラ・ノスカイオヴァー(アルト)
クリストフ・ゲンツ(テノール)
ヤン・ファン・デル・クラッベン(バス)
ジギスヴァルト・クイケン指揮
ラ・プティット・バンド
バッハ(ゾルターン・ゲンツ補筆):「フーガの技法」BWV1080より「コントラプンクトゥス XIV」(オルガン独奏版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=R1h1GtaCX9Q)。
バッハの「フーガの技法」の終曲とされる「コントラプンクトゥス XIV」は未完成のまま遺されたため、数
多くの作曲家や演奏家が補筆の試みを行っています。この動画は、ハンガリーの作曲家ゾルターン・ゲンツ
(Zoltán Göncz 1958 - )が1992年に作成した補筆版の演奏で、この補筆版は同じハンガリー出身の現代
作曲家リゲティ・ジェルジュ・シャーンドル(ジェルジ・リゲティ)に高く評価されたとのことです。
Pavao Mašić(オルガン)
バッハ(ゴドフスキー編):無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002(ピアノ独奏版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=BMvWcTsM65Q)。
レオポルド・ゴドフスキーの編曲による、バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調
BWV1002のピアノ独奏版です。
代表作「ショパンのエチュードによる練習曲」と同様、ゴドフスキーの編曲版は極めて高度な技巧を
要するもので、この動画で演奏しているのが「バーチャル・ピアニスト」であるナナサコフなのも仕
方がないと思わせる出来となっています。
なお、動画の楽譜のタイトルは「ソナタ第2番」と表示されていますが、元動画の説明によるとこれは
誤植とのことです。
ミヒャエル・ナナサコフ(ピアノ)
バッハ:カンタータ第1番「暁の星はいと美しきかな」BWV1
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=7fNaMOtVUc4&t=466s)。
カンタータ「暁の星はいと美しきかな」BWV1は1725年に作曲され、マリアの受胎告知の日にあたる3月25
日に初演されました。作曲当時、バッハはライプツィヒにおいて聖トーマス教会の音楽指導者(トーマスカ
ントル)の任に就き、精力的に教会カンタータを作曲していました。全6曲からなる本作は、1724~25年に
おいてバッハがコラールを様々な技法で活用した「コラール・カンタータ」の1つで、歌詞は特別なストー
リーに基づいたものではなく、牧歌的な音楽と合わせて非常に幸せな雰囲気に満ちた作品となっています。
特に第1曲のコラール合唱「暁の星はいと美しきかな」は多くのコラール研究者に絶賛されており、1851年
にドイツのバッハ協会はこのカンタータをバッハの作品全集第1巻の最初の曲に選び、1950年に編集された
バッハ作品番号(BWV)の最初の番号「1」にも選ばれました。
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
バッハ(イシドール・フィリップ編):フーガ ト短調「小フーガ」BWV 578(ピアノ独奏版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=JZd2q3BYPwI)。
ハンガリー系のフランスのピアニスト・音楽教育者であるイシドール・フィリップ(1863 - 1958)の編曲
による、バッハのフーガ ト短調「小フーガ」BWV578のピアノ独奏版です。
Dario Ronchi(ピアノ)
バッハ:フランス組曲 BWV812~817(ジャンルカ・ルイージ)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=Hnz-g8WJfsA)。
バッハの平均律クラヴィーア曲集などの録音で注目されているイタリアのピアニスト、ジャンルカ・ルイー
ジ(Gianluca Luisi 1970 - )による、バッハのフランス組曲全曲の演奏動画です。この動画は固定カメラ1
台のみを使い、編集することなく全曲の演奏を撮影しています。
ジャンルカ・ルイージ(ピアノ)
バッハ:チェロ・ソナタ BWV1027~1029(シャフラン、ヴォルコンスキー)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=XwZdPbTbZqw)。
ダニール・ボリソヴィチ・シャフラン(1923 - 1997)は、ソ連においてはロストロポーヴィチと並ぶチェ
ロ奏者として認知されていましたが、海外での演奏旅行には熱心でなく、数多くの録音もソ連のレコード会
社であるメロディアによるものがほとんどであったため、海外での知名度や評価はロストロポーヴィチと比
べて低いままとなっています。
シャフランはバッハの音楽に最初に向き合ったソ連のチェロ奏者と言われていますが、当初はその作品の芸
術性を評価していなかったようです。しかし、パブロ・カザルスによる無伴奏チェロ組曲の録音を聴いて考
えを改め、スイス出身のロシア人作曲家、チェンバロ奏者であるアンドレイ・ミハイロヴィチ・ヴォルコン
スキー(1933 - 2008)と共にチェロ・ソナタ(ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ)の公
演と録音を行いました。この録音を聴けば、シャフランが優れた技量の持ち主であったことは明らかです。
ダニイル・シャフラン(チェロ)
アンドレイ・ヴォルコンスキー(チェンバロ)
バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582(アレクサンドル・ゲディケ)
Youtubeからの転載です(元動画消失 同演奏https://www.youtube.com/watch?v=qXyv2eklPuw&t=177s)。
モスクワ出身のオルガニスト、ピアニスト、作曲家であるアレクサンドル・フョードロヴィチ・ゲディケ
(1877 - 1957)は、同時代のロシア・ソ連において優れたオルガン演奏に定評があり、モスクワ音楽院の
オルガン科教授も務めました。
彼は1947年~1949年にかけて、バッハのオルガン作品の演奏録音を遺しました。その中でも特に注目すべ
きなのが、「パッサカリアとフーガ」ハ短調 BWV582の演奏です。ゲディケの演奏テンポは極めて遅く、
演奏時間は20分に達しています。録音当時のゲディケは70歳を越えていたと考えられるため、最初は「高
齢による技術の衰えか」と誤解するかもしれませんが、その演奏に弛緩する箇所は全くなく、むしろ作品の
一音一音を丁寧に響かせるための解釈だということがわかります。この動画は古いレコードを再生して録音
しているため、音の質はお世辞にもいいとは言えませんが、決して音の古さだけを理由に無視するべきでは
ない、ある種の究極的に優れた演奏だと思います。
アレクサンドル・ゲディケ(オルガン)
バッハ(ラインベルガー/レーガー編):ゴルトベルク変奏曲 BWV988(2台ピアノ版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=55BW7zr8r7I)。
バッハのゴルトベルク変奏曲の編曲版というと、ブゾーニ版(sm31528050)が比較的有名ですが、この動
画は20作のオルガンソナタを作曲したことで知られるヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー(1839 - 1901)
が2台ピアノ用に編曲し、さらにマックス・レーガーが改訂したという珍しい編曲版の演奏です。
この編曲版は2台ピアノによる演奏を考慮して、原曲にない音があちこちに追加されていて、「バッハの作
品の本質を現代ピアノで再現する」という意図が聞こえるブゾーニ編曲版とはかなり違った態度の編曲であ
り、「バッハの作品でありながらバッハの作品ではないように聞こえる」という点ではトップクラスだと思
います。
Ieva Jokubaviciute、R. Larry Todd(ピアノ)
バッハ:「18のライプツィヒ・コラール」より「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」BWV664
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=rNYLT19yc9c)。
アンソニー・ニューマンのオルガン演奏による、バッハの「18のライプツィヒ・コラール」より、
「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」BWV664です。
アンソニー・ニューマン(オルガン)
バッハ:モテット第1番「歌え、主の御前に新しき歌を」BWV225
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=U2uh5eZAVkc)。
バッハのモテット第1番「歌え、主の御前に新しき歌を」BWV225は、1727年頃にライプツィヒで初演され
たと考えられています。この作品は3つの部分に分かれており、第1部は詩篇第149篇を歌詞とする前奏曲と
フーガ、第2部は詩篇第103篇をもとにしたコラール、そして第3部は詩篇第150篇を歌詞とする合唱で構成
されています。
モテットは13世紀ごろの世俗のポリフォニー歌曲を起源として発展し、バロック時代には「ミサ曲以外のポ
リフォニーによる宗教曲」「宗教的な歌詞を持つ小規模な声楽曲」と認識されていました。しかし、バッハ
の時代には礼拝などで歌われる音楽はカンタータが主流となっており、モテットは時代遅れの音楽ジャンル
として衰退傾向にありました。そのことは、バッハがカンタータを200曲以上作曲したのに対し、モテット
はバッハ作品として伝わったのが9曲しかない(しかもそのうち4曲は偽作)ことにもあらわれています。
しかし、バッハの真作とされる5曲のモテットはどれも優れた作品となっており、特に本作は単独曲が一般
的なモテットでありながらカンタータに近い複数の曲という大規模な様式で、評価が高い作品といえます。
1789年にモーツァルトがライプツィヒを訪れたとき、聖トーマス教会でこのモテットを聴いて感動し、楽
譜を求めたものの、教会にはパート譜しかなかったため、自分で楽譜に書き写して大事に持っていったとい
う逸話が残されています。
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
ダミアン・ギヨン(アルト)
トーマス・ホッブズ(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
バッハ:前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532(カイ・ヨハンセン)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=wglBX7IFt6U)。
1710年頃、20代の青年時代のバッハが作曲した意欲的なオルガン作品である、前奏曲とフーガ ニ長調
BWV532の演奏です。
カイ・ヨハンセン(オルガン)
バッハ:前奏曲とフーガ ハ短調 BWV537(アンソニー・ニューマン)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=DDQd-74W7mI)。
アメリカのオルガン奏者アンソニー・ニューマによる、バッハの前奏曲とフーガ ハ短調 BWV537の演奏動
画です。快速でメリハリの効いた、それでいて技術的にも優れており、録画当時のニューマンが79歳であ
ったことを感じさせない若々しい演奏だと思います。
アンソニー・ニューマン(オルガン)
バッハ:クラヴィーア練習曲集 第3部(クリス・ブリーマー)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=bRl-q-gV7xc&t=249s)。
オランダ・ロッテルダム出身のピアニストであるクリス・ブリーマー(Chris Breemer 1952 - )は、2007
~2010年の間にバッハのオルガン曲の大作であるクラヴィーア練習曲集 第3部の全曲録音を行いました。
彼はピアニストながら、オランダのオルガン奏者Gerrit Christiaan de Gierに師事してオルガン演奏を学んで
おり、この演奏のいくつかは彼の見守る中で演奏された実況録音とのことです。また、この録音ではオラン
ダ国内にある4種類の異なるオルガンを演奏しています。
クリス・ブリーマー(オルガン)
バッハ:リュート組曲 ホ長調 BWV1006a(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番の編曲版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=5bFQ3Eg9B1c)。
バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006には、バッハ自身によってリュート演
奏用に編曲した版 BWV1006aが遺されており、リュート作品としてのみならず、ギターのレパートリーと
して広く演奏されています。
Giacomo Susani(ギター)
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻(ポリーニ 1985年5月28日実況録音 海賊版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=zmV-udkFhFI)。
1985年5月28日にマウリツィオ・ポリーニがパリにおいて行った演奏会から、バッハの平均律クラヴィーア
曲集第1巻の実況録音です。
この録音は、観客の一人が密かに録音機器を持ち込んで録音した非公式なもの(海賊版)であり、録音の精
度はお世辞にも良いとはいえません。しかし、43歳の若きポリーニが奏でるバッハの演奏が極めて優れてい
たことは充分に聞き取ることができます。また、作品の解釈は後の60代の公式録音(sm43612708)と異な
る個所がいくつかあり、その点でも貴重な記録となっています。
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
バッハ:前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=VEoOToX_PuE)。
バッハが作曲したリュートのための作品は6曲が現存していますが、その中でも独自性が際立っているのが
晩年に作曲されたと推測される「前奏曲、フーガとアレグロ」変ホ長調 BWV998です。
バッハのオルガン作品によくみられる「前奏曲とフーガ」にアレグロを加えた三部構成は、変ホ長調(♭が
3つ)という調性とあわせて「三位一体」を表したのではないか、と推測する専門家がいる一方、「本来は4
曲から成る組曲だったのが、何らかの事情で3曲になったのでは」という意見もあります。
エヴァンジェリーナ・マスカルディ(リュート)
バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻(ポリーニ)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=Z8URR5oXhNM&t=5127s)。
マウリツィオ・ポリーニは演奏会においてたびたびバッハの作品を演奏していました(sm43669901)が、
録音に関しては長い間同意しませんでした。そんな彼が初めて公式の録音に挑んだのは60代後半になった
2008~09年のことで、選ばれた作品は平均律クラヴィーア曲集 第1巻でした。演奏については「若いころ
の切れ味は失われた」と批判的に見る意見もあるようですが、正確無比で楽譜に忠実な演奏により作品の
本質を浮かび上がらせる、というポリーニの姿勢はこの録音でも一貫しており、非常に優れた演奏である
ことは疑いようがありません。
2024年3月23日に死去したマウリツィオ・ポリーニ氏のご冥福をお祈りいたします。
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
バッハ:「喜び迎えん、慈しみ深きイエス」によるパルティータ BWV768
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=seFBz-Cxkxw)。
バッハはオルガン独奏のためのコラールの主題による変奏曲、いわゆる「コラール・パルティータ」を少な
くとも4曲作曲しています。そのうち、最も大規模で成熟した作品とされているのが「喜び迎えん、慈しみ
深きイエス」によるパルティータ BWV768で、題名の通りコラール「喜び迎えん、慈しみ深きイエス」を
主題とする変奏曲です。
この作品は1700~05年頃に作曲されたと推定されていますが、その後に何度も改訂され、最終的にバッハ
がヴァイマルにいた1717年頃までの間にコラール主題と11の変奏という現代演奏される形にまとまったと
考えられています。このため、改訂を重ねて完成度が高い一方で、10代の若いバッハの作品としての面影も
残る作風となっています。
レオ・ファン・ドゥセラール(オルガン)
バッハ:復活祭オラトリオ BWV249
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=62fawgUUpg8)。
1725年、バッハは「復活祭オラトリオ」BWV249を作曲し、同年4月1日(復活の主日)に初演しました。
この頃、バッハはライプツィヒで聖トーマス教会の付属学校カントル(トーマスカントル)の役職にあり、
その職務の1つとして、教会歴に従って毎週1曲というペースでカンタータを作曲し、礼拝式で演奏していま
した。これは優れた才能を持つバッハといえど大変に労力を要する仕事であり、その対応策として、バッハ
は旧作のカンタータの音楽を再利用して歌詞を新しいものにする、ということをしばしば行っていました。
これはルネサンス時代から続く作曲手法で「パロディ」と呼ばれています。
バッハの復活祭オラトリオもこうして作られたパロディ作品の1つで、この年の2月23日に初演した世俗カ
ンタータ「消え去れ、心のわずらいよ」BWV249a(楽譜は消失しており、台本のみ残存)から7曲を転用
し、これに新曲を4曲追加して完成されました。歌詞の内容は復活祭にちなんで、ヤコブの母マリア(ソプ
ラノ)、マグダラのマリア(アルト)、ペトロ(テノール)、ヨハネ(バス)がイエスの復活の知らせを喜
ぶ様を歌うものとなっています。
なお、本作は初演後に2度の改訂が行われており、最初の改訂のときに「オラトリオ」の名称が付けられま
した。
マリア・ケオハネ(ソプラノ)
ダミアン・ギヨン(アルト)
トーマス・ホッブズ(テノール)
ゼバスティアン・ミルス(バス)
ヨス・ファン・フェルトホーフェン指揮
オランダ・バッハ協会管弦楽団
オランダ・バッハ協会合唱団
ヨハン・ベルンハルト・バッハ:シャコンヌ 変ロ長調
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=ZNd8rDfN2fo&t=9s)。
J・S・バッハの10歳年上の再従兄(はとこ)である作曲家ヨハン・ベルンハルト・バッハ(1676 - 1749)
はエアフルト、マグデブルク、アイゼナハでオルガン奏者として活躍しましたが、その作品の大部分が失わ
れています。現存する数少ないオルガン作品の中にはシャコンヌが3曲あり、この動画で演奏される変ロ長
調のシャコンヌは、彼の作品の中では相対的に演奏機会が多いようです(無論、大バッハのシャコンヌと比
べるほどではありませんが)。
ヘンク・フェルホーフ(オルガン)
バッハ:カンタータ「おしゃべりはやめて、お静かに」BWV211(佐藤俊介指揮オランダ・バッハ協会)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=B6Loyexw3uk)。
バッハが作曲した17曲の世俗カンタータのうち、「コーヒー・カンタータ」の異名を持つ「おしゃべりはや
めて、お静かに」BWV211は人気の高い作品であり、数多くの演奏家によって演奏されています。
この動画では、ヴァイオリン奏者の佐藤俊介がヴァイオリンと指揮を担当し、オランダ・バッハ協会と共に
演奏しています。佐藤は2018年にオランダ・バッハ協会の第6代芸術監督に就任しており、2023年に退任す
るまでの間、オランダ・バッハ協会と共に精力的にバッハ作品の演奏を行いました。
ルーシー・シャルタン(ソプラノ)
Jan-Willem Schaafsma(テノール)
マタイス・ファン・デ・ウールド(バス)
佐藤俊介(ヴァイオリン、指揮)
オランダ・バッハ協会
ルドヴィゴ・ロンカッリ:スペイン・ギターのためのカプリッチョ(ソナタ)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=ZAvODTJnQeE)。
ルドヴィコ・アントニオ・ロンカッリ(1654 - 1713)はイタリアの貴族の末子としてベルガモで生まれ、
ギター奏者、そしてバロック音楽の作曲家として活躍した人物です。
音楽史において、彼はバロック・ギターのための作品「スペイン・ギターのためのカプリッチョ」を1692
年に出版したことで名を遺しました。この作品は9つの組曲から成り、それぞれの組曲は前奏曲と舞曲で構
成されていて、出版当時には「ソナタ」と命名されていました。
作品は当時の一般的な5弦のバロック・ギターでの演奏を想定して作曲されましたが、1881年にイタリアの
音楽学者オスカル・キレソッティが6弦ギターのための編集を行い、多くのギター奏者がこの作品に魅了さ
れて演奏しています。特に、第9番の終曲「パッサカリア」(86:57~)は後にレスピーギが「リュートのた
めの古風な舞曲とアリア」第3組曲(sm43403182)の終曲として編曲したことで知名度が上がり、単独で
演奏される機会が増えています。
ベルンハルト・ホフシュテッター(バロック・ギター)
バッハ(アヴィ・アヴィタル編):チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052(マンドリン協奏曲版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=B9Gk_F6oeq4)。
イスラエル出身のマンドリン奏者アヴィ・アヴィタルは、グラモフォンでの初録音においてバッハのチェン
バロ協奏曲やヴァイオリン協奏曲の独奏部分をマンドリン用に編曲し、自ら独奏を担当するとともにポツダ
ム室内アカデミーを指揮するという「弾き振り」をやってのけました。彼の演奏は見事の一言で「マンドリ
ンの限界を超えている」と評価されるのも納得です。
アヴィ・アヴィタル(マンドリン、指揮)
ポツダム室内アカデミー
バッハ:マタイ受難曲 BWV244(小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=auAlA0qxUI4&t=4879s)。
1997年9月、第6回サイトウ・キネン・フェスティバル松本において、小澤征爾の指揮、サイトウ・キネ
ン・オーケストラ等により、バッハのマタイ受難曲 BWV244の全曲演奏が行われました。これは、小澤と
の親交が深かった武満徹からの提言が元となって実現したものですが、前年の1996年に武満はガンにより
死去しており、この演奏を聴くことはかないませんでした。
図らずも武満への追悼の意味合いも加わったこの演奏では、一部では古楽器が使用されているものの、基本
は現代楽器による演奏ということで賛否両論があるようですが、自分が聴いた限りでは、小澤とサイトウ・
キネン・オーケストラのコンビによる最良のバッハ演奏なのは間違いないかと思います。
クリスティアーネ・ウルツェ(ソプラノ)
ナタリー・シュトゥッツマン(アルト)
ジョン・マーク・エインズリー(テノール)
トーマス・クヴァストホフ(バス・バリトン)
小澤征爾指揮
サイトウ・キネン・オーケストラ
東京オペラシンガーズ