キーワード ブゾーニ が含まれる動画 : 117 件中 97 - 117 件目
種類:
- タグ
- キーワード
対象:
バッハ=ブゾーニ「シャコンヌ」四つ打ちアレンジ【パポス】.flv
暫くまえにDLしたのですが元が無くなってしまいましたのでUPしてみました。
【巡音ルカ】名も無きアンダンテ【ブゾーニ】
ヴァイオリンソナタ2番終楽章のフーガ前の霊感溢れる変奏です
変奏の主題はJSバッハのコラール「倖なるかな」で、
ブゾーニは幾度か主題として己の作品で扱っています
単品用に少しだけ編曲してあります
mylist/24963463 mylist/29113406
バッハ(ブゾーニ編):前奏曲とフーガ ニ長調BWV532(ピアノ独奏版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=QYUbfOVpUAQ)。
フェルッチョ・ ブゾーニ(1866 - 1924)による、バッハの前奏曲とフーガ ニ長調BWV532の
ピアノ独奏用編曲版です。
エミール・ギレリス(ピアノ)
ブゾーニ『小協奏曲 ニ短調』(1890)
フェルッチョ・ブゾーニ Ferruccio Busoni (1866-1924)
小協奏曲 ニ短調 (1890)
ピアノ:ジャン=フランソワ・アントニオーリ 指揮:ローレンス・フォスター ローザンヌ室内管弦楽団
ブゾーニ:ショパンの前奏曲に基づく変奏曲と自由な形式のフーガ
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=Ovj5HQl6Qgc)。
ショパンの前奏曲集から第20番ハ短調を主題とした変奏曲としては、ラフマニノフの作品(sm32071682)が知られていますが、ブゾーニが同じ曲を主題にした変奏曲を2種類作曲していることは、あまり知られていません。本作はそのうち初めに作曲されたもので、ラフマニノフの作品に匹敵する演奏時間約30分の大曲です。「変奏曲とフーガ」という様式は、バッハの編曲で有名なブゾーニの面目躍如といったところでしょうか。
ヴォルフ・ハーデン(ピアノ)
リスト(ブゾーニ編):パガニーニ大練習曲 S.141
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=68Uq4dTxwgc)。
1913年8月、フェルッチョ・ブゾーニ(1866 - 1924)はリストの「パガニーニ大練習曲」S.141の
第6曲「主題と変奏」を改訂します。その後、有名な「ラ・カンパネラ」など、残り5曲の改訂も
音楽活動の合間を縫って行われ、約10年後の1923年5月に全曲の改訂が完了しました。
改訂の主な内容は、ピアニストに要求される技巧の難度と演奏効果が釣り合わない部分を是正する
ことにあったようで、ブゾーニにとって「演奏効果に比べて不必要に難しい」と思われる奏法は簡
略化されています。一方で、彼が技巧を凝らして演奏効果を高めるべきと考えた箇所については、
リストの原曲を上回る難度の技巧をためらうことなく要求しており、よく言えば「要所要所にメリ
ハリがある」、悪く言えば「原曲を不必要にいじりすぎ」で、好き嫌いが激しく別れる改訂となっ
ています(自分にとっては大好物ですw)。
サンドロ・イーヴォ・バルトリ(ピアノ)
バッハ(ブゾーニ編):半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903(ピアノ独奏版 BV B 31)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=nxFSlyzUvqw)。
バッハの半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903は、バッハが弟子たちへの練習用教材として使用し、彼の死後も音楽教育用に使われ続けたことから、後年の作曲家が多くの校訂版を作りました。そういった作業を手掛けた作曲家の1人がブゾーニで、近代ピアノの演奏効果を生かしたピアノ独奏用編曲版(BV B 31)を作成しました。
なお、ブゾーニはこのほかにチェロとピアノの二重奏のための編曲(BV B 38)も行っています。
レオノーラ・アルメッリーニ(ピアノ)
バッハ(アレクサンドル・ジロティ編):無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004より「シャコンヌ」
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=EX9pqMtM5HY)。
アレクサンドル・イリイチ・ジロティ(1863 - 1945)はロシア革命まではロシアの音楽界を支え、革命後はアメリカを中心に演奏活動をつづけたピアニスト・指揮者・作曲家ですが、一般的にはモーツァルトやショパン、チャイコフスキー、そしてバッハの作品を数多くピアノ演奏用に編曲したことで知られています。その1つが、バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004の最終楽章である「シャコンヌ」のピアノ独奏版です。
「シャコンヌ」のピアノ独奏版といえば通常は和声をふんだんに追加した豪華絢爛なブゾーニの編曲版が注目されがちですが、派手さは一歩譲るものの、生前は優れたピアニストとして活躍したジロティの編曲版も、なかなか味がある響きが聴けます。
ターニャ・ガブリーリャン(ピアノ)
【synthvクラシック】フーガハ短調BWV906(補筆完成版) / J.S.バッハ【Mai, Saki AI, Eleanor Forte AI】
昔作ってた楽譜ファイルを見直していたら、まさに今年のボカロクラシカ音楽祭のテーマに沿った作品が見つかったので急遽完成させました(気づくのがもう何日か早ければ間に合ったなあ……。)
「幻想曲とフーガ」BWV. 906は1730年代に作曲されたと考えられていますが、J.S.バッハの作品にしてはかなり異例な響きを持っており、ギャラント様式を思わせる華麗な走句、演奏技巧の重視(両手の交差が頻繁に登場します)など、当時流行し始めていたスタイルを積極的に取り入れています。しかし何らかの理由でこの「フーガ」の部分は作曲が中断され、未完成作品となってしまいました(今では幻想曲のみを演奏するのが一般的なようです)。
フーガは冒頭の半音階の不穏な動き(途中BACH主題を移調したAs - G - B - Aの音形も登場します)と、34小節目からの歌うような主題を中心に構成されています。自筆譜は48小節目冒頭まで書き込まれたところで中断されています。
この補筆版をつくったのはかなり前なので記憶が曖昧ですが、確かヘンレ版の提案(47小節から5小節目に戻り、34小節目で終わる)を参考にして作っていたはずです。またこの曲をイタリアのピアニスト・作曲家のフェルッチョ・ブゾーニが補筆完成させているのですが、結構やりたいように(ロマン風に)改造しているな……と感じた記憶があり、ただ前半に戻るのではなく他の主題を組み合わせて更に展開を盛り上げる補作はそれを参考にしています。
表示している楽譜はピアノ版のために適当に作ったやつなので実際に鳴ってる音と違うところもあります(synthvの音源の都合で変更を加えたところもあります)。エレノアさんだけでなく、MaiさんやSakiさんといった素晴らしい音源も使いたいのですが、日本語でカバーできる曲がなかなか見つからず……。今回ちょっと無理のある音域ですが急遽歌ってもらうことにしました。楽しんでいただければ幸いです。
ちなみに後ろで鳴っているのはチェンバロではなく、プリペアド・ピアノの音源です。
バッハ(ダルベール編):前奏曲とフーガ ニ長調BWV532(ピアノ独奏版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=tAZ4H6SBl7A)。
バッハのオルガン曲「前奏曲とフーガ」ニ長調 BWV532のピアノ独奏用編曲版としてはブゾーニによる
ものが知られていますが、スコットランド出身でドイツに帰化したピアニスト・作曲家のオイゲン・ダ
ルベール(1864 - 1932)も本作の編曲版を残しています。
ブゾーニ版がピアノの表現力の限界まで駆使した華麗な響きを追及しているのに比べると、ダルベール
版は原曲の音を丹念になぞった端正な響きと言えます。とはいえ、後半のフーガでは力強い低音部の響
きが聴かれ、晩年のリストの弟子となった出自を思わせる部分もあります。
マーサ・ゴールドスタイン(ピアノ)
バッハ(ブゾーニ編):無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004より「シャコンヌ」(ルービンシュタイン)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=NKYyiD8ypCo)。
1970年6月、ポーランド出身の名ピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタイン(1887 - 1982)はバッハ
の無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004より、ブゾーニによる「シャコンヌ」のピアノ
独奏用編曲版を録音しました。
優れたショパン弾きとして名をはせたルービンシュタインは録音時に84歳に達しており、その演奏は比較的
遅めのテンポですが、高齢による技術の衰えを感じることはなく、むしろ曲の雄大さが感じられる名演とな
っています。
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
リスト(ブゾーニ編):メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」 S.514
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=2a5RS0NBI4U)。
フランツ・リストのメフィスト・ワルツ第1番について、リストの熱烈な支持者で、自身も超絶技巧のピアノ演奏で定評のあったフェルッチョ・ブゾーニは、ピアノの演奏技法・効果を鑑みて独自の校訂(編曲)を行いました。このブゾーニ版は原曲の後半部で独自の取捨選択を行っており、注目に値します。この動画では、ブゾーニの薫陶を受けたピアニストのエゴン・ペトリ(1881 - 1962)が演奏を行っています。
エゴン・ペトリ(ピアノ)
NHK-FM クラシックの迷宮 ▽バッハに未来を観た巨人 ~ブゾーニ没後100年に寄せて~ 2024年07月20日
出演:片山杜秀
「楽劇「神々のたそがれ」から「ジークフリートの葬送行進曲」」
ワーグナー:作曲
ブゾーニ:編曲
(ピアノ)ホルガー・グロスショップ
(1分30秒)
「前奏曲とフーガ ハ短調 から フーガ」
ブゾーニ:作曲
(ピアノ)マルコ・ラペッティ、(ピアノ)アルド・オルヴィエト
(3分41秒)
「ショパンの前奏曲 ハ短調 作品28第20による自由な形式の変奏曲とフーガ から フーガ」
ブゾーニ:作曲
(ピアノ)ジェフリー・ダグラス・マッジ
(5分11秒)
「トッカータとフーガ ニ短調」
バッハ:作曲
ブゾーニ:編曲
(ピアノ)ジョン・オグドン
(8分21秒)
「エレジー風の子守唄」
ブゾーニ:作曲
(管弦楽)ベルリン放送交響楽団、(指揮)アルトゥーロ・タマヨ
(8分28秒)
「交響的夜想曲」
ブゾーニ:作曲
(管弦楽)ベルリン放送交響楽団、(指揮)ゲルト・アルブレヒト
(8分18秒)
「Indianisches Tagebuch から 第3曲」
ブゾーニ:作曲
(ピアノ)ローランド・ペンティネン
(4分04秒)
「ピアノ協奏曲 から 第4楽章「イタリア風」」
ブゾーニ:作曲
(ピアノ)デヴィッド・ライヴリー、(管弦楽)南西ドイツ放送交響楽団、(指揮)ミヒャエル・ギーレン
(13分09秒)
「歌劇「ファウスト博士」から「助けを、憧れよ」」
ブゾーニ:作曲
ファウスト…(バリトン)ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ、(管弦楽)バイエルン放送交響楽団、(指揮)フェルディナント・ライトナー
(5分08秒)
「対位法的幻想曲 から 変奏第2から終わりまで」
ブゾーニ:作曲
(ピアノ)アンドラーシュ・シフ、(ピアノ)ピーター・ゼルキン
(7分56秒)
「小さな三文音楽 序曲」
クルト・ワイル:作曲
(管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団、(指揮)オットー・クレンペラー
(2分15秒)
スタンチッチ:カンタータによる4つの前奏曲(BWV106,BWV18,BWV12,BWV31)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=bqDUUPjdQGc)。
スヴェティスラフ・スタンチッチ(1895 - 1970)はクロアチア出身のピアニスト・作曲家ですが、音楽教師としての評価が高く、作曲家のイーヴォ・マチェク、ピアニストではブランカ・ムスリン、ウラジミール・クルパン等を育成したことが知られています。
スタンチッチは1920~22年の間にブゾーニの下で作曲を学んでおり、その学習の成果の1つとして1922年に作曲したのが「カンタータによる4つの前奏曲」です。これはバッハのカンタータ4曲(BWV106,BWV18,BWV12,BWV31)の第1楽章をピアノ独奏用に編曲したもので、バッハの造詣が深かったブゾーニに捧げられました。作品は各曲ともブゾーニの影響が強く、重厚な和音の響きはブゾーニが編曲したバッハの「シャコンヌ」を連想させる佳作といえます。
なお、この動画で本作を演奏しているRanko Filjak(ランコ・フィリャク? 1927 - 1983)はスタンチッチに師事したクロアチアのピアニストです。
Ranko Filjak(ピアノ)
ブゾーニ:対位法的幻想曲 BV256b(2台ピアノ版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=714HWQm-j9o)。
バッハの「フーガの技法」の未完成のフーガ主題を元にして、ブゾーニがピアノ独奏曲として1910年に作曲した「対位法的幻想曲」BV256は、彼の代表作の1つとされています。そして、それはブゾーニ自身も認識しており、生涯にわたって本作を何度も改訂したほか、1922年には2台ピアノ版への編曲(BV256b)も行いました。
この動画は本作の2台ピアノ版を演奏したもので、演奏者のJean-Sébastien DureauとVincent Planèsはストラヴィンスキーの「春の祭典」の2台ピアノ版を録音するなど、2人での演奏活動を良く行っているようです。
Jean-Sébastien Dureau、Vincent Planès(ピアノ)
バッハ(ブゾーニ編):ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1052(リパッティ 1947年10月2日実況録音)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=Xby0P4YVYaQ)。
33歳の若さで夭折したピアニスト、ディヌ・リパッティ(1917 - 1950)は一般的にショパンやモーツァル
トを得意としたといわれていますが、バッハの演奏でも優れた技量を発揮しました。
それが如実に表れているのが、1947年10月2日にアムステルダムで行われた演奏会の実況録音で、そこで演
奏されたブゾーニ編曲によるピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052は、録音の悪さが気にならないほどの圧
倒的な名演だと思います。
ディヌ・リパッティ(ピアノ)
エドゥアルト・ファン・ベイヌム指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
リスト(ブゾーニ編):スペイン狂詩曲 S.254(ピアノ協奏曲版 BV B 58)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=hmql1C4Ae7Q)。
1858年、リストはピアノ独奏用の作品としてスペイン狂詩曲 S.254を作曲しました。様式的には彼が作曲した「ハンガリー狂詩曲」と類似しており、そして演奏に高度な技巧を要する難曲として知られています。1894年、ブゾーニは本作を編曲して、ピアノ協奏曲版(BV B 58)を作成しました。
ジーナ・バッカウアー(ピアノ)
アレック・シャーマン指揮
ニュー・ロンドン管弦楽団
バッハ(ブゾーニ編):チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052(ピアノ版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=jGUdpQRGbAs)。
ブゾーニはバッハのクラヴィーア独奏曲をピアノで演奏するにあたり、その表現力を最大限に生かした編曲版を作成することがしばしばありました。その1つがチェンバロ協奏曲 ニ短調 BWV1052で、通奏低音パー
トを削除する一方で高音部を拡張し、和音に音を追加したり、カデンツァにピアニスティックな技巧を追加
するなど、独奏楽器をピアノに変更することを踏まえた編曲が行われています。
この動画でピアノ独奏を務めたヤッシャ・スピヴァコフスキー(1896 - 1970)はヴァイオリニストのトッ
シー・スピヴァコフスキーの兄にあたり、生前は優れたピアニストとして評価されたものの、自らの意思で
スタジオ録音を遺さなかったため、没後は長らく忘れられており、2015年から発掘されたライブ録音のCD
が発売されて再評価の機運が起こっています。
ヤッシャ・スピヴァコフスキー(ピアノ)
ジョージ・ロギー・スミス指揮
アストラ弦楽合奏団
バッハ(ブゾーニ編):前奏曲とフーガ ホ短調 BWV533(ピアノ独奏版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=01Ty_GY0cEY)。
1704年頃にオルガン独奏のために作曲されたと推定されるバッハの初期作品の1つである
前奏曲とフーガ ホ短調 BWV533を、ブゾーニが編曲したピアノ独奏版です。
サンドロ・イーヴォ・バルトリ(ピアノ)
バッハ(ラインベルガー/レーガー編):ゴルトベルク変奏曲 BWV988(2台ピアノ版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=55BW7zr8r7I)。
バッハのゴルトベルク変奏曲の編曲版というと、ブゾーニ版(sm31528050)が比較的有名ですが、この動
画は20作のオルガンソナタを作曲したことで知られるヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー(1839 - 1901)
が2台ピアノ用に編曲し、さらにマックス・レーガーが改訂したという珍しい編曲版の演奏です。
この編曲版は2台ピアノによる演奏を考慮して、原曲にない音があちこちに追加されていて、「バッハの作
品の本質を現代ピアノで再現する」という意図が聞こえるブゾーニ編曲版とはかなり違った態度の編曲であ
り、「バッハの作品でありながらバッハの作品ではないように聞こえる」という点ではトップクラスだと思
います。
Ieva Jokubaviciute、R. Larry Todd(ピアノ)
ブゾーニ:悲歌集 BV 249
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=viP7Qca1bLo)。
ブゾーニは若くして優れたピアニストとして活躍する一方、リストやブラームスの影響を受けて後期ロマン
派の様式に則った作品を作曲していました。そんな彼が作曲家としての転機を迎えるきっかけとなった作品
が「悲歌集(Elegien)」BV 249です。ブゾーニは、まず1908年に全6曲のピアノ作品集として本作を発表
しましたが、翌年に第7曲を追加して全7曲としました。
これらの曲の中には過去の作品から旋律を転用したものもあり、完全な新曲というわけではありませんが、
それらの中にはドビュッシーらの印象派やシェーンベルクらの表現主義音楽に接近している曲が含まれ、ブ
ゾーニが純粋な後期ロマン派から逸脱して無調音楽へ向かおうとしていることがわかります。ブゾーニ自身
もこの曲集で自分が新たな境地に向かっていることを自覚しており、この作品が「私の成長における一里塚
を意味する。ほとんど変容だ」とし、それで第1曲を「転機のあとに(Nach der Wendung)」と名付けた
と述べています。
ブゾーニが1909年3月12日にベルリンで全6曲版を自ら初演した際には、彼が前衛芸術家として第一歩を踏
み出したことを評価するよりも、彼がロマン派から逸脱した不協和音を奏でるようになったことを批判する
意見の方が多かったようですが、第4曲「トゥーランドットの居間(間奏曲)」だけは「グリーンスリーブ
ス」からの引用があって親しみやすい作風が好評を博し、単独で演奏会のレパートリーとして演奏されるよ
うになったといわれています。
ジョフリー・ダグラス・マッジ(ピアノ)