マイリスト いにしえの発動機たち 1~500
poge さんの公開マイリスト
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[いにしえの発動機たち] 1957年頃 タコマ発動機KZ型 3馬力 その2
かたつむりの様な膨張室と2つの排気口を持つマフラーが特徴の、昭和30年代に製作された大阪生まれの発動機です。エンジン前面の冷却ホッパから、燃料タンクを経てオイルタンクへ一直線に至るライン、背後にさりげなく背負ったマグネトー等の配置からは、当時における工業デザインの芽生えが実感できます。各部の特徴がよく残り、観察していて時代背景への想像が膨らむ発動機でした。タコマ発動機 KZ型出力 : 2.5~3馬力/1,200~1,300rpmボア&ストローク : 70mmX108mm 約415cc製造年代 : 1957年頃(昭和32年頃)製造会社 : タコマエンジン製作所所在地 : 大阪府東大阪市高井田本通1丁目2015年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834
2:58|2016年11月22日 18:22:48 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ルビー発動機B型 3馬力 その2
軽快なテンポの排気を刻みつつ展示される、昭和20年代の製造と思われる岡山県生まれの農業用石油発動機です。外観を見た印象としては、シンプルでオーソドックスな設計ですが、排気バルブの位置をあえてマフラーから遠ざけ、吸気ポート周辺に排気ポートを沿わせて混合気の霧化を排気熱で促進させるなど、定石とも言えるシステムはしっかりと踏襲されているようです。ルビー発動機 B型出力 :3馬力/650rpmシリンダーボア径 : 101.6mm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 福森鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区東島田町2015年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年11月21日 13:12:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1951年頃? スピー石油軽油発動機 KK型 2.5馬力
やや丸みを帯びた面長の冷却水ホッパが、正面から見ていると飛鳥時代の仏様のようにも思える、岡山県生まれの農業用石油発動機です。何故か、スピー発動機はいい声で鳴きながら展示されている印象が個人的にはあります。牛乳瓶の蓋のような燃調ダイヤルもスピーの特徴ですが、その象徴的な二つの円が、仏様が印を結んでいるかのように感じた発動機でした。スピー石油軽油発動機 KK型出力 : 2~2.5馬力/1,100~1,300rpm製造年代 : 1951年頃?(昭和26年頃?)製造会社 : 佐藤農具 (現:スピー)所在地 : 岡山県岡山市北区桑田町2015年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年11月18日 13:08:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 ノダ式軽油発動機 MS型 4馬力 その2
筐体にわずかに残った当時の塗料が積年の歴史を感じさせる、戦後に製造された香川県生まれの農業用石油発動機です。恐らく昭和25~28年頃の製造ではないかと思われます。短い放射状のリブが入ったマフラー、小さなエアリクリーナーを上に載せた武骨なキャブレターなど、当時の面影がとても良く感じられた発動機でした。ノダ式軽油発動機 MS型出力 : 3~4馬力/1,000~1,300rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 野田産業高松工場所在地 : 香川県高松市松島町2015年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年11月17日 13:20:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃? ダイキン CZ型 5.5馬力
大容量のマフラーを脇に従える、ダイキン製の2サイクル強制空冷農業用発動機です。筐体の導風シュラウドには、2ピンのソケットがあるのが分かります。低圧の照明電源用でしょうか。裏側に回って空冷のフィンに見惚れていたら、マフラーは剣、そしてキャブレターとエアクリーナーは羂索を持っている不動明王座像と対峙しているような気がしてきた発動機でした。ダイキン CZ型出力 : 5.5馬力/1,600rpm (最大7馬力)製造年代 : 1960年頃?(昭和35年頃?)製造会社 : 大阪金属工業(現:ダイキン工業)所在地 : 大阪府大阪市北区2015年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年11月16日 13:19:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1951年頃? ストロング発動機 B型 6馬力
そのマフラーとエアクリーナーの配置が、ウエイトリフティングをする選手のようでもある、戦後に製造された農業用石油発動機です。戦後に爆発的に普及した耕運機(耕耘機)の動力を意識してなのか、戦前のモデルに対して出力が向上しています。岡山県における名門発動機メーカーの一つと言える岩下鉄工所は、戦後は現在の国土交通省中国地方整備局、岡山国道事務所を含む敷地で操業していました。ストロング発動機 B型出力 : 5~6馬力/850~950rpm製造年代 : 1951年頃?(昭和26年頃?)製造会社 : 岩下鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区富町2丁目2015年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年11月15日 13:04:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955頃? カトウ軽油発動機 3HA型 3.5馬力
始動直後、ガソリンから軽油又は灯油への切替に伴い白煙をあげる農業用石油発動機です。折しも「石油発動機」らしい形状の農業用エンジンの生産が最終期を迎える頃、マフラーやキャブレター、マグネトーの位置などの機器レイアウトからは、コンパクト化を図ったであろう面影が感じられます。こうした最終期の石油発動機は個性に富む物が多く、とても興味深い一台でした。カトウ軽油発動機 3HA型出力 : 2.5~3.5馬力/1,300~1,500rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : 加藤製作所所在地 : 千葉県千葉市稲毛区作草部町?2015年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年11月12日 18:11:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ヤマダSK型 2.5馬力
昭和20年代に製造されたと思われる、岡山県生まれの農業用石油発動機です。戦前の設計を踏襲した、戦後間も無くの頃製造された発動機としてオーソドックスな造りの印象ですが、「ヤマダ」と大きく冷却ホッパーの側面に鋳込まれているのが、なんだか山田さんが自分の発動機に名前を書き込んでいるかのように思えて、どこか可愛らしく感じた発動機でした。ヤマダSK型出力 : 2~2.5馬力/700~820rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 山田鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区桑田町2015年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年11月10日 13:06:06 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 クボタ E2.5型 2.5馬力
長~い平ベルトで精米麦機を動かしながら展示される、戦後製の農業用石油発動機です。戦後間も無くの頃は、混乱した世相の中で戦前の設計を踏襲した発動機が製造されていましたが、この頃になると徐々に各部へデザインや設計改良の兆しが現れてきたのが感じ取れます。清流のような滑らかな平ベルトの流れと、心地よい排気のリズムに暫し癒された発動機でした。クボタ E2.5型出力 : 2.5馬力/800rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:57|2016年11月09日 13:07:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 カナミツ石油軽油機関 2馬力
歯切れの良い排気を次々と繰り出しながら生き生きと展示される、岡山県生まれの農業用石油発動機です。木台には、この発動機を当時岡山県から仕入れて販売したであろう「責任保証付 各種優良動力農機具 玉谷農機商會」の銘板が残っています。現在の京都府木津川市にあった農機具店のようです。カナミツ石油軽油機関出力 : 2馬力/700rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : カナミツ電機工場内燃機部所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年04月28日 13:03:18 投稿
[いにしえの発動機たち] 1961年頃 クボタオートディーゼル VC2型 13馬力
力強いビートの排気と共に展示される、2サイクル水冷単気筒ディーゼルエンジンです。排気量当たりの出力が4サイクルエンジンと比べて優れる事から、クボタでも一時期積極的に販売されていました。オーナーさんによると、オイルはオイルポンプによる圧送が行われ、通常のディーゼルエンジン用オイルが用いられるそうです。その個性的な存在感が、より大型の発動機に決して引けを取らない発動機でした。クボタオートディーゼル VC2型出力 : 10~13馬力/1,700rpm製造年代 : 1961年頃(昭和36年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年11月08日 14:06:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ヨシダー石油軽油発動機 3馬力
吉田工作所が造ったからヨシダー。なんだか怪獣の名前のような商標の農業用石油発動機です。会社名称に「吉田」が入る発動機メーカーは何件かありましたが、この吉田工作所は岡山県のどこにあったのか分かりませんでした。あまり見かける事の少ない、珍しいメーカーの一つです。ヨシダー石油軽油発動機出力 3馬力/550rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 吉田工作所所在地 : 岡山県2015年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年11月07日 18:24:06 投稿
[いにしえの発動機たち] 1970年頃? シバウラ ハイオク灯油機関KL-8H形 9.5馬力
「ハイオクタン灯油」なる物が燃料に指定されている、1970年代頃の製造と思われる農業用石油発動機です。ヘッドライトが標準装備されていたようで、耕耘機(耕運機)に搭載されていた姿が容易に想像できます。ハイオク灯油は「ハイブルー」等の商標でガソリンスタンドで販売されていたようです。入手が困難な現代では、ガソリンと灯油の混合で作るという情報が散見されます。シバウラ KL-8H形 水冷ハイオクタン灯油機関出力 7~9.5馬力/2,000~2,400rpm製造年代 : 1970年頃?(昭和45年?)製造会社 : 石川島芝浦機械(現:IHIシバウラ)所在地 : 長野県松本市石芝2015年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:24|2016年11月02日 13:09:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1967年頃 クボタオートディーゼル ER50-N1型 6.5馬力
思わず傍らで聴き惚れてしまう排気音と共に展示される、昭和40年代頃に製造された水冷ディーゼル単気筒農業用発動機です。この昭和を感じさせる鮮やかな発色の赤と黄色といったらどうでしょうか。個人的には素晴らしいの一言でした。時代と共にラジエーターが装着され、より近代的な外観になってきています。クボタオートディーゼル ER50-N1型5~6.5馬力/2,200rpm 396cc製造年代 : 1967年頃(昭和42年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年11月01日 13:09:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1958年頃? クボタ AK-3B型 3馬力
1958年頃の製造ではないかと思われる、クボタの強制空冷縦型SV単気筒の農業用石油発動機です。それまでの横型水冷石油発動機と比べ、だいぶ一般的なエンジンらしい外観になってきましたが、始動時のみガソリンを、通常運転には灯油を用いるのは変わりません。立派な鉄製の台は製造当時の物でしょうか。当時の面影がよく感じられる発動機でした。クボタ AK-3B型出力 : 2.5~3馬力/1,440~1,620rpm 最大3.8馬力/1,620rpmボア&ストローク : 65mm x 60mm 199cc製造年代 : 1958年頃?(昭和33年頃?)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年10月28日 13:07:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1954年頃 ごこく AE19型 4馬力 その2
丸みを帯びた膨張室を持つ可愛らしいマフラーから、排気をワルツのように3拍子のリズムで刻む、595ccの農業用石油発動機です。昭和30年代に入る頃になり、クランクケースのオイルポンプなど装備が近代化してきた感があります。燃料タンクはクランクケース上に新造され、アマルの別体フロートがキャブレターとの間に入っているようです。ごこく AE19型出力 4馬力/1,200rpmボア&ストローク : 85mm X 105mm 595cc製造年代 : 1954年頃(昭和29年頃)製造会社 : 愛知機械工業所在地 : 愛知県名古屋市熱田区南一番町2015年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年10月27日 13:06:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃? 三菱ダイヤディーゼル DHD-3形 15馬力
人間の心臓のようにゆっくりと鼓動を刻む、水冷単気筒のディーゼル発動機です。過日の発動機たちと比べると全体のデザインがパッケージング化され、個人的にはより機能美が増していると感じます。発動機運転会の会場入口で一人佇み、ゆっくりとフライホイールを回しながら来場者を迎える様は、庭園の鹿威し(ししおどし)のような趣を感じました。改めて、農業用石油発動機の世界は「詫び寂び」が重要であると再認識した次第です。三菱ダイヤディーゼル DHD-3形出力 : 10~15馬力/1,400rpm 1,425cc製造年代 : 1960年頃?(昭和35年頃?)製造会社 : 三菱重工業2015年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年10月26日 13:05:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1942年頃 カルイ軽油発動機 3馬力
恐らく戦時中の昭和17年頃、もしくは戦後間も無くに製造されたと思われる、山形県生まれを農業用石油発動機です。そのキャブレターに耳を近づけると、管楽器奏者がブレスするような明確な吸気音が心地よいです。当時、石油発動機も政府の統制下で生産・販売が行われていました。製造元の東北農機(東北振興農機)も、統制下の国策会社として、この頃農業用石油発動機の生産に取り組んでいました。カルイ軽油発動機出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1942年頃(昭和17年頃)製造会社 : 東北農機所在地 : 山形県山形市2015年安塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年10月25日 13:11:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタ AHDA型 3馬力 (木炭ガス駆動)
手製の木炭ガス発生器からホースで可燃性の木炭ガスを吸入し、運転されるクボタの農業用石油発動機です。木炭ガスと言えば、戦時中の燃料不足による木炭バス・木炭自動車の運行が知られていますが、石油発動機でも林業等の現場において豊富な木材を利用した燃料として利用され、メーカーからは木炭ガス発生炉が販売されていました。クボタ AHDA型出力 : 2.5~3馬力/1,300~1,500rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:57|2016年10月24日 13:07:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? スピー石油軽油発動機 K型 2.5馬力
恐らく戦時中、昭和10年代中頃に製造されたのではないかと思われる、岡山県生まれの農業用石油発動機です。冷却水ホッパ、シリンダーヘッド、フライホイールなど随所に「SPEE」と鋳込まれいるのが分かります。当時石油発動機の生産・販売も政府の統制化にあり、流通過程の取引価格も厳密に決められていました。斜めにスラントした吸気マニホールドとキャブレターのレイアウトが珍しい発動機でした。スピー石油軽油発動機 K型出力 : 2.5馬力/500rpm製造年代 : 1940年頃?(昭和15年頃?)製造会社 : 佐藤農具部 (現:スピー)所在地 : 岡山県岡山市北区内山下2015年安塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年10月20日 13:05:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 ダイキン BD型 3.5馬力
製造当時の物と思われる鮮やかな緑の塗料と、並列に並んだ美しい吸排気ロッカーアームの動きにしばし見惚れてしまう、ダイキンの農業用石油発動機よりBD型です。側面にある天体に「K」の社章は、昭和9年に制定された伝統ある物です。戦後、ダイキンは農業用機械市場において一定のシェアを持っていましたが、1970年頃に農業用機械から撤退しました。ダイキン BD型出力 : 2.5~3.5馬力/900~1,100rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 大阪金属工業(現:ダイキン工業)所在地 : 大阪府大阪市北区2015年安塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年10月19日 13:09:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ヒラタ石油軽油発動機 2.5馬力
体を前後に揺すり、平ベルトで高級精米麦機を駆動しながら展示される、岡山県生まれの農業用石油発動機です。戦前の2.5馬力クラスにおいて、吸排気バルブ両方が駆動される所謂「2本棒」は、地方のメーカー製にしてはちょっと豪華な気もしますが、銘板に昭和12年に庭瀬町と合併した「撫川町」の記載があるので、それ以前の製造ではないかと思われます。積年の月日が感じられる風格のある発動機でした。ヒラタ石油軽油発動機出力 : 2.5馬力/600rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 平田発動機製作所所在地 : 岡山県岡山市北区撫川2015年安塚発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年10月18日 13:02:22 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃? ダイエン A-1型 3馬力
三重県の大塩鉄工所で昭和20年代に製造された農業用石油発動機です。まず何より目を惹かれるのが、薄いリブが巡らされた小振りなモナカ合わせのマフラーです。凝ったデザインとする事は手間やコストが伴いますが、当時の職人さんの心意気が伝わってくるようです。その心を和ませる印象から、添えられた一輪の花のように感じられた発動機でした。ダイエン A-1型出力 : 2~3馬力/1,100~1,500rpm製造年代 : 1952年頃?(昭和27年頃?)製造会社 : 大塩鉄工所所在地 : 三重県四日市市浜田2015年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年10月17日 17:59:59 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? ナショナル発動機 3馬力
リブの付いた小振りなマフラーから生き生きと排気を吐き出す、恐らく戦前に製造されたと思われる常定工作所のナショナル農業用石油発動機です。ナショナルと言っても、松下電器産業とは何ら関係ありません。発動機の前に置かれた金属製のお盆は、吸排気バルブに給油した油の受け皿でしょうか。お酒と杯が捧げられ、神様が宿っているかのようでした。ナショナル発動機出力 : 3馬力/600rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 常定工作所所在地 : 岡山県岡山市北区昭和町2015年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年10月15日 18:00:42 投稿
[いにしえの発動機たち] 1951年頃? ヤマダ 2.5馬力
リズミカルな歯切れの良い排気を繰り出しながら展示される、昭和20年代に製造されたと思われる岡山県生まれの農業用石油発動機です。中小規模の鉄工所が様々な銘柄を生産していた当時、機種名がズバリ工場主の「名字」そのものだった発動機も少なくありませんでした。比較的見かける機会の少ない発動機の一つです。ヤマダ出力 : 2.5馬力/800rpmボア&ストローク 90mm? X 105mm? 約668cc?製造年代 : 1951年頃?(昭和26年頃?)製造会社 : 山田鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区桑田町2015年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:48|2016年10月14日 13:09:18 投稿
[いにしえの発動機たち] 1923年頃 イエーガー発動機 3馬力
アメリカでコンクリートミキサーを駆動させる為に製造された発動機です。発動機の製造はヘラクレスガスエンジン社が行い、イエーガーマシン社が自社製のコンクリートミキサーとセットにして販売されていたようです。ヒット&ミス機構エンジン特有の排気バルブ制御を行いながらゆったりと展示される様が素晴らしい発動機でした。イエーガー発動機出力 : 3馬力/475rpm製造年代 : 1923年頃 (大正12年頃)製造会社 : Hercules Gas Engine Co.所在地 : アメリカインディアナ州エバンズヒル販売会社 : The Jaeger Machine Co.所在地 : アメリカオハイオ州コロンバス2015年安塚発動機運転会でで見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年10月13日 13:06:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1951年頃? アキツ 3馬力
銘板が全て英文表記の、恐らく昭和26年頃の製造ではないかと思われる、アキツの農業用石油発動機です。石油発動機は戦前から朝鮮・満州・台湾を中心としたアジア方面へ、商社を通した輸出が行われていました。第二次世界大戦を挟んで一旦輸出は困難になりましたが、戦後になって東南アジア方面等へ輸出をすべく造られた発動機ではないかと推測しています。アキツ出力 : 2~3馬力/?~1,000rpm製造年代 : 1951年頃?(昭和26年頃?)製造会社 : 新明和興業福知山工場 (現:新明和工業)所在地 : 京都府福知山市土2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年10月11日 13:35:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1942年頃 カルイ軽油発動機 4馬力
熟練の技によって一発で起動される、第二次世界大戦中の頃に造られた農業用石油発動機です。戦時中には金属類回収令が昭和16年に公布されますが、鉄の塊と言える農業用石油発動機は、生産数は先細りになりつつ昭和18年頃まで政府の統制下で生産が行われていました。年々食糧増産が叫ばれる中で、農機具への影響は比較的少なかったようです。その身に纏った風格と力強さが、日本が歩んできた苦難の道程を物語っているような発動機でした。カルイ軽油発動機出力 : 4馬力/600rpm製造年代 : 1942年頃(昭和17年頃)製造会社 : 東北農機所在地 : 山形県山形市2015年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年10月07日 13:22:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃 三菱 AD8型 10馬力
軽快で歯切れの良い排気と共に展示される、三菱製の強制空冷ディーゼル単気筒エンジンです。装着された単眼のライトはオプションでしょうか。発動機本体のコンセントに差し込まれたブラグから電源を取っているようです。前傾したシリンダーと冷却風のファンシュラウド、そしてパッケージングされたデザインがとても魅力的な発動機でした。三菱 AD8型出力 : 8~10馬力/3,000~3,200rpm製造年代 : 1960年頃 (昭和35年頃)製造会社 : 新三菱重工業京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年10月06日 13:18:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃の再現 手造り焼玉発動機 2馬力(焼玉)その2
昭和初期に日本国内で製造されていた農業用焼玉石油発動機をモデルとして製作された、オリジナルの手造り焼玉水冷発動機です。動画では3台の焼玉発動機が並んでいますが、緑色の発動機は同じく手造りのsm24946763、もう一台は実際に昭和初期に製作されたsm29640161であり、その様子は壮観の一言でした。2サイクルなので吸気はクランクケースの吸気弁から行い、シリンダーヘッド上の火皿では木炭が燃焼して、点火プラグの代りとなる焼玉を加熱しています。手造り焼玉発動機出力 : 1.5~2馬力/550rpm排気量 : 385ccモデルとなった製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:54|2016年10月05日 13:02:26 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? アクタ発動機 2.5馬力
「アクタ」ってどんな字を書くのだろう…と想像しながら、銘板をよく見てみたら芥川龍之介の「芥」だった、香川県生まれの戦前製と思われる農業用石油発動機です。カタカナの「ア」の集団に囲まれた「田」という凝った商標も素晴らしいです。恐らく、現存している発動機の台数が非常に少ないメーカーの一つではないかと思われる、とても興味深い発動機でした。アクタ発動機出力 : 2.5馬力/600rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 芥鉄工所所在地 : 香川県丸亀市西本町2015年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2016年09月29日 13:09:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1956年頃 アキツ発動機 G1型 3.5馬力
農業用石油発動機の世界において、水冷エンジンは横型、強制空冷エンジンは縦型というのがセオリーですが、水冷縦型単気筒というトリッキーなアキツ発動機G1型です。できるだけスリム・コンパクト、そして低重心化を意図したのでしょうか、燃料タンクと冷却水タンクが連なっており、冷却水がシリンダー内と循環しているように見えます。見ていて自然と笑みがこぼれてしまう、魅力的な発動機でした。アキツ発動機出力 : 3~3.5馬力/1,800rpm製造年代 : 1956年頃(昭和31年頃)製造会社 : 新明和興業福知山工場 (現:新明和工業)所在地 : 京都府福知山市土2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年09月27日 13:33:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1937年頃 Economy Engine TA型 2馬力
当時のアメリカで著名な農業用エンジンメーカー「ストーバー」が製造し、アメリカ屈指の小売業を営むシアーズによって販売された農業用石油発動機です。製造元のストーバー社のエンジンは、農業用石油発動機創成期の日本にも輸入された実績を持ちます。シアーズは20世紀初頭にカタログ通販によって急成長を遂げた企業であり、この発動機もアメリカの地方の農家に通販によって購入された1台かもしれません。Economy Engine TA型出力 : 2馬力/600rpm製造年代 : 1937年頃(昭和12年頃)製造会社 : STOVER MFG. & ENGINE Co.所在地 : アメリカイリノイ州フリーポート2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます
2:58|2016年09月25日 18:18:58 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃 クボタ B型? 3.5馬力
銘板には記載がありませんが、恐らくB型に分類されると思われる、大正生まれの農業用石油発動機です。久保田鉄工所が石油発動機の生産を始めたのが1922年(大正11年)ですから、現存しているクボタ発動機の中ではかなり希少な一台と言えるでしょう。積年の月日がもたらした風合は、「古老」と呼ぶにふさわしい偉容を私達に感じさせます。クボタ B型?出力 : 3.5馬力/600rpm製造年代 : 1925年頃(大正14年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年09月21日 13:16:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 かつら S1型 2.5馬力
昭和30年代初頭に、キャッチーな赤いボディーで市場を席捲した農業用石油発動機「かつら」よりS1型です。最小クラスと言えるこのS1型でも「かつら」らしいデザインは踏襲され、よく目立つ位置に露出したプッシュロッドとロッカーアームの動きが、見る者に力強い印象を与えます。丸味を帯びた流麗な筐体が、時代を感じさせつつも未だ十分に魅力的な発動機でした。かつら S1型出力 : 1.5~2.5馬力/1,100~1,500rpmボア&ストローク : 75mmX75mm 約331cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 新三菱重工業 京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2015年白馬運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年09月16日 13:22:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1956年頃 ヤンマーディーゼル N16型 16馬力 その3
圧倒的なトルクを内に秘めながら、静かな、しかし芯のある排気を繰り出して展示される、ヤンマーディーゼルの水冷ディーゼル単気筒発動機です。排気量約3,000ccのトルクを受け止める巨大な両輪のフライホイールは、まるで蒸気機関車の動輪のようです。特に、ボックスタイプ動輪の貨物用機関車D51・D52を連想させます。通常はカバードされた動弁周りが露出され、より生命感が豊かに感じられた発動機でした。ヤンマーディーゼル N16型出力 : 16馬力/900rpm製造年代 : 1956年頃(昭和31年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年09月15日 13:04:18 投稿
[いにしえの発動機たち] 1957年頃 タコマ発動機KZ型 3馬力 その1
木台に当時の特許・実用新案一覧のブレートが残る、昭和30年代初頭に製造されたタコマ発動機KZ型です。基本的な仕組みは従来の農業用石油発動機を踏襲していますが、スリムで洗練されたデザインが、高度経済成長期が訪れた当時の世相を感じさせます。ヤンマーやクボタ、三菱など大手メーカーの大攻勢に遭い、奮戦をされていた頃の気迫が感じられるような発動機でした。タコマ発動機 KZ型出力 : 2.5~3馬力/1,200~1,300rpmボア&ストローク : 70mmX108mm 約415cc製造年代 : 1957年頃(昭和32年頃)製造会社 : タコマエンジン製作所所在地 : 大阪府東大阪市高井田本通1丁目2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
3:28|2016年09月14日 13:15:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? イワタ石油発動機 2.5馬力 (焼玉)
「バランサー?何それ?おいしいの?」状態で激しく回る、炭火を用いた戦前製の焼玉水冷2サイクル石油発動機です。風除けの長い筒の底に炭火が入れられ、シリンダーヘッドの中にある「焼玉」につながる鉄棒を熱し、スパークブラグの代りに混合気へ点火します。この頃の農業用は焼玉エンジンは、主に山陰地方で造られましたが、sm25344741と併せて東日本でも造られていた実例となる貴重な一台でした。イワタ石油発動機(焼玉2サイクル)出力 : 1.5~2.5馬力/500~700rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 岩幸鉄工所所在地 : 埼玉県川口市栄町2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年09月13日 13:04:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年 アキツ石油発動機 3.5馬力
銘板にスバリ昭和25年製造の刻印が為された農業用石油発動機です。銘板に製造年が刻印されているのは、昭和22年~25年頃の期間に製造された発動機に見られます。発動機趣味の観点からは製造年の記載は大変有難いのですが、製造・販売側にすれば余剰在庫が目に見えて古くなってしまうリスクがあります。作った端から売れた当時の市場がそれを可能にしのでしょうか。原型と思われる木台が眩しい発動機でした。アキツ石油発動機出力 : 3.5馬力/700rpm製造年代 : 1950年(昭和25年)製造会社 : 明和興業福知山工場 (現:新明和工業)所在地 : 京都府福知山市土2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年09月12日 13:04:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 クボタ AHBL型 2.5馬力 サンヨー動力製縄機
稲藁から縄を綯う製縄機を駆動する、軽量型アルミ筐体のクボタAHBL型です。昔の農家では縄は何かにつけて必要なとても大切な消耗品であり、稲藁は重要な資源でした。手作業の縄綯いは大変な作業でしたが、製縄機とモーターや発動機によって高品質の縄を高効率に生産する事が可能になりました。クボタ AHBL型出力 : 2~2.5馬力/1,100~1,300rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区ウサギ印サンヨー動力製縄機製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 山陽農機所在地 : 広島県福山市西町2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:48|2016年09月09日 13:03:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? グロリー発動機 2.5馬力
「農林省比較審査 甲位入選」の銘板が輝く、戦前に作られたと思われる農業用石油発動機です。夏の日差しに照らされた、撫でたくなるような鋳肌の質感がとても魅力的です。また、昭和初期から戦前の頃に製造された発動機においては、冷却ホッパの開口部の縁取りや形状がとても有機的に感じられ、それぞれが見せる個性の重要なファクターとなっています。グロリー発動機出力 : 2.5馬力/550rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 吉田工作所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年09月07日 13:04:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1928年頃? ライオン号軽油機関 3馬力
多くの部品が失われた状態で発見され、そして見事に復元された農業用石油発動機です。傍らには発見された当時の写真が置かれていますが、もし私だったらとても修理して動かそうなどとは思えない有様であり、こうして復元に携わる愛好家の皆さんの努力は計り知れません。特に、枯れた風合いのクランクケースカバーも、ワンオフで新規に製作されたというお話には驚愕しました。ライオン号軽油機関出力 : 3馬力/600rpmボア&ストローク : 108.9mm? x 139mm? 約1,294cc?製造年代 : 1928年頃?(昭和3年頃?)製造会社 : 柴田鉄工所所在地 : 愛知県岡崎市伝馬通2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:27|2016年09月06日 13:03:04 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃 マツダ BA型 11馬力
マツダのオート三輪「K360」に搭載されていた、空冷V型2気筒のエンジンです。馬力・トルク共に現代における軽トラの半分以下でしかありませんが、それでも最大積載量は300kgと現代の350kgと比べて50kgの差でしかありません(実際の現場で何kg積んでいるかはまた別の話ですが)。当時は未舗装路も多く、オート三輪における実用的な速度域では問題無かったのでしょう。エキパイが短く加工されている為、排気音が独特です。マツダ BA型出力 : 11馬力/4,300rpm 2.2kg-m/3,000rpm 約356cc製造年代 : 1960年頃 (昭和35年頃)製造会社 : 東洋工業所在地 : 広島県広島市南区小磯町2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年09月01日 13:06:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 サカイ発動機 SR型 3馬力 その2
木台に当時の販売代理店「大川農機商会」の銘板が残る、昭和25年頃に製造された農業用石油発動機です。腐食などで大変傷みやすい木台ですが、こうして銘板が残っている事により、当時の物そのままである可能性が非常に高まります。「サカイ」は東京、「カナミツ」は岡山県りメーカーであり、当時はこうして農機具店と特約店契約を結ぶ事により、地方から全国へ販路を延ばしていました。サカイ発動機 SR型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1950年頃 (昭和25年頃)製造会社 : 坂井鉄工所所在地 : 東京都葛飾区堀切2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:57|2016年08月30日 13:03:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 ヤンマーディーゼルK2型 3馬力 その2
三菱製の循環型精米機を平ベルトで駆動する、ヤンマーディーゼルのK2型です。循環型精米機とは、玄米を白米に精米する際に米粒同士をホッパー内で循環させながら摺り合わせ、徐々に米糠を取り除く方式です。時間は掛かりますが、米粒が割れにくく高温にならない為食味が損なわれず、現代でも愛用されいてる方がいます。農業用石油発動機の代表的な使用例であり、当時の様子がよくわかる展示でした。ヤンマーディーゼル K2型出力 : 2~3馬力/1,000~1,300rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
3:55|2016年08月26日 13:10:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? トヒ発動機 3.5馬力 その2
「古強者」という言葉が良く似合う、戦前に製造されたと思われる岡山県生まれの農業用石油発動機です。積年の経過により、製造時の塗装は部分的に剥がれて鋳肌が表れながらも、力強い排気を繰り出しています。外観をそのままにして味わいを残す日本特有の手法は、リペイントが当たり前の海外における石油発動機愛好家からは驚かれる事があります。トヒ発動機出力 : 3.5馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 土肥工業所 (現:カーツ)所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2015年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年08月24日 13:06:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年 クボタ 2B型 2馬力
戦後連合軍の占領下で製作された、クボタ発動機より2馬力の2B型です。終戦から4年を経て工業標準化法により日本工業規格「JIS」が制定され、ようやく工業製品がなんとか量産できるようになってきた頃でした。マフラーには丸に囲まれた郵便記号、又は総務省の技適マークのようにも見えますが、久保田の「久」をデザイン化したものです。クボタ 2B型出力 : 2馬力/700rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年08月23日 13:18:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃 カルイ軽油発動機 5.5馬力
山奥で人知れずボロボロに朽ち果てていた発動機を救出し、復活させるまでの様子と共に展示された、山形県生まれの農業用発動機です。発動機運転会では何気無く展示されている発動機たちですが、こうした凄まじい経歴を持つ発動機は決して少なくありません。発動機に再び命を吹き込む全ての方々に敬意を払いながら、私はいつも発動機運転会を見学させていだいております。カルイ軽油発動機出力 : 5.5馬力/550rpm製造年代 : 1940年頃(昭和15年頃)製造会社 : 東北振興農機所在地 : 山形県山形市2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます
3:58|2016年08月22日 13:02:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1958年頃 クボタオートディーゼル VC型 13馬力 その1
2サイクルならではの独特の取り回しで構成されたエギゾーストパイプが特徴的な、水冷2サイクルディーゼル単気筒の発動機です。当時、クボタより耕運機(耕耘機)や林業用のエンジンとして開発された、農業用発動機としては珍しい2ストディーゼルのエンジンでした。大容量のマフラーから繰り出される、ドスの効いた排気音が大変魅力的です。クボタオートディーゼル VC型出力 : 10~13馬力/1,700rpm製造年代 : 1958年頃(昭和33年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年08月18日 13:04:19 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? カドタ石油発動機 SH型 1.75馬力
恐らく昭和10年代の製造ではないかと思われる、1.75馬力の農業用石油発動機です。戦前製ながら、クランクケース上に回転式マグネトーを背負った凝った造りがとても魅力的です。私個人的には、門田鉄工所は造形的・機構的に凝った発動機を製造する傾向があったという印象があります。背後のクボタ2サイクルディーゼルが奏でる排気音とのハーモニーが素晴らしい発動機でした。カドタ石油発動機 SH型出力 : 1.75馬力/800rpm製造年代 : 1940年頃? (昭和15年頃?)製造会社 : 門田鉄工所所在地 : 東京都品川区五反田1~2丁目2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年08月16日 15:13:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 カナミツ LA型 6馬力
オイルバス式のエアクリーナーや、筒型サイレンサーのマフラー、太陽の日差しを浴びて輝く2本のプッシュロッドなど、近代的な凝縮されたメカ感が美しい、カナミツ発動機LA型です。キャブレターはガソリン・灯油又は軽油の流量調整ダイヤルがついた農業用石油発動機用の物ですが、後年の整備に伴う物かもしれませんが、灯油又は軽油用の別体フロート室としてミクニアマルが使用されていました。カナミツ LA型出力 : 5~6馬力/900~1,100rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : カナミツ電機工場内燃機部所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年08月15日 14:59:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? ヒラタ石油軽油発動機 2.5馬力
安定したリズムを刻みながら展示されるのは、昭和初期~10年頃の製品ではないかと思われる、岡山県生まれの農業用石油発動機です。戦前・戦後の岡山県には無数の農業用石油発動機メーカーが操業していましたが、「ヒラタ」は現存している筐体数が多くない発動機の一つと言えるでしょう。煮え返る緑色の液体は、自動車用クーラントが混合された冷却水です。現代では防錆効果を狙って使用される事があります。ヒラタ石油軽油発動機出力 : 2.5馬力製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 平田発動機製作所所在地 : 岡山県岡山市北区撫川2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年08月10日 13:09:50 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃 ヤンマーディーゼル A4-E形 6馬力
約45度程前傾したシリンダーが特徴的な、ヤンマーディーゼルの空冷単気筒ディーゼルエンジンです。前傾45度といえば、個人的にはYAMAHAのGENESISを思い浮かべました。もっとも、ヤマハの場合は吸排気ポートのストレート化追及の一環としてであり、こちらは恐らく搭載される農機のスペース上の都合ではないかと思われますが、発動機運転会ではエキセントリックな魅力を放っていました。ヤンマーディーゼル A4-E形出力 : 4~6馬力/1,800~2,200rpm 375cc製造年代 : 1960年頃(昭和30年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年08月09日 14:12:05 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? フクリ石油軽油発動機 2.5馬力
戦前製と思われる、あまり見掛けないレアな銘柄の一つ、日本農機製造によるフクリ発動機です。北海道の百貨店が販売していた謎の発動機、センター軽油発動機sm24885350のOEM生産をしていたと思われる会社でありますが、冷却ホッパ側面のブランド名が、こちらはカタカナで「フクリ」、sm24885350はアルファベットで「FUKURI」の違いがあります。フクリ石油軽油発動機出力 : 2.5馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 日本農機製造所在地 : 兵庫県神戸市中央区相生町2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年08月08日 13:07:33 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 クボタ SHA型 2.5馬力 その2
昭和20年代後半、クボタの農業用石油発動機のラインナップにおける超小型機として製造された、クボタSHシリーズよりSHA型です。全体的に凝縮されたギミックの中で、一般的な発動機と同じサイズの点火用マグネトーが際立って目立っています。それまでの常識から顧みれば、際立ってコンパクトな発動機でした。クボタ SHA型出力 : 2~2.5馬力/1,500~1,800rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年08月05日 14:09:06 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃 International M型 1.5馬力 その3
大正時代に日本に輸入された事が「日本総代理店 泰明商会」の銘板から読み取れる、アメリカ製の農業用発動機です。本機は排気量約716ccの1.5馬力ですが、隣には約2,322ccの6馬力が動いており、大きさの対比が実にわかりやすい展示でした。動画中では途中、始動用のガソリン油壺に給油しつつ再始動が試みられています。International M型出力 : 1.5馬力/650rpmボア&ストローク : 約92mm X 108mm 約716cc製造年代 : 1925年頃(大正14年頃)製造会社 : International Harvester Co.所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年08月03日 13:42:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? 木炭ガス発動機 12馬力
恐らく戦後間も無く、もしくは戦前に造られた、代用燃料としての木炭ガス使用を前提に製造された大型発動機です。今回の展示では、灯油又は軽油を燃料として運転されています。ゆったりと椅子に腰掛けたオーナーさんに見守られながら展示されていました。その様は、庭で遊ぶお孫さんを見守っているかのように感じられた、印象深い発動機でした。木炭ガス発動機12馬力/400rpm製造年代 : 1950年頃? (昭和25年頃?)製造会社 : 内田鉄工所所在地 : 広島県福山市新市町宮内2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2016年08月02日 13:32:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃? かつら M2型 5.5馬力
食パン、あるいはマッシュルームのような、くびれを持った冷却ホッパの造形がユーモラスな、新三菱重工業製の農業用石油発動機です。sm27994290とは同型番ではありますが、製造時期の違いからなのか、前述のシルエットが異なるのが興味深く、思いがけない新たな発見をさせてくれた印象深い発動機でした。かつら M2型4~5.5馬力/1,200~1,600rpmボア&ストローク : 90mm x 100mm 約636cc製造年代 : 1953年頃?(昭和28年頃?)製造会社 : 新三菱重工業京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年08月01日 14:23:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃 馬場式発動機 1.5馬力
日本における農業用石油発動機の歴史は、海外製発動機を参考にして、なんとか技術を物にする所から始まりました。そうした背景の中、馬場工作所はアメリカのウィッテエンジンを基に、馬場発動機を大正7年頃いち早く完成させ、程なくして日本中の発動機メーカーのパイオニア的存在となりました。この発動機は恐らく昭和初期の製作と思われますが、老舗としての伝統が感じられる仕上がりの良さが印象的な発動機でした。馬場式発動機出力 : 1.5馬力/700rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 馬場工作所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年水晶の湯運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年07月29日 13:09:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃 International M型 6馬力
目玉おやじのような吸気口を持つキャブレターが印象的な、アメリカ製の農業用石油発動機です。隣に展示された同社製1.5馬力の小さな発動機2台と並び、またその奥に展示された同クラスの1台と揃った様子は、家族の様でもあります。青空の下、子供2人を散歩に連れた母親のように思えた発動機でした。International M型出力 : 6馬力/550rpmボア&ストローク : 約121mm X 203mm 約2,322cc製造年代 : 1925年頃(大正14年頃)製造会社 : International Harvester Co.所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2016年07月28日 13:04:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1965年頃? ヤンマーディーゼル EMG形 5馬力 その1
小型船舶用のエンジンだったと思われる、縦型水冷ディーゼル単気筒の発動機です。製造時期は昭和40年代以降でしょうか。停止~低速~常用~過負荷の表示と細かいノッチ刻みのあるスロットルレバーが、思わず操作してみたくなるような魅力を放っていた発動機でした。もちろん、展示してある発動機に触れる事は一切罷り成らぬのが当然ではありますが。ヤンマーディーゼル EMG形出力 : 5馬力/1,600rpm製造年代 : 1965年頃?(昭和40年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年会津坂下発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2016年07月27日 13:05:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 カナミツ石油軽油機関 5馬力
「商工省比較審査(昭和24年5月)最高優位入選」のプレートが誇らしげな農業用石油発動機です。日本における商工省は、昭和24年5月25日をもって通商産業省となりましたから、商工省としての最後の比較審査という事になります。冷却ホッパの側面には「UNIVERSAL(ユニバーサル)」の陽刻があるようです。クラシカルな「石油軽油機関」という名と共に、戦後製ではありますが戦前の香りを漂わせる発動機でした。カナミツ石油軽油機関出力 : 5馬力/600rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : カナミツ電機工場内燃機部所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:55|2016年07月26日 18:05:30 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 トヒ発動機 5馬力
丸顔な人、面長な人、大きな人、小柄な人…。世界には様々な身体的特徴を持つ人々が暮らし、それが幾千万とある個性の一部分を構成していますが、農業用石油発動機にも同じように個性を感じ取れる事が、人間らしさが一際感じられる機械である事の一員かもしれません。このトヒ発動機も、スラリと伸びた面長の筐体からは、歌舞伎役者のような色気が感じられるように思えた発動機でした。トヒ発動機出力 : 3~6馬力/950~1,350rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 土肥工業 (現:カーツ)所在地 : 岡山県岡山市北区東古松2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:53|2016年07月22日 13:11:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃? マスター 3馬力
筐体より手前へ突き出したキャブレターとエアクリーナーが特徴的な、昭和20年代後半頃に製造された農業用石油発動機です。キャブレターの上に載った銀色のエアクリーナーは、茶卓に置いてある茶碗のようにも見えます。その様子が、正座したお客様がお茶を飲んでいるように思え、眺めている内に思わず笑みがこぼれた発動機でした。マスター出力 : 2~3馬力/1,000~1,100rpm製造年代 : 1953年頃?(昭和28年頃?)製造会社 : 吉田発動機製作所所在地 : 岡山県岡山市北区島田本町2丁目2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年07月20日 13:15:06 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 ごこく AE9型 3馬力 その4
猫の前足がモミモミするかのようにロッカーアームが吸排気バルブを駆動する、愛知県生まれの農業用石油発動機です。シリンダーヘッドは鋳鉄、筐体はアルミ鋳物で造られれていますが、側面の「ごこく・GOKOKU」の文字に当時の鮮やかな朱の塗料が残っています。マフラーには純正部品の証である社章が鋳込まれており、当時の面影がよく感じられる発動機でした。ごこく AE9型出力 2~3馬力/700~800rpmボア&ストローク : 85mm X 105mm 595cc製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 新愛知起業(現:愛知機械工業)所在地 : 愛知県名古屋市熱田区南一番町2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年07月19日 13:16:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃 クボタ8K型 8馬力
「注油法」と書かれた本体各所へのモビールオイル給油量、デコンプレバーの「始動空転」「起動及び運転」の書体に時代を感じる、戦前製の石油発動機です。8馬力といえども、当時の石油発動機のラインナップでは上級機種にあたり、圧倒的な質感と存在感のオーラを周囲に放っています。発動機の頂上にある巨大なオイラー(注油機)に注がれているのは、シリンダーとピストンを潤滑するモビールオイル(エンジンオイル)です。クボタ 8K型出力 : 8馬力/500rpm製造年代 : 1935年頃(昭和10年頃)製造会社 : 久保田鉄工所機械部所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:20|2016年07月15日 13:25:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ヤシマ発動機 3馬力
凝った造形のマフラーが特徴の香川県生まれの発動機です。製造元の池田鉄工所の近くには、源平合戦「屋島の戦い」の舞台となり、「ヤシマ作戦」の名前の由来ともなったという名勝「屋島」があります。マフラーに鋳込まれた波紋は、屋島に打ち寄せるさざ波を表しているかのように感じた発動機でした。ヤシマ発動機出力 : 3馬力/580rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 池田鐵工所所在地 : 香川県高松市塩上町2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:54|2016年07月14日 13:04:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1920年頃? ヘラクレス発動機 1.5馬力
摺動部がほぼ全て露出し、エンジンであると共にからくり時計のようでもある、アメリカで生産された農業用発動機です。ヒット&ミス式の調速制御ならではの、ロッカーアームが排気バルブを押さえ続けて圧縮を逃がしつつ空転させ、回転が落ちたところで燃焼させる様子がよくわかります。バルブを開放するか閉塞するかの違いはありますが、現代の気筒休止エンジンに通じる所があるかもしれません。ヘラクレス発動機出力 : 1.5馬力/475rpm製造年代 : 1920年頃?(大正9年頃?)製造会社 : Hercules Gas Engine Co.所在地 : アメリカ インディアナ州 エバンズヒル2015年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年07月13日 13:13:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ミヅホ石油軽油発動機 2.5馬力
神社の狛犬が足を揃えているかのように佇む、岡山県生まれの農業用石油発動機です。日本の大正~昭和初期における、農業用石油発動機の創成期によく見られた古典的なデザインを踏襲しています。ともすれば、本当にその頃の製造のようにも思える味のある発動機ですが、「農林省比較審査 甲位入選 ミヅホ発動機 昭和六年二月官報発表」の銘板があるので、それ以降~昭和10年頃の製造ではないかと思われます。ミヅホ石油軽油発動機出力 : 2.5馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 石田鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年07月11日 13:14:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃? カナミツ LB型 3馬力
2つの給油口「石油」「モビール」を持つ燃料タンクをシリンダーヘッド頭上に高く掲げる、岡山県生まれの農業用石油発動機です。この場合の「石油」は具体的には灯油を、「モビール」はエンジンオイルを給油し、始動時は揮発性の高いガソリンで、その後は灯油を燃料として運転されます。当時のパーツが随所に残っていると思われ、高度経済成長期の面影が良く感じ取れる発動機でした。カナミツ LB型出力 : 2~3馬力/1,000~1,200rpm製造年代 : 1953年頃?(昭和28年頃?)製造会社 : カナミツ電機工場内燃機部所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2015年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年07月08日 13:03:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? 農工用発動機 3馬力
銭湯の浴槽を想わせる冷却ホッパの開口部から湯気をくゆらせる、広島県生まれの農業用石油発動機です。飾り気が無く武骨な造りの印象を受けるクランクケースカバーは、広島県芦品郡にあったメーカー製造の発動機によく見られる傾向があり、曲面が多用された同世代の発動機たちと比べて特徴的です。バッフル板3点止めのマフラーなど、当時の面影がよく感じられた発動機でした。農工用発動機3馬力/600rpm製造年代 : 1935年頃? (昭和10年頃?)製造会社 : 内田鉄工所所在地 : 広島県福山市新市町宮内2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年07月06日 13:08:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? カナミツ石油発動機 2.5馬力
絶妙な曲線を帯びた鋳肌が艶やかな、戦前の岡山県生まれの農業用石油発動機です。キャブレターは前方を向いて吸気し、ボディ内部で90度ターンした後シリンダーヘッドに至る、古典機で見かけられるレイアウトを採用しています。吸気通路の形状による吸気効率の良否よりも、揮発性に劣る燃料の灯油や軽油をいかに霧化させるかが重要な時代でした。カナミツ石油軽油機関出力 : 2.5馬力/550rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 金光電機発動機部所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:57|2016年07月05日 13:11:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? クボタ OF型 4馬力
昭和10年~15年頃の製造ではないかと思われる、クボタOF型です。古風な水冷式コンプレッサーを平ベルトで駆動し、隣にあるヤンマーの2気筒ディーゼルエンジンsm28996220始動用の圧縮空気を黙々と作っています。昔の工場でよく見られた、天井に動力シャフトを這わせて平ベルトで様々な機械へ動力を分配する「ライン・シャフト」を彷彿とさせる、味わいのある展示でした。クボタ OF型出力 : 10馬力/650rpm製造年代 : 1940年頃?(昭和15年頃?)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:57|2016年07月04日 13:05:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年 小林式木炭ガス専用発動機 12馬力
重厚な筐体と、年季の入ったマフラーから繰り出される排気が圧倒的な存在感を主張する、広島県生まれの大型発動機です。動画では排気音こそ穏やかに聞こえますが、たっぷりと吐き出される白煙のボリュームは、その秘めたる排気量の大きさを私達に想像させます。製造当初は木炭ガス仕様とされましたが、ここで行われている展示では、ガソリン・灯油又は軽油での運転が行われています。小林式木炭ガス専用発動機出力 : 12馬力/450rpm製造年代 : 1949年(昭和24年)製造会社 : 小林兄弟鉄工所所在地 : 広島県福山市新市町下安井2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2016年07月01日 13:05:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? エンター石油軽油発動機 2馬力
銘板の「エンター」の書体が時代を感じさせる、静岡県生まれの農業用石油発動機です。静岡県には石油発動機のメーカーが何件か存在し、規模は大きく無かったものの石油発動機の生産が行われていました。生産量の絶対数が少なかった為か、現代の発動機運転会において見かける静岡県産の発動機は珍しい物が多く、この発動機もそうした中の一台です。エンター石油軽油発動機2馬力/600rpm?製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 遠州機械製作所所在地 : 静岡県掛川市2015年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年06月30日 13:35:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 ミウラ軽油発動機 SB型 3馬力 その2
台車の上で体を揺らし、リズムを取っているかのように回る、埼玉県生まれの農業用石油発動機です。この発動機、先に紹介させていただいたsm28309804と、製造番号でわずか6番違いでした。ともすれば、同じ日同じ工場の屋根の下で、肩を並べて製造され出荷を待っていたかもしれません。兄弟のような発動機が2台とも現代において動態保存されている事がわかり、不思議な縁に感動した発動機でした。ミウラ軽油発動機 SB型出力 : 2.5~3馬力/700~850rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 三浦製作所所在地 : 埼玉県川口市飯塚2015年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:50|2016年06月29日 13:10:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 ヨナゴ発動機 3馬力
冷却ホッパの全面を斜めに切り落とされたような、スラント形状のデザインが目を惹く、鳥取県生まれを農業用石油発動機です。当時国鉄の80系「湘南電車」がそうであったように、戦後の日本における流線形デザイン流行の再燃を意識したのでしょうか。新しい時代の訪れに沸いている、昭和20年代中頃における空気の断片を感じ取れたような発動機でした。ヨナゴ発動機出力 : 3馬力/850rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 米子鉄工所所在地 : 鳥取県米子市東町2015年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2016年06月28日 13:05:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃 グロリー発動機 4.5馬力
傍らの石油缶からストローで飲むかのように、チューブで燃料を吸いながら穏やかに回る、岡山県生まれの農業用石油発動機です。「グロリー」とはなんぞや?伸びる・成長するの「grow」からかな…と調べてみたら、どうやら栄光・誉・名誉の「glory」そのものズバリのようです。発動機の名称としてふさわしい名前だと、改めて納得した発動機でした。グロリー発動機出力 : 4.5馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 吉田工作所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:54|2016年06月24日 13:03:19 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? マスター 2.5馬力
「大日本 岡山」の表示が、戦前に製造された事を明確に主張する、岡山県生まれの農業用石油発動機です。この頃の2.5馬力といえば、農業用石油発動機としては標準的な中堅クラスの出力ですが、「マスター」の名に恥じない丁寧な仕上げの良さと、重厚な存在感が一際感じられた発動機でした。マスター出力 : 2.5馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃(昭和10年頃)製造会社 : 吉田発動機製作所所在地 : 岡山県岡山市北区東島田町2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:48|2016年06月23日 13:05:22 投稿
[いにしえの発動機たち] 1951年頃? パーワー発動機 MS型 3馬力
クランクケースカバーを開放して展示される、大阪生まれの農業用石油発動機です。大阪生まれといっても、「大阪内燃機工業」なるメーカーが大阪府の何処にあったのか、四條畷市にそれらしい情報の痕跡はあるのですが、はっきりと定かではありません。中々見かける事の少ない、珍しい発動機の中の一台です。パーワー発動機 MS型出力 : 3馬力/700rpm製造年代 : 1951年頃?(昭和26年頃?)製造会社 : 大阪内燃機工業所在地 : 大阪府2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:57|2016年06月22日 13:22:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1965年頃? スチールディーゼルエンジン135型 10馬力
1960年代前半頃に製造されたと思われる、強制空冷単気筒の2サイクルディーゼルエンジンです。ジェットエンジンのような冷却風導入口のシュラウドを見ると、否応にも高出力そうな期待が高まるワクワクするデザインです。ドイツのチェーンソーメーカーであるSTIHL社のエンジンを、日本でライセンス生産した物のようです。日本ではトラクターのエンジンとして活躍しました。スチールディーゼルエンジン 135型出力 : 10馬力/2,000rpm 496cc製造年代 : 1965年頃?(昭和40年頃?)製造会社 : ビクターオート所在地 : 神奈川県川崎市?2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年06月21日 13:32:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 クボタディーゼル ND10型 10馬力
よく消音されながらも、重低音が心地良い排気を刻みつつ展示される、昭和20年代後半頃の水冷ディーゼル単気筒発動機です。全体的に丸味を帯びた優しい印象のデザインが、平行に配置されたプッシュロッドや燃料噴射弁、筐体に沿わされた配管などのメカニカルな部分と調和している、時代を感じさせつつも現代には中々見られない斬新な印象を受けた発動機でした。クボタ ND10型出力 : 10馬力/700rpmボア&ストローク : 120mm x 200mm 約2,261cc製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年06月20日 13:06:05 投稿
[いにしえの発動機たち] 1924年頃 STOVER K型 1.5馬力
体を震わせながらスポスポと排気の狼煙を上げ、コミカルに回る姿が可愛らしい、アメリカ製の農業用発動機です。端正に仕上げられたシャープな質感の冷却ホッパなど、鋳鉄の質感は当時の日本製農業用石油発動機と比べて数段優れているように思えます。鍋蓋のような薄いシリンダーヘッドなど、日本製発動機ではなかなか得難い魅力がよく伝わってきた発動機でした。STOVER K型出力 : 1.5馬力/600rpm製造年代 : 1924年頃(大正13年頃)製造会社 : STOVER MFG & ENGINE CO.所在地 : アメリカ イリノイ州 フリーポート2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年06月17日 13:09:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1926年頃? ウヰコ農用発動機 2馬力
日本に海外から農業用石油発動機が紹介された大正時代、国内の発動機メーカーは海外の発動機を参考にし、なんとか技術を獲得しようと模索していました。この発動機も、アメリカの発動機「ウィッテ B型 sm26232381」を参考として国内で製造されたと思われる発動機です。ウイッテを参考にして製造された製品としては、「馬場発動機 sm24445664 sm27113003」などの例がありました。ウヰコ農用発動機(WICO)出力 : 2馬力製造年代 : 1926年頃?(大正15年頃?)製造元 : 藤井鉄工所所在地 : 岡山県岡山市南区東畦販売元 : 臼谷商店所在地 : 大阪府大阪市福島区玉川2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年06月16日 13:30:41 投稿
[いにしえの発動機たち] 1928年頃 International M型 10馬力
筐体に当時の輸入商社「泰明商会」の銘板が残り、実際に日本へ輸入された事が読み取れるアメリカ製の農業用石油発動機です。大正時代~昭和初期の日本国内において、発動機はただでさえ高価な高級品でしたが、この大きさのクラスとなると限られた大地主や豪農しか買えないような代物でした。それが現在まで残り、こうして動いている事に唯々驚嘆した発動機でした。International M型出力 : 10馬力/475rpmボア&ストローク : 約152mm X 254mm 約4,631cc製造年代 : 1928年頃(昭和3年頃)製造会社 : International Harvester Co.所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2015年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:28|2016年06月15日 18:03:50 投稿
[いにしえの発動機たち] 1934年 小林式木炭ガス専用発動機 12馬力
まるで蒸気機関の如くゆっくりと滑らかに回り、重厚なオーラを放つ木炭ガス仕様として製造された発動機です。ガソリン等の代用燃料としての木炭ガスの普及は、日中戦争と共に始まった燃料統制が端緒となりましたが、それ以前にも林業等の現場において、豊富な木材を利用した燃料として利用されていました。ここで行われている展示では、ガソリン・灯油又は軽油での運転が行われています。小林式木炭ガス専用発動機出力 : 12馬力/475rpm製造年代 : 1934年(昭和9年)製造会社 : 小林兄弟鉄工所所在地 : 広島県福山市新市町下安井2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:46|2016年06月14日 13:05:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? ミヅホ石油軽油発動機 2馬力
「瑞穂」は日本特有の名詞として様々な物に命名されてきましたが、農業用石油発動機においても相応しい名前である事に疑いの余地はありません。側面の銘板には「農林省比較審査 甲位入選 ミヅホ発動機 昭和六年二月官報発表」とあります。大正時代に日本へ石油発動機が輸入されて以降、日本では政府や各地の農事試験場が性能比較審査会を開催するなどして、メーカー各社の技術力向上に注力していました。ミヅホ石油軽油発動機出力 : 2馬力/700rpm製造年代 : 1940年頃?(昭和15年頃?)製造会社 : 石田鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年06月13日 13:20:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1951年頃 カナミツ LB型 3馬力
プッシュロッドをせわしなく動かしながらポンポンと排気し、フゴフゴと吸気する。時々思い出したように体を揺らして咳き込む…。そんな様子から、見ているうちに人間と向き合っているような気がしてくるのが、農業用石油発動機における魅力の一つだと私は考えていますが、そんな魅力をよく表現しているように感じ取れた発動機です。戦後の製品らしく、コンパクトに洗練されつつあります。カナミツ LB型出力 : 2~3馬力/900~1,200rpm製造年代 : 1951年頃(昭和26年頃)製造会社 : カナミツ電機工場内燃機部所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年06月08日 13:10:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1921年頃 フェアバンクス モース Z型 1.5馬力 その2
古風なボッシュの点火マグネトーと、オープンタイプのクランクケースが舶来の香りを漂わせる、アメリカ生まれの農業用石油発動機です。冷却水ホッパの側面には、大正時代に日本へ商社によって輸入された証「セール・フレーザー商会」の銘板が残った、由緒正しき発動機でした。フェアバンクス モース Z型出力 : 1.5馬力/500rpmボア&ストローク : 88.9mm X 127mm 約788cc製造年代 : 1921年頃(大正10年頃)製造会社 : Fairbanks-Morse所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2015年高知宮の前公園発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:15|2016年06月07日 13:03:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 ヤンマーディーゼル 2LEL形 22馬力
柔らかな陽の光を浴びて輝くロッカーアームが大変美しい、ヤンマーの水冷ディーゼル2気筒発動機です。始動の際には、隣の発動機sm29179718が平ベルトで駆動しているコンプレッサーが作った圧縮空気を、シリンダー内に吹き込んでクランキングします。動画では途中で停止した後、再起動する際にその様子がわかります。昭和27年~昭和30年頃の製品と思われます。ヤンマーディーゼル 2LEL形出力 : 20~22馬力/900~1,000rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
5:58|2016年06月06日 13:07:42 投稿
[いにしえの発動機たち] 1980年頃? ヤンマーディーゼル NS180C-G 18馬力
従来の水冷ホッパ部にラジエーターが内蔵された、近代的な外観の水冷ディーゼル単気筒発動機です。主な用途としては、林業における集材機の動力でしょうか。集材機とは、林業の伐採現場から積込み拠点などの間にワイヤーロープ(架線)を渡し、エンジン等の動力を使ってワイヤーを巻き上げ、架線で空中に吊り下げた木材を伐出する、林業においてはとても重要な機械です。ヤンマーディーゼル NS180C-G出力 : 15~18馬力/2,400rpm製造年代 : 1980年頃?(昭和55年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:55|2016年06月02日 13:08:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ヘイワ 4馬力 その1
アルミ?の冷却ホッパを帽子のように載せた、高知県生まれの農業用石油発動機です。簡素な造りと部分的なアルミ鋳物の使用から、恐らく戦後間も無くの製造ではないかと予想しています。製造元の平和工業所は銘板に「長岡郡後免町」とあるので、現在のとさでん交通後免町電停の周辺にあったのでしょうか。目にする機会の少ない、珍しい発動機の一つです。ヘイワ出力 : 4馬力製造年代 : 1950年頃? (昭和25年頃?)製造会社 : 平和工業所所在地 : 高知県南国市2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年06月01日 13:05:06 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? キング発動機 3馬力
恐らく戦後間も無くから昭和25年頃の製造と思われる、3馬力のキング発動機です。日本語の横書きにおける右書きの習慣は、戦後急速に左書きが大勢を占めるに至りましたが、この発動機では「グンキ」の陽刻は健在です。サイドに露出した調速ガバナーなど、まだ戦前の雰囲気と共に威厳が伝わってくるような発動機でした。キング発動機出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 村上工作所所在地 : 香川県高松市楠上町2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年05月31日 13:04:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? ナショナル発動機 2馬力
木台ごと台車の上に載せられ、全身をプルプルと震わせながら展示されるのが可愛らしい、農業用石油発動機です。この時代の石油発動機に、多少の振動は付き物だと個人的には思っています。もちろん、丁寧なクランクシャフトの芯出し等で劇的に改善する事は可能でしょうが、一から十まで手造りかつ現物合わせで調整しながら組立てていた時代、そこまで恵まれた発動機は多く無かったのではないかと思います。ナショナル発動機出力 : 2馬力/600rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 常定工作所所在地 : 岡山県岡山市北区昭和町2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年05月30日 13:10:29 投稿
[いにしえの発動機たち] 1965年頃 ヰセキトラクター TB-17 16.5馬力
イセキ(ヰセキ)のトラクター史は、1962年にポルシェ製のトラクターを輸入・販売した事から始まり、このTB-17はポルシェトラクターを参考にして製造されたそうです。ヨーロピアンデザインの多大な影響を受けたこのトラクター、組み合わされるエンジンは川崎航空機工業製の空冷2気筒ディーゼルです。ヰセキトラクター TB-17ヰセキ空冷ディーゼルエンジン KD170016.5馬力/2,800rpm製造年代 : 1965年頃(昭和40年頃)製造会社(車体) : 井関農機所在地 : 愛知県松山市湊町7丁目製造会社(エンジン) : 川崎航空機工業2015年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:58|2016年05月26日 13:03:18 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 トヒ発動機 6馬力
それまでの農業用石油発動機によく見られた「ドラ焼き」のようなマフラーではなく、如何にも「マフラー」らしいタイコにメガホンが目を引く、岡山県生まれの発動機です。時代はちょうど耕運機(耕耘機)が日本中の農家に爆発的に普及し始めた頃、この発動機も耕運機への搭載を前提に出力が向上され、市場の覇者と成るべくなのか、前衛的な造りの印象を受けた発動機でした。トヒ発動機出力 : 5~6馬力/850~1,050rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 土肥工業 (現:カーツ)所在地 : 岡山県岡山市北区東古松2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:29|2016年05月25日 13:12:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1974年 川口ランマー KR100型
「ランマー」という建設機械があります。基礎工事などで、「ドドドド」と地面を叩いて締固めている奴です。現代では4ストエンジンを用いた連続動作するタイプが一般的ですが、以前は2ストロークエンジンの原理に基づく単発のタイプが使われていました。動画では途中機嫌が悪くなってしまったので、専用工具を用いて掃気が行われています。もっと昔には「タコ」と呼ばれる木製の道具で、人力で行われていた作業でした。川口ランマー KR100型打数 : 50~60/毎分製造年代 : 1974年 (昭和49年)製造会社 : 川口ランマー所在地 : 埼玉県川口市弥平3丁目2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
1:56|2016年05月23日 13:01:41 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃 フルパーランドディーゼル FC型 4.5馬力
ゆったりと排気を刻みながら展示される、横型水冷単気筒の農業用ディーゼルエンジンです。「フルパーランド」とは、フルパワーとランド(陸用)を掛け合わせて生まれた商標です。戦前の名門航空機メーカーであった中島飛行機をルーツとし、1961年にプリンス自動車工業となる富士精密工業により製造されました。フルパーランドディーゼルエンジン FC型出力 : 3~4.5馬力/1,500~1,800rpm 346cc製造年代 : 1960年頃?(昭和35年頃?)製造会社 : 富士精密工業所在地 : 東京都杉並区桃井3丁目2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年05月20日 13:15:36 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃 三菱 AD8型 10馬力 (改)
一瞬「ターボ???、純正?」と思ってしまった位、違和感無くターボチャージャーが装着された、三菱製の強制空冷ディーゼル単気筒エンジンです。当時は耕運機(耕耘機)などの動力として使用されていたようです。約45度位に前傾したシリンダーは、省スペース化を狙っての設計でしょうか。暫し見惚れてしまった発動機でした。三菱 AD8型出力 : 8~10馬力/3,000~3,200rpm製造年代 : 1960年頃 (昭和35年頃)製造会社 : 新三菱重工業京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年05月19日 13:02:26 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? 四国カルイ発動機 K型 10馬力
「鉄の塊」や「鋳物」といった表現がとても良く似合う、巨大な愛媛県生まれの石油発動機です。隣に見える発動機も、中型クラスのそこそこの大きさなのですが、それよりも二回り程大きいように思えます。マフラーは針金で補強されていますが、個人的にはそれが茶碗の金継ぎのように思えて、「侘び寂び」を感じてしまった発動機でした。四国カルイ発動機 K型出力 :10馬力/550rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 四国カルイ発動機所在地 : 愛媛県四国中央市2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年05月18日 18:16:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1956年頃 シバタ発動機 M2型 3.5馬力
400rpm以下の目盛をカットしたタコメーターと共に、目指したのは農業用石油発動機界のRG250γか、それともTZR後方排気か…という訳ではありませんが、大手メーカーが席巻していた昭和30年代の石油発動機業界の様相が垣間見えるような発動機です。少しでも他メーカーと差別化を図り、販売促進に繋げようとしたのではないかと思われます。シバタ発動機 M2型出力 : 2.5~3.5馬力/1,200~1,300rpmボア&ストローク : 75mmX95mm 約420cc製造年代 : 1956年頃(昭和31年頃)製造会社 : 柴田工業所在地 : 兵庫県赤穂郡上郡町上郡2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年05月17日 18:17:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ライト軽油発動機 5馬力
迫力のある四角いシリンダーヘッドが周囲を圧倒する、岡山県生まれの発動機です。岡山県の「ライト発動機」といえば、岡山市にあった「松本製作所」が製造していた発動機ですが、この発動機は非常によく似た銘板のデザインで「吉田鉄工所」となっていました。松本製作所と当時果たしてどんな関わりがあったのでしょうか。不思議な発動機でした。ライト軽油発動機5馬力/500rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 吉田鉄工所所在地 : 岡山県2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年05月16日 13:02:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 キタガワ石油発動機 3馬力
初夏の夜、田んぼでカエルが合唱しているかのような声でキャブレターから吸気する、広島県生まれの農業用石油発動機です。燃料調整ダイヤルに印された「揮発油」「石油」のフォントは、その発動機が生産された当時の時代背景や文化、そして製造元の個性が現れる部分でありますが、この発動機でもシンプルながら味のある書体が発動機の鋳肌に彩を添えています。キタガワ発動機出力 :2.5~3馬力/800~850rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 北川鐡工所(現:北川鉄工所)所在地 : 広島県府中市元町2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年05月13日 13:07:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 ヨナゴ発動機 3馬力
古くから山陰地方の要衝として歴史を紡いできた米子市で、昭和20年代に造られた農業用石油発動機です。当時、日本にある多くの工場がそうであったように、米子鉄工所も戦中は軍需物資の生産をされていたそうですが、戦後は農業用石油発動機の生産に注力し、「ヨナゴ式」の販路を築くに至りました。現在も米子鉄工所は米子市にあって盛業中です。ヨナゴ発動機出力 : 2.5~3馬力/850~1,100rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 米子鉄工所所在地 : 鳥取県米子市東町2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:57|2016年05月12日 13:13:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 クボタ 10DA型 10馬力 その2
「あなたのお気に入り発動機を5機種挙げなさい…」もし私がそう問われたのならば、間違いなく候補に挙がる農業用石油発動機、クボタ10DAです。昭和20年代に製造されたこの大型発動機、今まで2台を見学させていただきましたが、そのどちらも生命感に溢れた表情を見せてくれました。特にその吸気音は、私に昔話を語りかけてくるような素晴らしい語り口でした。クボタ 10DA型出力 : 10馬力/500rpmボア&ストローク : 165mm x 210mm 4,488cc製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年05月11日 18:14:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1965年頃? 三菱ダイヤディーゼル1E-2b型 3.5馬力
軽快な排気音と共に傍らの冷却水を呑む、小型船舶用の水冷ディーゼル単気筒発動機です。一般的に縦型で設計される船舶用エンジンは、農業用石油発動機とはまた違った視点でプッシュロッドやロッカーアーム、大きなフライホイールが観察でき、発動機運転会においては興味深い存在です。出力軸にはクラッチと逆転機が付いています。三菱ダイヤディーゼル 1M-2b型出力 : 3.5馬力/1,800rpm製造年代 : 1965年頃?(昭和40年頃?)製造会社 : 三菱重工業2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:31|2016年05月10日 13:06:55 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタオートエンジン AN型 3馬力 その5
それまでの農業用石油発動機では必須の作業であった、ガソリンで始動した後の軽油又は灯油への燃料切替作業が自動で行えるようになり、大ヒットしたクボタオートエンジンです。それまで、エンジン要所に点滴のように滴下させていたエンジンオイルも、オイルポンプによる圧送が行われるようになりました。クボタオートエンジン AN型出力 : 2.5~3馬力/1,600~1,800rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:47|2016年05月09日 13:14:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ニシフジ発動機
冷間始動の後、時折体を大きく揺さぶりながら、ガソリンと灯油の燃料混合比率を調整される、広島県生まれの農業用石油発動機です。概して石油発動機のマフラーは小振りの物が多いですが、マフラーの穴から排気ガス中の未燃焼ガスが内部で燃焼し、しっかりとマフラーの消炎機能が果たされている様子がわかります。あまり見かける事の無い、珍しいメーカーの発動機でした。ニシフジ発動機製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 西藤鉄工所所在地 : 広島県福山市野上町2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:40|2016年04月27日 13:09:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1941年 農工用木炭ガス発動機 13馬力
戦前に広島県で造られた、木炭ガスが燃料の発動機です。木炭ガスは薪や木炭をガス発生炉で不完全燃焼させて得られ、ガソリンの代用燃料として使われました。広島県では昭和20年代前半頃まで、木炭ガス用の発動機がいくつかのメーカーで造られていました。尚、現在は灯油又は軽油での駆動とされているようです。堂々とした風格が素晴らしい、生命感が感じられる発動機でした。農工用木炭ガス発動機13馬力/500rpm製造年代 : 1941年 (昭和16年)製造会社 : 内田鉄工所所在地 : 広島県福山市新市町宮内2015年鴨方発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2016年04月26日 13:38:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 カルイ軽油発動機 H-1型 3馬力 その3
日本が高度経済成長期への本格的なスタートを切った頃に製造された、山形県生まれの農業用石油発動機です。吸気バルブの駆動を、シリンダー内におけるピストンの効果によって生じる負圧で行う、所謂「一本棒」を採用した最後の世代に含まれる発動機にあたります。筐体に残る淡い緑の塗料から、趣がとても感じられる発動機でした。カルイ軽油発動機 H-1型出力 : 2.5~3馬力/700~750rpmボア&ストローク : 90mmX110mm 699cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : カルイ発動機所在地 : 山形県山形市鉄砲町2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年04月14日 13:03:22 投稿
[いにしえの発動機たち] 1937年頃? ヨシダ C型 2.5馬力
キャブレター吸気口から絶妙なカーブで絞り込まれ、バタフライバルブ部へと至るボアの鋳肌がとてもセクシーな、戦前の大阪生まれの農業用石油発動機です。マフラーのリブに重ね合わせるように施された桜の装飾が、実直に造られた筐体に対して良いアクセントになってるように感じられます。ヨシダ C型出力 : 2.5馬力/650rpm製造年代 : 1937年頃? (昭和12年頃?)製造会社 : 吉田商工部所在地 : 大阪府大阪市東成区大今里2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年04月13日 13:14:22 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 サカイ発動機 SR型 3馬力
COOLなキャリアカーに鎮座し、堂々と展示される葛飾区生まれの農業用石油発動機です。車の車輪は、木に鉄帯を巻いてあるようです。昭和20年代といえば、木製の大八車や四輪荷車などが現役だった頃です。発動機を移動させる際には、このような荷車に載せて牛馬に牽かせる光景が見られた事でしょう。サカイ発動機 SR型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1950年頃 (昭和25年頃)製造会社 : 坂井鉄工所所在地 : 東京都葛飾区堀切2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年04月11日 13:13:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 ヤンマーヂーゼル機関 K4型 4馬力
「ヤンマーヂーゼル機関」の銘板が筐体に残る、ヤンマーの農業用水冷ディーゼル単気筒発動機です。社名は「山岡内燃機」となっていますが、資料によれば、このK4型の発売が1952年2月、山岡内燃機からヤンマーディーゼルへの社名変更が1952年2月29日となっています。社名が山岡内燃機だった1952年の2月前後に製造された、比較的初期ロットの中の一台ではないかと思われます。ヤンマーヂーゼル機関 K4型出力 : 4馬力/900rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 山岡内燃機所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年04月08日 13:10:21 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 はっぴー発動機2C型 2.5馬力 その2
今でこそ日本人の誰もが知っている英単語「ハッピー」(幸せな)ですが、この発動機が生まれる少し前、戦時中は敵性語の範疇に含まれて少々事情が違っていたかもしれません。終戦直後の混乱がやや落ち着いたこの頃、当時どのような経緯でこの発動機を「はっぴー」と名付けられたのでしょうか。興味深い名称の発動機です。はっぴー発動機 2C型出力 : 2~2.5馬力/700rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 吉田機械製作所所在地 : 岡山県浅口郡里庄町新庄2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年04月06日 13:16:20 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 ダイキン石油軽油発動機 2KH型 2馬力
埼玉県川口市の元町にあったと思われる当時の販売店「飯島商会」の銘板が木台に残る、昭和24年製造の農業用石油発動機です。戦前から戦後にかけて、中規模以上の発動機メーカーは日本各地の大都市に営業所や出張所を設けて、そして大規模メーカーは販売代理店などの商社を通して、全国の農機具販売店に発動機を卸していました。そういった当時の様子が銘板から伺える、素晴らしい発動機でした。ダイキン石油軽油発動機 2KH型出力 : 2馬力/700rpm製造年代 : 1949年(昭和24年)製造会社 : 大阪金属工業(現:ダイキン工業)所在地 : 大阪府大阪市北区2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:39|2016年04月05日 13:20:33 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ダイヤ 2馬力
つるっとしたドラ焼きのようなマフラーから、乾いた排気を次々と繰り出して展示される、岡山県生まれの農業用石油発動機です。恐らく戦後、昭和20年代の製造と思われますが、全体のシルエットは日本の発動機創成期における古典機の影響を受けているように感じました。中々お目に掛かれない機種の中の一台です。ダイヤ出力 : 2馬力/600rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 藤原鉄工所所在地 : 岡山県岡山市南区彦崎2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年03月31日 13:36:57 投稿
[いにしえの発動機たち] 1956年頃 ヤンマーディーゼル N16型 16馬力 その2
ドスの効いた排気音と、大地に響く地響き。そこに強大な力があるのを実感せずにはいられない、ヤンマーディーゼルのディーゼル単気筒発動機です。約3,000cc排気量を、重量感のある屈強な筐体で受け止めています。もしユニックの一台でも持っていれば…、と憧れてしまう発動機の中の一台です。ヤンマーディーゼル N16型出力 : 16馬力/900rpm製造年代 : 1956年頃(昭和31年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2016年03月30日 13:14:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? 富士石油発動機 2.5馬力
昭和初期の製造ではないかと思われる、埼玉県川口市生まれの農業用石油発動機です。富士発動機の特徴は、何といっても凝った絞りが鋳込まれたマフラーと、冷却ホッパ側面に陽刻された「士富」の商標です。火口のようなマフラー開口部から吐き出される排気と共に、川口市の鋳物工業の歴史を語りかけてくるような発動機でした。富士石油発動機出力 : 2.5馬力/600rpmボア&ストローク : 95mm?x127mm? 約900cc?製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 田口機械商店所在地 : 埼玉県川口市本町2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2016年03月29日 13:08:45 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? カトウ軽油発動機 2SB型 3馬力 その2
春の柔らかな日差しに包まれ、生き生きとした表情で展示される、カトウ軽油発動機より2SB型です。sm25652002のカトウ軽油発動機2SB型と同型ですが、それまで辿ってきた半生が刻み込むのか、塗料の残り具合などの風合に個性が出ています。冷却ホッパから上に伸びる四角い囲いは、耕運機(耕耘機)への搭載を前提に生産された農業用石油発動機によく見られる特徴です。カトウ軽油発動機 2SB型出力 : 2.5~3馬力/800rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 加藤製作所千葉工場所在地 : 千葉県千葉市稲毛区作草部町2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:37|2016年03月28日 13:09:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタオートエンジン AN型 3馬力 その4
スラントした冷却ホッパ前面に陽刻された「KUBOTA」の文字が、見る者に強烈なインパクトを刻み込む、クボタオートエンジンよりAN型です。それまでの農業用石油発動機において、ここまで明確にブランド或いは商標を筐体にアピールした機種は稀でした。現役当時は耕運機(耕耘機)に搭載され、食糧増産に明け暮れていたであろう面影がよく伝わってきた発動機でした。クボタオートエンジン AN型出力 : 2.5~3馬力/1,600~1,800rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:45|2016年03月24日 13:13:18 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? オートリ発動機 3馬力?
恐らく昭和15年前後の製作ではないかと思われる、姫路生まれの発動機です。地球の両脇に鳳凰が舞う銘板の商標デザインは、戦後に造られた同社製の発動機にも受け継がれていますが、微妙に細部が異なるようです。銘板の馬力表示はちょっと微妙なところなので、もしかしたら異なるかもしれません。とても小さなマフラーが印象的な発動機でした。オートリ発動機出力 : 3馬力/550rpm?製造年代 : 1940年頃?(昭和15年頃?)製造会社 : おほとり発動機部所在地 : 兵庫県姫路市琴岡町2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年03月23日 13:10:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 ヨシダ KD型 2.5馬力
丸味を帯びたアルミ鋳物の冷却水ホッパが可愛らしい、昭和30年頃の製造と思われるヨシダ発動機よりKD型です。時代が進み、戦前からそれまで主流だった「低速発動機」より、定格回転数の上昇と共に排気量も少なくなっていますが、このような定格回転数1,000~1,800rpm位の「中速発動機」カテゴリーが、昭和20年代後半頃に誕生しました。ヨシダ KD型出力 : 2~2.5馬力/1,200~1,400rpmボア&ストローク : 75mmX80mm 353cc製造年代 : 1955年頃 (昭和30年頃)製造会社 : ヨシダ発動機所在地 : 大阪府大阪市東成区大今里2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:55|2016年03月22日 13:38:41 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 ナショナル発動機 2.5馬力 その3
昭和25年頃の製造ではないかと思われる、常定工作所のナショナル発動機より2.5馬力モデルです。以前にも回転マグネトータイプの昭和20年代製造と思われるモデルを紹介させていただきましたが(sm26798283)、シリンダーヘッドにおけるプラグホール周りの形状が異なる等、突き詰めれば大変奥が深い発動機の世界を実感した発動機でした。ナショナル発動機出力 : 2.5馬力/730rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 常定工作所所在地 : 岡山県岡山市北区昭和町2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:55|2016年03月17日 13:03:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 番外 1990年頃? レーシングカート用エンジン 8馬力
軽量小型の2サイクルエンジンですが、農業用発動機として本格的に普及するのは戦後になってからでした。よって、発動機運転会で見かける事はあまり無いのですが、時々面白いエンジンが展示されている事があります。このエンジン、元々カートに搭載して押し掛けで始動するのが前提ですから、フレームに積まないでセルスタートにするのは色々大変だったそうです。刈払機に付けてみたいエンジンでした。レーシングカート用エンジン出力 : 8馬力/12,000rpm?製造年代 : 1990年頃?(平成2年頃?)2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:35|2016年03月15日 13:09:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 シノダ軽油発動機 4馬力
昭和20年代後半~頃の発動機によく見られる、曲線を多用した優しいデザインのシノダ軽油発動機です。「軽油発動機」とありますが、例によってディーゼルエンジンではありません。ガソリンエンジンと同様に、点火プラグの火花で混合気を燃焼させますが、圧縮比はとても低く設定されており、こういった横型水冷石油発動機では圧縮比4.0前後とされるケースが多いようです。シノダ軽油発動機出力 : 3~4馬力/650~850rpm製造年代 : 1955年頃? (昭和30年頃?)製造会社 : 篠田製作所所在地 : 埼玉県川口市栄町2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:57|2016年03月14日 13:05:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ノダ式石油発動機 HA型 2.5馬力
恐らく戦前の製造ではないかと思われる、ノダ式石油発動機よりHA型です。縦方向に並んだ吸排気バルブは、国産の発動機ではあまり見られないレイアウトであり、どこかアメリカから輸入された発動機の面影を感じさせます。シリンダー下部の流麗なデザインなど、まだ日本を取り巻く情勢に余裕があった頃の発動機なのか…といった印象を受けた発動機でした。ノダ式石油発動機 HA型出力 : 2.5馬力/650rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 野田興農商会所在地 : 香川県坂出市西庄町2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年03月13日 17:46:56 投稿
[いにしえの発動機たち] 1931年頃 フーラージョンソン ND型 2馬力
日本に輸入されてた実績のあるブランド、Fuller&JohnsonよりND型です。ヒット&ミス式の回転数制御に基づく、「燃焼-->回転数が落ちるまで排気バルブを開放位置でロック-->回転数検知ガバナが回転数低下を検知-->排気バルブを閉塞-->吸気-->再び燃焼」のサイクルがとても良くわかります。鍋蓋のような簡素なシリンダーヘッドなど、国産の農業用石油発動機には無い造形の魅力がいっぱいの発動機でした。フーラージョンソン ND型出力 : 2馬力/600rpm製造年代 : 1931年頃(昭和6年頃)製造会社 : Fuller&Johnson所在地 : アメリカ ウィスコンシン州 マディソン2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2016年03月11日 13:04:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃 ヤンマーディーゼル NT70K形 3.5馬力 その2
発電機を駆動し、生き生きと展示されるヤンマーNT70K形です。発動機運転会における展示のスタイルは、低回転(低速)で回す方、元気よく回す方、負荷を駆動させる方と様々です。どれが正しいという事は無いと私は考えますが、ただ一つだけ思うのは「動いてなんぼ」だという事です。発動機に再び命を吹き込んで下さった方々に敬意を払って発動機を見つめています。ヤンマーディーゼル NT70K形出力 : 3~3.5馬力/1,800~2,000rpm排気量 : 約308cc製造年代 : 1960年頃(昭和35年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:50|2016年03月10日 13:13:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 クボタ SHAL型 2.5馬力
日本人という人々は、昔から機械の小型化に情熱を尽くしてきました。戦後クボタが製造したこのSHAL型は、ごく一般的な形状の発動機から補機などの配置を見直し、それまでの機種よりかなり小さく仕上がった美しい農業用石油発動機です。これらを可能にしたのも、補修部品の供給体制など自社製品に対する全国的なサービス網が整備されつつあっての事と思われます。クボタ SHAL型出力 : 2~2.5馬力/1,500~1,800rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:55|2016年03月08日 13:59:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? ビクター B型 2.5馬力
ビクターと言っても、オーディオのビクター或いはJVCではありません。大阪市にあった農業用石油発動機老舗メーカーの一つ、野依商店機械部製造の発動機です。古典機によく見られる逆台形のフォルムと、小太刀のような細身の長いロッカーアームが美しいです。発動機は動画中で停止しますが、クランクシャフトには「VICTOR」の陽刻が施されていました。ビクター B型出力 : 2.5馬力/600rpmボア&ストローク : 95.8mm x 140mm? 約1,009cc?製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 野依商店機械部所在地 : 大阪府大阪市中央区谷町5丁目2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:14|2016年03月07日 14:17:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? サカイ軽油発動機 12馬力
圧倒的な重量感、そして大きなシリンダーヘッドが存在感をより主張しているかのような、戦前製のサカイ発動機です。キャブレターから瞬時に吸気し燃焼の後、勢いを殺しながらも優しくマフラーから排気する様子が、大きな低音金管楽器で優しくリズムを刻む演奏家を想わせる発動機でした。「軽油発動機」とありますが、ガソリンエンジンと同じように、霧化された軽油が点火プラグによって燃焼されます。サカイ発動機出力 : 12馬力/400rpm製造年代 : 1935年頃? (昭和10年頃?)製造会社 : 坂井発動機製作所所在地 : 東京都葛飾区堀切2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:53|2016年03月04日 13:11:21 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 ノダ式石油発動機MS型 2馬力 耕運機セット
キャタピラの耕運機(耕耘機)に農業用石油発動機が載る、廣瀬自動耕転機です。両側のタイヤは移動用でしょうか。農家へ耕運機が急速に普及し始めた当時、耕運機のシャシ部とエンジンは農機具店で別々に仕入れ、組立てるのが一般的でした。現在は見られなくなったクランク式の耕運機です。野田式石油発動機 MS型出力 : 2馬力/1,100rpm製造年代 : 1953年頃?(昭和28年頃?)製造会社 : 野田産業所在地 : 香川県高松市松島町廣瀬自動耕転機製造年代 : 1948年頃?(昭和23年頃?)製造会社 : 廣瀬農機製造所在地 : 石川県金沢市米泉町2015年群馬やすらぎの湯運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:58|2016年03月03日 13:13:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1948年 アキツ石油発動機 2馬力
太平洋戦争中、国内にある多くの工場は軍需物資の生産に傾注していましたが、戦争が終わり多くの人・機械・建物が失われ、かつ「軍需物資以外に何を作ったら良いのか?」という状況の中、民需産業への転換には多くの苦労がありました。川西航空機として戦闘機「紫電」等を開発製造していた明和興業も同様であり、民需転換として農業用石油発動機を生産しはじめた初期の頃の発動機です。アキツ石油発動機出力 : 2馬力/700rpm製造年代 : 1948年(昭和23年)製造会社 : 明和興業福知山工場 (現:新明和工業)所在地 : 京都府福知山市土2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年03月02日 13:15:38 投稿
[いにしえの発動機たち] 1919年頃 Economy Engine E型 2.5馬力
必要最低限のフレームにクランクシャフトが載せられ、傍らのシリンダーの中でピストンが往復している、現代で例えればまな板ケースの上で動作している自作PCのような、大正時代に造られたアメリカ製の発動機です。しかしながら、筐体を支えているフレーム下部は、しっかりとした重厚な造りの印象を受けます。国産の農業用石油発動機とは違ったオーラを放つ、興味深い一台でした。Economy Engine E型出力 : 2.5馬力/450rpm製造年代 : 1919年頃(大正8年頃)製造会社 : Hercules Gas Engine Co.所在地 : アメリカ インディアナ州 エバンズヒル2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
2:47|2016年03月01日 13:07:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1980年頃? ヤンマーディーゼル 3T75UN-AC 20.5馬力
恐らくコンバインやトラクターの動力として搭載されていたと思われる、水冷3気筒のヤンマーディーゼルエンジンです。まだ現役の筐体も日本国内外問わず有ると思われますが、スクラップとなってしまっている筐体も有る事でしょう。こうして何かの縁で発動機運転会で出会えた彼は、オーナーさんに愛されて幸せな余生を送っているかのようでした。ヤンマーディーゼル 3T75UN-AC形出力 : 20.5馬力/2,700rpm製造年代 : 1980年頃?(昭和55年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:59|2016年02月29日 13:10:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 ミウラ軽油発動機 SB型 3馬力
シリンダーヘッドを深く切り欠いて鋳込まれたプラグホールと、キャブレター後部のボア絞り込みのくびれがとてもセクシーな、埼玉県生まれの発動機です。エンジン内部の回転数検知ガバナーから延びるロッドがキャブレターのバタフライバルブを制御して混合気の吸入量を調整し、エンジン回転数をある程度の範囲に保っている様子がよくわかります。ミウラ軽油発動機 SB型出力 : 2.5~3馬力/700~850rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 三浦製作所所在地 : 埼玉県川口市飯塚2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年02月27日 18:19:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? タコマ軽量発動機 2.5馬力 その2
戦前から大阪には、クボタ・ヤンマーを始めとした多くの農業用石油発動機メーカーが操業していましたが、それらの中でも小型の発動機を得意としていたタコマエンヂン製作所による戦前製の発動機です。機能的かつ洗練された美しいその外観からは、当時にして既に工業デザインを意識していたのかのようにも感じられます。タコマ軽量発動機出力 : 2.5馬力/850rpmボア&ストローク : 90mmX108mm 約687cc製造年代 : 1935年頃? (昭和10年頃?)製造会社 : タコマエンヂン製作所所在地 : 大阪府大阪市西区北堀江2015年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
5:29|2016年02月26日 13:03:48 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? カトウ軽油発動機 3SD型 4馬力 その2
産業用小型機関車、クレーンやパワーショベルのメーカーとしてコアな層には絶大な知名度の、加藤製作所が戦後製造していた農業用石油発動機です。元々産業用機関車や特装車を手掛けていた為なのか、オーソドックスな外観ながら無駄の無いレイアウトが、とても美しく感じられた発動機でした。機関車では戦前の大日本帝国海軍向けが動態保存されていたりもします。sm21302294カトウ軽油発動機 3SD型出力 : 3~4馬力/700~800rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 加藤製作所千葉工場所在地 : 千葉県千葉市稲毛区作草部町2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:47|2016年02月25日 13:05:21 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃 ヤンマーディーゼル NT70K形 3.5馬力
吸排気バルブなどがカバードされ、近代的な外観になってきたヤンマーのNT70K形です。外部から動きがわかる部品は、プーリー軸とフライホイール、反対側のクランクシャフト端部とオイルライトのみとなりました。オイルライトとは、オイルポンプが動作して正常にエンジンオイルを循環させている事を示すマーカーです。動画中では#1:30付近で登場しています。ヤンマーディーゼル NT70K形出力 : 3~3.5馬力/1,800~2,000rpm排気量 : 約308cc製造年代 : 1960年頃(昭和35年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:57|2016年02月24日 13:02:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1929年頃 247ENGINE軽油発動機 3.5馬力
飾り気の無い造形のやや大柄キャブレターがどこか牧歌的な、仁科工作所による岡山県生まれの発動機です。元々揚水水車などによって水路から水田へ灌漑を行っていた岡山県や香川県等の中国・四国地方では、灌漑ポンプ用動力として農業用石油発動機の需要が全国でも早くから旺盛であり、多くの発動機メーカーが戦前から操業していました。この仁科工作所も、そういった地場メーカーの一つです。247ENGINE軽油発動機出力 : 3.5馬力/550rpm製造年代 : 1929年頃(昭和4年頃)製造会社 : 仁科工作所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
2:40|2016年02月23日 13:27:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1962年頃 クボタトラクター L12&ハッツE90L型 10馬力
流麗なデザインが時代を感じる、クボタトラクターの中でも初期のモデルです。搭載されるエンジンは、以前紹介させていただいたsm27804671の空冷ディーゼル単気筒ハッツE90型です。復刻版が再販されないかな…と溜息をついてしまった一台でした。クボタトラクター L12クボタ空冷ディーゼル ハッツE90L型出力 : 10馬力/2,500rpm 最大12馬力 667cc製造年代 : 1962年頃(昭和37年頃)エンジン製造会社 : Motorenfabrik HATZ GmbH&Co.所在地 : ルーシュトルフ・アン・デア・ロット バイエルン州 ドイツ連邦共和国販売会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:44|2016年02月22日 13:08:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 クボタ AHC型 3馬力 日の出式完全製縄機
古来、農家にとって縄は買う物ではなく専ら自分で作る物でした。米を出荷するにも藁で俵を編み上げ、自作した縄で縛りました。生活必需品である縄を綯う製縄機(縄綯機)は、昭和30年頃まで多くのメーカーが国内に存在し、これらを駆動する石油発動機と共に農務労働時間の短縮に大いに貢献しました。クボタ AHC型出力 : 2.5~3馬力/1,300~1,400rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : クボタ鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区日の出式完全製縄機製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 片山製作所所在地 : 埼玉県川越市2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:59|2016年01月13日 12:58:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1962年頃 クボタ 空冷ディーゼルハッツE90型 10馬力
この頃のクボタ製トラクター等に搭載された、強制空冷ディーゼル単気筒エンジンです。ドイツのメーカー、HATZのE85型を基にしたOEM、又はライセンス生産品ではないかと思われます。もし叶うならば、これを搭載した乗り物を作ってみたくなってしまった発動機でした。クボタ空冷ディーゼル ハッツE90型出力 : 8~10馬力/2,000rpm 667cc製造年代 : 1962年頃(昭和37年頃)製造会社 : Motorenfabrik HATZ GmbH&Co.所在地 : ルーシュトルフ・アン・デア・ロット バイエルン州 ドイツ連邦共和国販売会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年常総ふるさとまつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2015年12月16日 13:17:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 ヤンマーディーゼル K5型 6馬力
燃焼を一回する毎にその体をリズミカルに揺らす、ヤンマーディーゼルのK5型です。マフラーとエアクリーナーを独自の物に換装されている他に、冷却ホッパもワンオフとされ、一部のオイル潤滑方式をオイラーによる滴下式とされているようです。メーカーにおける試作機を想わせるような、遊び心が楽しい発動機でした。ヤンマーディーゼル K5型出力 : 5~6馬力/950~1,100rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:29|2016年02月20日 18:06:21 投稿
[いにしえの発動機たち] 1920年頃? アルファ L型 2馬力
大正時代にアメリカから輸入され、日本国内で代理店を通じて販売されていた実績のあるブランドの一つ、アルファ発動機よりL型です。鍋蓋に団子を二つ置いたような簡素なシリンダーヘッド、「ヒット&ミス」式独特の意思を持っているかのように動くロッカーアームとプッシュロツドがとても魅力的です。プラグコードの枯れ具合も凄まじいですが、低圧タイプのマグネトーと点火栓なのでしょうか、これでも大丈夫なのかもしれません。このエンジン、THE JOHN LAUSON MANUFACTURING Co.が製作していた「Lauson Frost King Jr」というモデルのOEMであり、本来は乳牛の搾乳機関係の動力としてDE LAVALより販売されていたようです。アルファ L型出力 : 2馬力/500rpm製造年代 : 1920年頃?(大正9年頃?)製造会社 : THE JOHN LAUSON MANUFACTURING Co.所在地 : アメリカ ウィスコンシン州 ニュー・ホルステイン2015年群馬温泉やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
3:54|2016年02月19日 13:05:48 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 かつら J1型 3馬力 その3
鮮やかな赤の塗装が太陽の日差しによく映える、三菱かつら発動機よりJ1型です。元々はやや深みのある赤色が純正の塗色ですが、イタリアンレッドとでも表現すればいいのでしょうか、明るめの赤が小柄な筐体にとてもよく似合ってい印象を受けた発動機でした。かつら J1型出力 :2.5~3馬力/1,300~1,500rpmボア&ストローク : 75mmX90mm 約398cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 新三菱重工業 京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:49|2016年02月18日 13:03:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955・1970年頃 かつらH3L型3.6馬力 かつらH3C型4.5馬力
小さな体に秘めたるパワー、そして何より軽く、農業用石油発動機のロングセラーとして生産された、三菱かつら発動機よりH3L型とH3C型です。基本的なレイアウトや設計は継承されているようですが、およそ15年の間に様々な箇所が改良されている事が実感できたのが大変興味深い展示でした。かつらH3L型出力 : 3馬力(最大3.6馬力)/1,600rpm製造年代 : 1955年頃? (昭和30年頃?)製造会社 : 新三菱重工京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区かつらH3C型出力 : 3馬力/1,600rpm (最大4.5馬力/1,800rpm)製造年代 : 1970年頃? (昭和45年頃?)製造会社 : 三菱重工業2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年02月17日 13:03:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃? いさみ発動機MBF-20型 2.5馬力
とてもコンパクトな筐体が特徴のいさみ発動機MB型シリーズよりMBF型です。MBシリーズで比較的早期に製作されたモデルは、エンジンオイル給油用ガラスオイラーを3本装備していますが、このマイナーチェンジモデルのMBF型はオイルポンプによる潤滑が採用されているようです。スロットルレバーはこれでも最小回転位置であり、いさみの本気を一度見てみたくなった発動機でした。いさみ発動機 MBF-20型出力 : 2~2.5馬力/1,500~1,800rpm製造年代 : 1953年頃?(昭和28年頃?)製造会社 : 日平産業伊讃美工場(現:コマツNTC)所在地 : 茨城県筑西市小川2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年02月12日 18:26:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1927年頃? ニュータイプ ヤンマー 8馬力
昭和2年前後、当時としてもヤンマーの石油発動機ラインナップにおいて上位機種であったと思われる発動機です。その大きな発動機がこれまた巨大なフライホイールとクランクを回転させる様子には、巨象が歩くかのように堂々と周囲を圧倒し、それでいて落ち着いた風格を併せ持っている印象を受けた発動機でした。ニュータイプ ヤンマー出力 : 8馬力/400rpm製造年代 : 1927年頃?(昭和2年頃?)製造会社 : 山岡発動機工作所所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2016年02月12日 13:10:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? マスコツト石油軽油発動機 2馬力
恐らく戦後、昭和20年代前半の製造だと思われる、岡山県生まれの発動機です。花冷えの寒さが堪えるのでしょうか、ガソリンから灯油運転への切替に難儀されています。銘板には「マスコット」ではなく、「マスコツト」と表記されているのがポイントです。現存数があまり無いと思われる、珍しい発動機の中の一台です。マスコツト石油軽油発動機出力 : 2馬力/600rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : マスコツトエンジン製作所所在地 : 岡山県岡山市北区中央町?2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:55|2016年02月10日 13:02:18 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? カルイ式発動機 8馬力
「カルイ」の名を掲げながらも重厚感に満ちた筐体の、愛媛県生まれのカルイ式発動機です。独特のシリンダーヘッドと、そこから飛び出るように目立つ吸排気バルブの造形は、まるで不動明王が目を見開いて私達を圧倒しているような迫力があります。この発動機と対面していた時、平安時代の不動明王像を拝観した事を思い出した発動機でした。カルイ式発動機出力 :8馬力製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 高橋製作所所在地 : 愛媛県四国中央市2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:20|2016年02月09日 13:05:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 クボタ 2CL型 2馬力
アルミ鋳肌の筐体に所々緑の塗料が残る、戦後間もない頃製造された発動機です。型式の「L」は軽いの「Light」でしょうか。もっとも、物資が何かと不足していた当時、軍需物資に指定されていたアルミが民需へ放出されて製造されたのであれば、「軽い」事は副産物でしかなかったのかもしれません。戦後3年、まだまだ「質」より「量」が追及されていた時代でした。尚、アルミで出来ているのは冷却ホッパを含めた、主に本体フレーム部です。クボタ 2CL型出力 : 2馬力/700rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年02月08日 13:22:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ナショナル発動機 2.5馬力 その2
岡山県における有力メーカーの一つ、常定工作所によるナショナル発動機です。農業用石油発動機には、みかんしぼり器のようなリブの付いた、省スペース性に優れた小型のマフラーが装着されている事が多いですが、これは排気音の消音効果の他にも、未燃焼ガスが燃えてしまう事による火災を防ぐ消炎効果も期待されています。動画では、僅かに欠けたマフラーの縁からその様子が伺えます。ナショナル発動機出力 : 2.5馬力/570rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 常定工作所所在地 : 岡山県岡山市北区昭和町2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:45|2016年02月06日 18:21:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 クボタ AHB型 2.5馬力 その2
吸気バルブ用のプッシュロッドとロッカーアームを撤去し、吸気バルブをエンジンシリンダー内の吸入負圧による駆動に改造された、クボタAHシリーズよりAHB型です。戦後になると、耕運機(耕転機)の動力として使用する為、「中速型」と呼ばれた定格回転数1,000~1,500rpmの農業用石油発動機が普及し、吸排気バルブ共にカム駆動の製品が増えましたが、この程度の回転数なら負圧駆動でも追従できる様子がわかります。クボタ AHB型出力 : 2~2.5馬力/1,100~1,300rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年群馬温泉やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年02月05日 13:08:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ヤンマーディーゼル H20形 20馬力 その2
傍らに佇む人々と、その横に並んでいる小型農業用石油発動機と比べれば、この発動機の巨大さが少しでも伝わるでしょうか。昭和20年代に製造されたと思われる、ヤンマーの大型単気筒ディーゼル発動機です。灌漑用ポンプの動力として、または工場機械の動力として使われました。こんなに大きなエンジンですが、燃料タンクは頭上にある小さな物で間に合ってしまうようです。ヤンマーディーゼル H20形出力 : 20馬力/500rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 山岡内燃機所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年群馬温泉やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
3:54|2016年02月03日 13:01:25 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ストロング軽油石油両用発動機 4馬力 (2)
銘板に陽刻された「大日本 岡山」の表記が、戦前もしくは戦中頃の製品である事が一層印象付けられる、岡山県生まれの農業用石油発動機です。バスタブのような開口部を持つ冷却水ホッパーや、妖艶な曲線を描くクランクケースカバーが、戦後以降の農業用石油発動機には見られないある種の「粋」を感じさせられる、美しい発動機です。ストロング軽油石油両用発動機出力 : 4馬力/520rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 岩下鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:28|2016年02月02日 13:36:20 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 コーシャ発動機 K-4型 4馬力
岡山県にあった「農機具公社」が、昭和30年前後に販売していたとみられる、農業用石油発動機です。当時の農機具公社は、日本国内に数多とあった農機具メーカーと同様に、他にも脱穀機などを扱っていました。昭和30年頃には従業員数約200人と、比較的規模の大きな企業でした。現存数の少ない、珍しい機種の中の一台です。コーシャ発動機 K-4型出力 : 3~4馬力/800~1,000rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 農機具公社所在地 : 岡山県岡山市北区伊福町2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:29|2016年02月01日 13:01:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1921年頃 International M型 10馬力
最早芸術品と言っても過言ではない、アメリカ製の大型農業用石油発動機です。台座からクランクケースカバーに至る迄の妖艶な曲線は、国産の農業用石油発動機には中々見られない、輸入発動機ならではの味わいです。始動直後から低速での運転まで見せてくれる様々な表情は、しばし時を忘れて見入ってしまいます。International M型出力 : 10馬力/425rpmボア&ストローク : 152.4mmX254mm 約4,631cc製造年代 : 1921年頃(大正10年頃)製造会社 : International Harvester Co.所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2014年水晶の湯・2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
8:27|2016年01月28日 13:04:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタオートエンジン AN型 3馬力 その3
昭和20年代までの「鋳物!!」といった印象の、画一的であった農業用石油発動機のデザインを覆し、農家に強烈なインパクトを与えたであろうクボタオートエンジンよりAN型です。当時と同じ上方排気ながら、現代風に作られたマフラーはオーナーさんのオリジナルです。こうして機能・デザイン両面で独自色を打ち出せたのも、全国展開された自社サービス網があってこそでした。クボタオートエンジン AN型出力 : 2.5~3馬力/1,600~1,800rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:47|2016年01月27日 13:04:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 カルイ軽油発動機 MH型 3馬力 その3
冷たい春雨の雫を身に纏い、よく油を引かれたその体を煌めかせながら粛々と時を刻む、昭和30年代のカルイ発動機です。発動機は持ち運び用鉄棒の付いた木台に載っていますが、当時は木台ごと耕運機に載せて畑を耕し、時には耕運機から降ろして籾摺り機や灌漑ポンプなど色々な動力として使われる、万能のマルチプレーヤーでした。カルイ軽油発動機 MH型出力 : 2.5~3馬力/1,100~1,300rpmボア&ストローク : 80mmX92mm 約462cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : カルイ発動機所在地 : 山形県山形市鉄砲町2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:55|2016年01月26日 13:02:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 カルイ軽油発動機 H-1型 3馬力 その2
武骨なシリンダーヘッドと、翼を広げたようなキャブレターの燃料調節ダイヤルが如何にも「カルイ」らしい、山形県生まれの発動機です。昭和30年頃になると、農業用石油発動機もエンジンオイルはオイルポンプによる循環式が主流になりますが、オイラーによる滴下式潤滑、露出した吸排気バルブを採用した、「発動機」らしい外観の最後の世代の発動機です。カルイ軽油発動機 H-1型出力 : 2.5~3馬力/700~750rpmボア&ストローク : 90mmX110mm 699cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : カルイ発動機所在地 : 山形県山形市鉄砲町2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年01月25日 13:02:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ハネダ石油発動機 SHA190型 3.5馬力 その2
とても状態の良い各部注油表が残る、茨城県生まれの発動機です。カナ表記が全てカタカナなのと、文末の「注油スル」「潤滑サス」「倒シオク」といった表現に、戦前の雰囲気がまだ少し漂っているような印象を受けます。羽田精機龍ケ崎工場は、戦前は帝国陸軍の砲弾や車輌など、軍需品を製造していました。ハネダ石油発動機 SHA190型出力 : 3~3.5馬力/800~880rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 羽田発動機所在地 : 茨城県龍ケ崎市2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年01月22日 13:01:43 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? ナショナル発動機 MK-1型 3馬力
頭上のオイラーにたっぷりとオイルを入れ、気持ち良さげに滑らかに回る岡山県生まれの発動機です。時代が進むにつれ、この発動機も縦長の水冷ホッパ、吸排気バルブ両駆動の所謂「2本棒」など、昭和30年台前後らしいデザインで構成されています。ナショナル発動機 MK-1型出力 : 2.5~3馬力/1,000~1,200rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : 常定工作所所在地 : 岡山県岡山市北区昭和町2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:27|2016年01月21日 13:02:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1924年頃 ARCO GH型 2馬力
アメリカのHercules社によって作られた、「ヒット&ミス」という回転数制御方式の農業用石油発動機です。色々と剥き出しの各パーツや、恐ろしく簡素な外観のキャブレター、そして台座の流れるようなラインが如何にもアメリカ製らしい印象です。「ヒット&ミス」の特徴である、予め設定した回転数より下がった時のみ燃焼し、惰性運転時は排気バルブを開放している仕組みがよくわかります。ARCO GH型出力 : 2馬力/550rpm製造年代 : 1924年頃(大正13年頃)製造会社 : Hercules Gas Engine Co.所在地 : アメリカ インディアナ州 エバンズヒル2015年群馬温泉やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
4:52|2016年01月20日 13:04:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? トヒ発動機 2馬力
滑らかな水冷ホッパの縁取りに頬ずりしたくなるような、岡山県生まれの農業用石油発動機です。「農林省撰定」「特許局特撰」「岡山県内燃機関工業組合 検査合格之証」などのプレートも残り、当時の雰囲気がとてもよく伝わってきます。動画の最後では冷却水をおかわりしています。トヒ発動機出力 : 2馬力/650rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 土肥工業所 (現:カーツ)所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年越前大野発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:34|2016年01月19日 13:06:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1959年頃 ヤンマーディーゼル NT110形 13馬力 その2
どすこ~い、どすこい。力士が四股を踏むかのように、ゆっくりと燃焼のリズムを刻むディーゼル単気筒発動機です。「ガソリンコップにガソリンをさし、ハンドルで始動(クランキング)してください」とありますが、この場合のガソリンは冷間始動時の始動補助剤としての役割であり、以前はジエチルエーテル等も使われていたようです。ヤンマーディーゼル NT110形出力 : 10~13馬力/1,100~1,200rpm 最大15馬力/1,200rpm排気量 : 約1,521cc製造年代 : 1959年頃(昭和34年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年中日本自動車短期大学自短祭で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
4:43|2016年01月18日 13:14:22 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? 小林式石油軽油発動機 20馬力
巨大なクランクが丸見えの、重量感に満ち溢れた石油発動機です。屈強な四角い弁当箱のようなシリンダーヘッドにも目を引かれます。「石油軽油発動機」とありますが、ディーゼルエンジンではなくガソリンエンジンと同じ仕組みで動いており、巨大なシリンダーヘッドと比べると小さく見えてしまう点火プラグで、キャブレターで霧化された灯油や軽油に点火しています。小林式石油軽油発動機出力 : 20馬力/500rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 小林兄弟鉄工所所在地 : 広島県福山市新市町下安井2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:56|2016年01月15日 18:19:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 タコマ発動機 2.5馬力
昭和30年前後に製造されたと思われる、農業用石油発動機です。安定性を追及したのであるろうか、低重心にまとめられたデザイン、整然とシリンダーヘッド上で平行に並ぶロッカーアーム、そしてそこからカムシャフトへ向けて緩やかにクロスするプッシュロッド。これだけでも十分美しく魅力的なのに、それが目前で実働しているのを眺めるのは、眠れる発動機に再び命を吹き込んだ方々のお陰です。タコマ発動機出力 : 2.5馬力/1,200rpm製造年代 : 1955年頃 (昭和30年頃)製造会社 : タコマエンジン製作所所在地 : 大阪府東大阪市高井田本通1丁目2014年越前大野発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:45|2016年01月15日 13:02:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1965年頃? ヤンマーディーゼル 2H95形 23馬力
逞しく天に向かってそびえる2本のエキゾーストが、2気筒の秘めたるパワーを果敢にアピールしているような、ヤンマーのディーゼル発動機です。発動機は大きな平ベルトで隣の交流発電機を駆動し、これまたレトロな芝浦製作所の三相誘導電動機を動かしています。更にモーターから平ベルトで変速機?を経て接続された緑の模型が刺さった物は、干ぴょうを剥く機械だそうです。ヤンマーディーゼル 2H95形出力 : 18~23馬力/1,800rpm?排気量 : 1632cc製造年代 : 1965年頃?(昭和40年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:57|2016年01月14日 13:26:21 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 かつら M2型 5.5馬力
深紅のボディに金色のタンク、そして三菱のマークが輝く近代工業デザインを取り入れた「三菱かつらエンジン」は、脱穀機・籾摺機・耕運機・各種ポンプ等の動力として、農業機械化が急速に進んでいた当時農家の羨望の的でした。このM2型のように昭和30年前後になると、吸気系にエアクリーナーとしてオイルバス式の物が装着されるようになってきました。かつら M2型出力 :4~5.5馬力/1,200~1,600rpmボア&ストローク : 90mmX100mm 約636cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 新三菱重工業京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:57|2016年01月12日 18:18:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? オタカ発動機 3馬力 その2
sm25711643のオタカ発動機と定格馬力・回転数は同一、製造番号も189番違いと近似値ながら、こちらは吸排気バルブ両方駆動の所謂「2本棒」、もう一台は排気バルブのみ駆動の「1本棒」と、興味深い発動機です。大メーカーには出来ないカスタムメイドの生産体制を取っていたのでしょうか。オタカ発動機出力 : 3馬力/1,000rpm製造年代 : 1955年頃? (昭和30年頃?)製造会社 : 尾高鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区中島田町2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2016年01月07日 18:25:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1933年頃 ヤンマーディーゼルエンヂン DD型 12馬力
主に灌漑用ポンプの動力として製造されたという、巨大な戦前製の縦型ディーゼル水冷単気筒エンジンです。目で回転数を数えられそうな位、恐ろしくゆっくりと回っている様子は、もっと大きな船舶用主機ディーゼルのプッシュロッドを眺めているかのような印象です。後ろに背負ったダイキンの缶は、冷却水循環用タンクのようです。ヤンマーディーゼルエンヂン DD型出力 : 10~12馬力/650~800rpmボア&ストローク : 130mm x 200mm 2,653cc製造年代 : 1933年頃(昭和8年頃)製造会社 : 山岡発動機工作所所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:23|2016年01月05日 17:53:37 投稿
[いにしえの発動機たち] 1927年頃? キング発動機 2馬力
「キング」の銘を誇らしげに掲げる、村上工作所の農業用石油発動機です。こういった古典的な発動機の給油方法は、シリンダー側面とクランクシャフト軸受(グリス使用の場合もあります)はオイラーによる点滴給油、それ以外は人の手によるオイル注しでの都度給油が基本です。排気バルブ上にある小型オイラーは、熱的に厳しいとされる排気バルブステムを気遣ってでしょうか。オーナーさんの思いやりが感じられた発動機でした。キング発動機出力 : 2馬力/620rpm製造年代 : 1927年頃?(昭和2年頃?)製造会社 : 村上工作所所在地 : 香川県高松市藤塚町2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:47|2015年12月31日 16:39:00 投稿
[いにしえの発動機たち] 1948年頃 ヤンマーヂーゼル機関 SS10型 12馬力
見る者を圧倒する、巨大なディーゼル単気筒の発動機です。春の花冷えがその身に堪えるのか、始動後しばらくして一旦停止してしまいますが、巨大なフライホイールが静かに回る様子は圧巻の一言でした。当時の使われ方は、工場などで揚水ポンプ等を動かす仕事でしょうか。隣の同じような形をした発動機は、戦前製の同タイプのヤンマーヂーゼル機関です。ヤンマーヂーゼル機関 SS10型出力 : 10~12馬力/600rpm製造年代 : 1948年頃(昭和23年頃)製造会社 : 山岡内燃機所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:46|2015年12月29日 12:12:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 ヤンマーディーゼル K1型(改)
元々はディーゼルエンジンですが、ガソリン・灯油エンジンに改造された小型発動機です。インジェクターの部分には点火プラグが挿入され、箱型マグネトーとキャブレター等が追加されています。この元々大きいとは言えない筐体を基にして、様々な追加部品を実装してもなおコンパクトに仕上げられている事に感動した発動機でした。冷却水はどうしているのでしょうか…。ヤンマーディーゼル K1型(改)出力 : 1.5~2馬力/1,100~1,300rpm(デフォルト時)製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:39|2015年12月26日 18:24:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 クボタ 3D型 3馬力 トウモロコシ脱粒機set
プーリーから長~い平ベルトで脱粒機を駆動する、クボタの農業用石油発動機です。発動機運転会では、脱穀機などの農業機械の駆動を実演されている事がありますが、この機械は脱粒機と呼ばれる乾燥したトウモロコシから粒を選別する優れ物です。用済みになった芯は、ミサイルのように排出口から発射されています。クボタ 3D型出力 : 3馬力/700rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区チクマコーンシェラー (トウモロコシ脱粒機)製造会社 : 筑摩犂製作所(現:チクマスキ)2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:43|2015年12月22日 18:20:27 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? 四国発動機 T型 3.5馬力
「シコク」の力強い鋳出し文字が目を引く、四国発動機より3.5馬力のモデルです。冷却ホッパ上端から木台に向かって絞り込まれるラインは、戦後間もなくの当時としてもクラシカルなデザインですが、「シコク」の書体からは、戦後間もなくにおける新しい時代の訪れを想わせます。小さなマフラーから力強く、そして安定して刻まれる排気と吸気の音に惹かれた発動機でした。四国発動機 T型出力 : 3.5馬力/700rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 四国発動機所在地 : 愛媛県四国中央市2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:12|2015年12月21日 18:27:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1965年頃? メイキエンジン LO8P-2形 2馬力
出力軸のフライホイール?が特徴的な、小型の強制空冷2サイクルエンジンです。用途は小型ポンプ用でしょうか、あるいは草刈機(刈払機)用でしょうか? 三菱の農業用石油発動機は、京都製作所製の「かつら」と、名古屋製作所製の「メイキ」ブランドで販売されていました。となりの共立製と仲良く並んで展示されていた、可愛らしく愛嬌のある発動機でした。メイキエンジン LO8P-2形出力 :2馬力/6,500rpm製造年代 : 1965年頃?(昭和40年頃?)製造会社 : 三菱重工業名古屋製作所所在地 : 愛知県名古屋市港区大江町2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:57|2015年12月19日 13:03:36 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? サンライス石油発動機 3.5馬力
非常に珍しい北海道で製造された発動機です。戦前においては、本州で製造された農業用石油発動機が北海道に持ち込まれ、営業所や代理店などを通して販売されていましたが、製造もされていたという事はそれなりの需要があったのでしょう。「サンライス」を「サンライズ」だとずっと思いこんでいましたが、「サンライス」でした。サンライス石油発動機出力 : 3.5馬力/500rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 昭和商会所在地 : 北海道滝川市本町2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年12月18日 13:11:38 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 ムサシ 2M1型 3馬力
可愛いけど高性能、そんなオーラを独特の風貌から放っているかのような、日本製鋼所武蔵製作所のムサシ発動機です。小型化とデザインの両立を目指したと思われるフォルムは、高度経済成長期の訪れを具現化しているように思えます。それまでの基本的な構造を踏まえながらも、新しいチャレンジが今でも各所に感じられる魅力的な発動機でした。ムサシ 2M1型出力 : 2~3馬力/1,200~1,800rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 日本製鋼所武蔵製作所所在地 : 東京都府中市日鋼町2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:57|2015年12月17日 18:23:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? トバタ発動機 4OL型 4馬力 その2
木栓が打込まれた冷却水ドレン、バルブスプリングシートを押すロッカーアームなど、長年の使用感に溢れながらも生き生きと回るトバタ発動機です。何十年と農家で働き続ければ、こういった状態で使われていた筐体も多かった事でしょう。どんな状態の発動機を尊ぶかは人それぞれですが、彼らの逞しさを改めて実感させられた発動機でした。トバタ陸用発動機 4OL型出力 : 4馬力/600rpmボア&ストローク : 115mm x 140mm 約1453cc製造年代 : 1940年頃?(昭和15年頃?)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年常総ふるさとまつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2015年12月15日 13:03:57 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ゼームス発動機 2馬力
恐らく戦前の製造と思われますが、現存数が少なく詳細もあまり分からない岡山県生まれの農業用発動機ですが、印象的だったのはキャブレターの吸気口が下を向いている事です。この頃は木台に載せられて、地面に置かれて動力として使われる事が多かったと思われますが、砂塵の吸入が少し気になる所です。もっとも、同時代の発動機にはエアクリーナー等の装備はほとんど無いので、大した問題ではなかったのかもしれません。ゼームス発動機出力 :2馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 三木発動機製作所所在地 : 岡山県2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:21|2015年12月12日 13:05:06 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃? クボタディーゼル ND6型 6馬力
どこかジェットエンジンのようでもある、存在感を主張する大きなマフラーが印象的な、クボタのディーゼル発動機です。そこから奏でられる排気音は、個人的には素晴らしいの一言でした。どっしりと低く構えた重量感が魅力的な発動機でした。クボタディーゼル ND6型出力 : 6馬力/900rpmボア&ストローク : 100mm x 150mm 約1,178cc製造年代 : 1952年頃?(昭和27年頃?)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:57|2015年12月11日 13:16:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1933年頃 サトー式軽油発動機 2馬力 その4 (焼玉)
海外の方からは「あの炭火はなんだ?バーベキューでもするのか?」という反応もある、焼玉式の2サイクル発動機です。シリンダーヘッド頭上の炭火で熱せられた金属棒は、シリンダーヘッド内の「焼玉」と繋がっていて、熱せられた焼玉がスパークプラグの代りとなります。冷却水のリターンパイプは原形でしょうか。日本・海外のどちらからも注目を集める発動機です。サトー式軽油発動機(焼玉2サイクル)出力 : 2馬力製造年代 : 1933年頃(昭和8年頃)製造会社 : 佐藤商会(現:三菱農機)所在地 : 島根県松江市東出雲町2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:50|2015年12月10日 13:15:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃 International M型 3馬力
「日本総代理店 合資会社泰明商会 東京銀座」のプレートがついたこの発動機、まだ国産の農業用石油発動機が黎明期の頃、アメリカより商社を通じて輸入された由緒正しき一台です。調速ガバナから伸びたロッドが、キャブレターのバタフライバルブ開度を調整している動きがよくわかります。輸入元の泰明商会は現在でも盛業中です。International M型出力 : 3馬力/600rpmボア&ストローク : 約105mmX140mm 約1,204cc製造年代 : 1925年頃(大正14年頃)製造会社 : International Harvester Co.所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:46|2015年12月09日 13:22:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 かつら KE4-7型 5馬力
輝くアルミのボディがまぶしい発動機です。一般的に「かつら」といえば新三菱重工業の農業用石油発動機として知られますが、三菱重工業は戦後の財閥解体に伴い、東日本重工業・中日本重工業・西日本重工業の3社に分割され、この頃の製品のため中日本重工業社章が鋳込まれています。コンパクトなレイアウトやフルカバードされた動弁など、意欲的な作品です。かつら KE4-7型出力 :2~5馬力/600~1,600rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 中日本重工業京都製作所(現:三菱重工業)所在地 : 京都府京都市右京区2014年中日本自動車短期大学自短祭で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2015年12月08日 13:07:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1954年頃 ごこく AE19型 4馬力
「昭和レトロ」という表現がよく似合う、ずんぐりと丸みを帯びた筐体と大きな膨張室が愛らしい、艦上爆撃機等の生産で有名だった愛知航空機が前身の愛知機械工業による農業用石油発動機です。Vベルトを3本掛けて、歯切れ良い排気と共に極東機械製作所(現:テラル)の「キョクトウポンプ」を駆動しています。ごこく AE19型出力 4馬力/1,200rpmボア&ストローク : 85mm X 105mm 595cc製造年代 : 1954年頃(昭和29年頃)製造会社 : 愛知機械工業所在地 : 愛知県名古屋市熱田区南一番町2014年常総ふるさとまつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます
5:22|2015年12月04日 18:25:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 カルイ軽油発動機 MH型 3馬力 その2
昭和30年代になり、農業用石油発動機のデザインが近代化されゆく中、従来のいかにも「石油発動機!」な発動機を展開していたメーカーの一つに、山形県のカルイ発動機がありました。クボタAHシリーズに影響されたのかコンパクトな筐体となりましたが、カルイのアイデンティティーの一つ、ずんぐりとしたクランクケースカバーは健在でした。カルイ軽油発動機 MH型出力 : 2.5~3馬力/1,100~1,300rpmボア&ストローク : 80mmX92mm 約462cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : カルイ発動機所在地 : 山形県山形市鉄砲町2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:03|2015年11月30日 14:00:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? 広島工業商会発動機
現在の広島市中区、広島電鉄の本川町電停周辺にあったとされる、広島工業商会発動機製造の大型石油発動機です。昭和初期~昭和10年頃の物でしょうか?このクラスの大きさですと、出力は大体10馬力クラスと思われます。動画中では、ガソリン壷にガソリンを足してもらっています。安定した運転を実現させる為に、主燃料の灯油とキャブレター内で混合され、始動時以外でも少量ずつ用いられる事があります。広島工業商会発動機製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 広島工業商会所在地 : 広島県広島市中区十日町1丁目?2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:27|2015年11月27日 13:10:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? 四国発動機 Z型 6馬力
クシャミをするようにキャブレターから時折豪快に吹き返しをする、四国発動機です。こうやってクシャミをする人いるな…と思いながら、暫しの間見惚れた重厚感にあふれる魅力的な発動機でした。四国発動機 Z型出力 : 6馬力/700rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 四国発動機所在地 : 愛媛県四国中央市2014年中日本自動車短期大学自短祭で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:53|2015年11月26日 13:11:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1970年頃 クボタオートエンジン ES40型 4馬力
朱色の塗装が太陽の光に美しく映える、クボタオートエンジンよりES40型です。大変状態も良く、運転されているのを見て最初は「新品では?」と思ってしまいました。今でも現役の個体が多いであろう世代の機種です。皆さんの中にも、耕運機のエンジンとして動くこの発動機の音を、実際に聴いた経験がある方がいるかもしれません。クボタオートエンジン ES40型出力 : 4馬力/2,000rpm (最大 5.5馬力/2,200rpm) 359cc製造年代 : 1970年頃(昭和40年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年11月24日 18:16:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? シノダ式発動機 2.5馬力
埼玉県川口市、京浜東北線の川口駅前にあったという、篠田発動機製作所の発動機です。朝日に照らされる鋳肌がとても美しい印象です。鉄道が日本の物流における主役だったころ、工場が駅前の一等地で操業しているのは珍しい事ではありませんでした。原材料の仕入れ、製品の出荷の大部分を鉄道の貨物輸送に頼る上で、駅に隣接している事は大変有利な立地条件でありました。シノダ式発動機出力 : 2.5馬力/650rpm製造年代 : 1940年頃? (昭和15年頃?)製造会社 : 篠田発動機製作所所在地 : 埼玉県川口市栄町2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:49|2015年11月19日 13:08:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クリントン A-800型 2.5馬力
流麗な空冷フィンが美しい、芝刈り機や小型耕運機などのエンジンとして生産されていたアメリカ製の発動機です。オイルバス式エアリクーナーは透明で、中のオイルが外から見えます。空気をオイル液面と接触させながら吸入して塵を捉える構造で、戦後製の国産石油発動機においても採用例が多くある方式です。クリントン A-800型出力 : 2.5馬力/2,600~3,600rpmボア&ストローク : 約60.3mm x 47.6mm 136.1cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)販売会社 : THE CLINTON MACHINE Co.所在地 : アメリカ アイオワ州 マコーキタ2014年中日本自動車短期大学自短祭で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:46|2015年11月18日 14:00:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1921年頃 ヤンマー変量式石油発動機 20馬力?
ヤンマーが手掛けた石油発動機の中でも、かなり初期の作品に属する巨大な発動機です。「変量式」とは、英語では「ヒット&ミス」と呼ばれる回転数制御方式です。回転数を常にカバナーで検知し、負荷が軽い時は排気バルブを開位置でロックして、燃焼は行われません。負荷が増えるなどして設定した回転数を下回った時のみ、排気バルブを閉じてから吸気し、燃焼が行われます。ヤンマー変量式石油発動機出力 : 20馬力?/350rpm製造年代 : 1921年頃(大正10年頃)製造会社 : 山岡発動機工作所所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:21|2015年11月17日 13:02:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 ごこく AE9型 3馬力 その3
吸排気バルブを駆動する、整然と平行に並んだ2本のロッカーアーム、そこから角度をつけて本体へ吸い込まれるプッシュロッド。これらが太陽の日差しに照らされ、輝きながら動く様は見ていて飽きる事がありません。旧日本海軍の九九式艦上爆撃機などを生産していた愛知航空機を前身とする、新愛知起業が製造した発動機です。ごこく AE9型出力 2~3馬力/700~800rpmボア&ストローク : 85mm X 105mm 595cc製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 新愛知起業(現:愛知機械工業)所在地 : 愛知県名古屋市熱田区南一番町2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2015年11月13日 13:11:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年 シバウラ石油機関 3GK型 4馬力
味のある単気筒サウンドを天に向かって投げる、石川島芝浦機械の発動機です。このタイプは、戦後主に「テーラー」のエンジンとして普及しました。テーラーとは、一言に言えば農家の方がリヤカーのような荷車に乗りながら、長いハンドルを操ってゆっくりバタバタと走るアレです。テーラーは、それまで牛馬に頼ってきた仕事を引き受ける、画期的な農業機械となりました。シバウラ石油機関 3GK型出力 3.5~4馬力/2,200~2,600rpm製造年代 : 1953年(昭和28年)製造会社 : 石川島芝浦機械(現:IHIシバウラ)所在地 : 長野県松本市石芝2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:29|2015年11月12日 13:10:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? カトウ軽油発動機 3SD型 4馬力 その1
レストアの後に塗装を経て発売当初の雰囲気を漂わせる、クレーン車や建設機械、特装車のメーカーとして現在も盛業中の、加藤製作所による農業用石油発動機です。キャブレター脇にある、ノッチの刻まれた豪華な回転数設定レバーは、産業用小型機関車のスロットルのようであり、戦前より小型機関車を生産してきた伝統のある加藤製作所らしいギミックに感じました。カトウ軽油発動機 3SD型出力 : 3~4馬力/700~800rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 加藤製作所千葉工場所在地 : 千葉県千葉市稲毛区作草部町2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:55|2015年11月10日 13:03:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1924年頃? NOVO S型 3馬力
日本の農業用石油発動機創成期においてアメリカから輸入されていた実績のある、縦型単気筒の発動機「ノボ(NOVO)」です。シリンダー頭上に冷却水ホッパを被る独特なレイアウトが特徴です。その高重心なレイアウト故か、この発動機を参考にした発動機は、日本では僅かな機種しか作られませんでした。NOVO S型出力 : 3馬力/550rpmボア&ストローク : 114.3mm x 133.35mm 約1,368cc製造年代 : 1924年頃?(大正13年頃?)製造会社 : NOVO ENGINE Co.所在地 : アメリカ ミシガン州 ランシング ウィロー・ストリート2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます
3:58|2015年11月09日 12:58:43 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ヒカル発動機 2馬力
私が今まで目にしてきた中でも、特に豪華で凝った大きな銘板を持つ発動機です。特徴的なシリンダーヘッドを始めとした部品等々の造形から、有光製作所が「タコマ発動機」のタコマエンヂン製作所に製造を依頼したOEMではないかと推測しています。有光製作所は、戦前戦後を通して動力噴霧器やポンプなどの生産に注力しており、このエンジンもそういった用途に使われたのでしょうか。ヒカル発動機出力 : 2馬力/700rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)販売会社 : 有光製作所? (現:有光工業)所在地 : 大阪府大阪市東成区深江北2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:57|2015年11月05日 13:10:19 投稿
[いにしえの発動機たち] 1958年頃 クボタ ユニバースエンジン KND5型 8馬力
自社製の耕運機(耕転機)の動力として販売された、クボタの発動機です。耕運機が日本の農家へ普及し始めたのは昭和20年代半ば頃からですが、当初は農機具屋さんがエンジンと車体を別々のメーカーから仕入れ、自らの手で合体させ販売するのが一般的でした。そんな中、クボタを始めとする大規模メーカーは両者をセットにしての販売に取組み、耕運機の爆発的な普及を後押ししました。クボタ ユニバースエンジン KND5型出力 : 6~8馬力/1,600rpm 596cc製造年代 : 1958年頃(昭和33年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:19|2015年11月04日 13:06:29 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ビクター F型 2馬力 その2
戦前製造のほぼ全ての農業用石油発動機がバルブ駆動方式としてOHVを採用しているのは、整備性とコストを考慮すれば当然の選択でした。そんな中、あえてバルブ直打式OHCを採用した発動機の異端児メーカー、野依商店機械部製造のビクター発動機です。ならば発動機界のCBR?FZR?…という訳ではなく、定格回転数は極めて普通なのがポイントです。発動機愛好家の方々には垂涎の一台です。ビクター F型出力 : 2馬力/750rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 野依商店機械部所在地 : 大阪府大阪市中央区谷町5丁目2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:50|2015年11月02日 18:26:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃? ヨシダ 1.5馬力 その2
特に古い農業用石油発動機にありがちな事として、馬力の大小が発動機の全体の寸法やデザインにそのまま反映される事があります。このヨシダ発動機もそんな中の一台ですが、戦前製造でここまで小さいサイズとなると中々出会えない珍しい発動機です。マフラーも小振りながらよく消音され、凝縮されたメカニズムの魅力が素晴らしい発動機でした。ヨシダ出力 : 1.5馬力/800rpm製造年代 : 1925年頃? (昭和初期頃?)製造会社 : 吉田商工部所在地 : 大阪府大阪市東成区大今里2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:51|2015年10月30日 13:11:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1929年頃 Briggs and Stratton FG型 0.75馬力
水冷重機関銃が連射を行うかのようにマフラーから排気を繰り出す、アメリカ製の強制空冷単気筒の発動機です。カムとプッシュロッドで排気バルブのみを駆動し、吸気バルブはシリンダー負圧で開閉する、所謂「一本棒」方式です。このタイプは高回転への追従が苦手とされますが、小排気量故なのか安定して動作していました。Briggs and Stratton FG型出力 : 0.75馬力/1,750~1,800rpmボア&ストローク : 57.15mm X 57.15mm 146.5cc製造年代 : 1929年頃(昭和4年頃)製造会社 : Briggs and Stratton Co所在地 : アメリカ ウィスコンシン州ミルウォーキー2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます
2:44|2015年10月29日 18:21:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1951年頃 アキツ 2.5馬力
「一日中眺めていたい発動機」に出会う事があります。それは、水槽の熱帯魚,籠の中の鳥,傍らの愛犬や愛猫,ハムスターやウサギを愛でる心境とよく似ていると私は思うのです。回転数の上下や筐体の揺れ、吸排気の音、そして一台一台異なるボディの質感が、発動機は生き物だと感じさせる要素であり、またそれを強く感じた魅力的な一台でした。尚、吸気弁はカーボンに換装されています。アキツ出力 : 2.5馬力/700rpm製造年代 : 1951年頃(昭和26年頃)製造会社 : 新明和興業福知山工場(現:新明和工業)所在地 : 京都府福知山市土2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:29|2015年10月28日 13:04:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃 クボタオートエンジン AZ型 3.5馬力
ガソリンから灯油への燃料切替を自動で行うのが「オート」の由来である、クボタオートエンジンよりAZ型です。石油発動機も技術の進化により、バイクで例えればアイドリングに近い回転数で4.5馬力を、僅か166ccの排気量にて実現できるようになりました。燃料キャップの「白灯油」の表記は、JIS規格での1号灯油の事です。以前は2号灯油として「茶灯油」も使われていました。クボタオートエンジン AZ型出力 : 3.5馬力/1,800rpm (最大4.5馬力)製造年代 : 1960年頃(昭和35年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年10月27日 13:10:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 シバタ発動機 2S型 2.5馬力 その2
クランクケースカバーを開け、回転数を目視で数えられるような速さでゆったりと優雅に展示される、兵庫県生まれの発動機です。シリンダーのライナーが、発動機本体の水冷ホッパ部へ挿入されている様子がよくわかります。sm25696359と同型式ですが、銘板のデザインが微妙に異なり、いくらか製造時期に間隔があるのではないかと思われます。シバタ発動機 2S型出力 : 2.5馬力/700rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 柴田工業所在地 : 兵庫県赤穂郡上郡町上郡2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:44|2015年10月23日 13:09:31 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 クボタ AHA型 2馬力
発動機趣味の入門機としての人気も高い、クボタAHシリーズよりAHA型です。現存する筐体が他の機種に比べて多い事から、発動機運転会でも目にする機会も多いのがAHシリーズですが、入門機的な位置づけだから魅力に乏しいという事は全く無く、歩んできた60年以上の歳月が一台一台それぞれの表情に表れる、魅力的な機種の一つです。クボタ AHA型出力 : 2馬力/1,100rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年越前大野発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:54|2015年10月22日 18:25:48 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタオートエンジン BN型 5馬力 その2
「ホホゲホゲホゲホホゲホゲ・・・」魅力的な独特の音で鳴きながら展示される、クボタオートエンジンよりBN型です。音の発生源は吸気系の吸入音でしょうか。発動機の音は、発動機の魅力において重要な要素です。日本に何百何千台と発動機があれど、それぞれの個体差は千差万別であり、全く同じ音を奏でる発動機は二つとありません。それが、発動機たちと出会う醍醐味の一つです。クボタオートエンジン BN型出力 : 4~5馬力/1,500~1,800rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:29|2015年10月20日 13:16:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1965年頃? ヤンマーディーゼル 2SG形 10馬力
小型船舶用と思われる、ディーゼル2気筒のエンジンです。武骨なスロットルレバーと、細かく刻まれたノッチ刻みがとても魅力的です。バケツに水を入れ、ホースから冷却水として循環させています。実際の海上においては、塩分を含む海水をエンジン内に循環させられないので、海水をラジエーターの役目をする熱交換器に導き、冷却水を冷却しています。ヤンマーディーゼル 2SG形出力 : 6馬力/1,600rpm製造年代 : 1965年頃?(昭和40年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:58|2015年10月19日 13:43:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 ダイキン軽油発動機 2KH型 2馬力
冷え込んだ晩秋の朝方、始動後にガソリンから軽油又は灯油運転への切替に挑む、ダイキンの農業用石油発動機です。キャブレター側面のレバー位置でガソリンと軽油(灯油)の混合比率を、ダイヤルで混合された燃料の流量を調整します。最初は始動性の良いガソリンで始動させ、徐々に経済的な軽油(灯油)の比率を高めていきます。寒い季節、燃料切替は中々デリケートな作業です。ダイキン軽油発動機 2KH型出力 : 2馬力/700rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 大阪金属工業(現:ダイキン工業)所在地 : 大阪府大阪市北区2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
5:18|2015年10月16日 13:02:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? 四菱発動機 TE型 4馬力
四菱だから山梨の発動機…という訳ではなく、今も盛業中の辻内鋳物鉄工による三重県桑名市生まれの珍しい発動機です。眠りから目覚めた四菱発動機は、暫しガソリンによる運転で暖気を行い、やがて灯油による運転に切り替えが始まると、白煙を吐きながら3拍子のワルツを刻み始めます。熟練の技により灯油への切替が終了すると、白煙も少なくなり長閑なひとときが始まります。四菱発動機 TE型出力 : 3~4馬力/1,000~1,300rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : 辻内鋳物鉄工所在地 : 三重県桑名市西別所2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:47|2015年10月14日 18:24:24 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 コンコーエンジン DY型 3馬力
「本エヤークリーナーのお取り扱い方」と書かれたプレートが付いていますが、エアクリーナーが農業用石油発動機に標準装備されるようになったのは、昭和30年頃になってからの事でした。こういった小物が残っていると、当時の雰囲気がより伝わってきます。当時、主に脱穀機や籾摺機の動力用として生産された機種です。乾いた排気音と共に、気持ち良さそうに回る発動機でした。コンコーエンジン DY型出力 : 3馬力/950rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 金光鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区島田本町2014年越前大野発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:57|2015年10月08日 18:04:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 ニューパワー TPC103型 4馬力
昭和30年前後の頃、それまで一般的だった横型水冷OHVとは異なる強制空冷縦型サイドバルブの農業用石油発動機が流行しましたが、そうした時期の一台と思われる発動機です。恐らく、関東内燃機工業製sm26572143のOEMではないかと思われます。こうした発動機は、このころ急速に全国の農家へ普及した耕運機(耕転機)のエンジンとして主に利用されました。ニューパワー TPC103型出力 : 3~4馬力/1,500~2,500rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 日下部産業所在地 : 東京都中央区銀座2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:46|2015年10月07日 13:18:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 ヤンマー HF5型 23馬力
「妖艶」という言葉以外、適切な形容詞が私には想い付かない、戦後間も無くの頃製造された巨大なディーゼル単気筒発動機です。この頃、インド政府による耕地整備事業推進に伴い、インドから大量の発動機の受注が舞い込み、山岡内燃機はインド特需に沸き立ったそうです。この発動機もそうした中の一つで、揚水ポンプを駆動するインド向け輸出モデルとして生産されていた機種です。ヤンマー HF5型出力 : 21~23馬力/500~550rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 山岡内燃機所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
5:57|2015年10月06日 13:03:49 投稿
[いにしえの発動機たち] 1965年頃? トヨタディーゼル DC型68A 8馬力
豊田自動織機が販売していた、耕運機(耕耘機)用の単気筒ディーゼルエンジンです。豊田自動織機はこのころ、自社ブランドで耕運機を販売していました。ヘッドライトも付いて、見るからに耕運機のエンジンといった趣です。オーナーさんのお話によると、香川県の発動機メーカー、野田産業のOEMではないかとの事でした。トヨタディーゼル DC型68A出力 : 6~8馬力/2,000~2,200rpm製造年代 : 1965年頃(昭和40年頃?)製造会社 : 野田産業所在地 : 香川県坂出市西庄町販売会社 : 豊田自動織機製作所所在地 : 愛知県刈谷市豊田町2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:49|2015年10月05日 13:11:05 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 クボタ SHA型 2.5馬力
可搬性の容易さ・軽量化を重視して製造されたと思われる、クボタSHシリーズよりSHA型です。実機を目の前にすると、本当に小ささを実感するこの発動機。各部の設計やデザインも気合が入っています。大きなガラスがはめ込まれた、オイル残量のぞき窓がキュートなアルミ製のオイルタンクをはじめとして、様々な魅力が凝縮された発動機でした。クボタ SHA型出力 : 2~2.5馬力/1,500~1,800rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:53|2015年10月02日 13:05:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 かつら M1型 5馬力
全分解・全塗装を経て新品同様に整備された、かつら発動機です。発動機のレストア手法は人それぞれの持論がありますが、個人的には諸手を挙げて「萌え」と言わざるを得ない素晴らしい仕上がりでした。「明日からは人力や牛馬の力だけでなく、この発動機を使って野良仕事ができる」と、新品の発動機を前に沸き立つ家族の感慨を、私も少しだけ味わう事ができました。かつら M1型出力 :3.5~5馬力/1,100~1,500rpmボア&ストローク : 90mmX100mm 約636cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 新三菱重工業京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2015年09月30日 13:03:34 投稿
[いにしえの発動機たち] 1919年頃 ヘラクレス発動機 E型 3馬力
第一次世界大戦が終わった頃、アメリカで生産されていた農業用発動機です。大正時代には、アメリカから日本へ輸入されていた実績があるようです。ご当地アメリカでは、このような鉄輪の四輪カーゴに乗せて運用されるスタイルがよく見受けられます。「ヒット&ミス」と呼ばれる、古典機に多い独特のバルブ制御システムの特徴がよくわかります。ヘラクレス発動機 E型出力 : 3馬力/475rpm製造年代 : 1919年頃(大正8年頃)製造会社 : Hercules Gas Engine Co.所在地 : アメリカ インディアナ州 エバンズビル2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
4:57|2015年09月29日 13:08:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 クボタ AH型 2馬力 その2
戦後の農業用石油発動機市場におけるマイルストーンの一つとなった、クボタAHシリーズより初代AH型です。後にAHA・AHB・AHC・AHDといった多くの後継・派生機種の源流となった機種です。それまでの一般的な発動機における、見るからに重そうなイメージを覆すコンパクトでスリムな外観は、新しい時代の訪れを現代においても感じさせられる発動機でした。クボタ AH型出力 : 2馬力/1,100rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:48|2015年09月28日 13:16:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1927年頃? ニュータイプ ヤンマー 2.5馬力
小型のポンプを平ベルトで黙々と動かす、戦前製のヤンマー農業用石油発動機です。灌漑用ポンプで水路から田畑に揚水したり、湿地帯の水を排水したりする作業は、当時の発動機にとって代表的な仕事の一つでした。後年の改造に由来しているのでしょうか、この発動機は戦前のヤンマーにしては珍しく、箱型マグネトーではなく回転式マグネトーで点火プラグをスパークさせています。ニュータイプ ヤンマー出力 : 2.5馬力/550rpm製造年代 : 1927年頃(昭和2年頃)製造会社 : 山岡発動機工作所所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2015年09月25日 13:12:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 ヤンマー H8形 8馬力
戦後間もない頃、疲弊した山岡内燃機を支えた事業の一つが、海外への発動機輸出でした。中でもインド向けとして灌漑用水の揚水ポンプの動力としてエンジンが必要となり、山岡内燃機はこのクラスのディーゼルエンジンを大量に輸出しました。この発動機も、英文表記の銘板からそういった一台であったものと思われます。「MADE IN OCCUPIED JAPAN」(占領下日本製)の文字が、歴史の一端を物語る発動機でした。ヤンマー H8形出力 : 8馬力/700rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 山岡内燃機所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
3:45|2015年09月24日 13:05:01 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? トキワ発動機 C型 3馬力
社章が鋳込まれたマフラーなど気品のある造りが美しい、大阪生まれの農業用石油発動機です。「軽油機」のプレートがありますが、ディーゼルエンジンにはあらず。キャブレターで軽油を霧化させ、ガソリンエンジンと同じように点火プラグをスパークさせて着火し燃焼します。ガソリンと比べて揮発性に劣る軽油や灯油使用し、如何に安定して作動させるかは、メーカーごとのノウハウの見せ所でした。トキワ発動機 C型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 双益商会所在地 : 大阪府大阪市東成区東今里町2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:27|2015年09月19日 13:10:49 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃 トバタ発動機 D型 3馬力
トバタ発動機の中でも、かなり初期の頃の製品と思われる発動機です。古典的な点火プラグ(点火栓)に給電するマグネトーは、カマキリのようなアームで引っ掻くタイプの珍しい物です。マグネトーの台座は欠品だった為、新規に鋳造されたとオーナーさんは仰っていました。有機的な魅力にあふれた発動機でした。トバタ発動機 D型出力 : 3馬力/600rpmボア&ストローク : 100mm x 140mm 1,099cc製造年代 : 1925年頃(大正14年頃)製造会社 : 戸畑鋳物 (現:日立金属)所在地 : 福岡県北九州市戸畑区汐井町2014年中日本自動車短期大学自短祭で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
5:40|2015年09月18日 13:31:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1959年頃 ヤンマーディーゼル A3形 4.5馬力
ヤンマー初の強制空冷エンジン、4サイクルOHVディーゼル強制空冷単気筒のAシリーズよりA3形です。農業用エンジンでは、走行風を望めない環境での安定した冷却と耐久性等を考慮し、ラジエーター・冷却水ポンプ等の部品が不要な水冷ホッパ冷却式が主流でしたが、冷却水の入手が困難な環境でのニーズから開発されたエンジンとされています。ヤンマーディーゼル A3形出力 : 3~4.5馬力/1,200~1,500rpmボア&ストローク : 65mmX75mm 239cc製造年代 : 1959年頃(昭和34年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:23|2015年09月17日 12:59:31 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? カナミツ KB型 3馬力
「フワッティーだっけ?青鬼にこんなのいたよな…」というのが、初めてこの発動機に出会った時の印象でした。それまでの農業用石油発動機のイメージを覆す、パッケージング化された筐体とそこから伸びる四つ足が特徴の、大変斬新なデザインの発動機です。コンパクトな筐体とは対照的に、大きな平ベルト駆動用のプーリーが、一層存在感を主張しています。カナミツ KB型出力 : 2~3馬力/900~1,200rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : カナミツ電機工場内燃機部所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2015年09月15日 13:13:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? 小林式ガス専用発動機 10馬力
戦中・戦後の燃料統制の時代、木炭ガス発生炉で薪や木炭から可燃性ガスを発生させ、バスやトラック、ドイツでは一部戦車の燃料として代用されましたが、農工用発動機でも同様でした。この大型発動機は、現在はガソリン始動・灯油運転となっています。小林兄弟鐵工所の木炭ガス機関は、産業遺産にも登録されています。http://www.jsme.or.jp/kikaiisan/data/no_074.html小林式ガス専用発動機出力 : 10馬力製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 小林兄弟鉄工所所在地 : 広島県福山市新市町下安井2014年中日本自動車短期大学自短祭で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:58|2015年09月14日 13:03:36 投稿
[いにしえの発動機たち] 1924年頃? 馬場式石油発動機 2.5馬力
最も早い時期から国産の農業用石油発動機の生産を手掛けたメーカーの一つ、馬場工作所による石油発動機です。オーナーさんは大正5年頃製造ではないかと仰っていましたが、馬場工作所の発動機製造開始は大正7年頃との見解がありますので、私は大正9~13年頃ではないかと推測しています。簡素なクランクの油飛散防止板と、恐ろしく細長いオイラーが印象的な発動機でした。馬場式石油発動機出力 : 2.5馬力/630rpm製造年代 : 1924年頃?(大正13年頃?)製造会社 : 馬場工作所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年高知宮の前運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:41|2015年09月08日 18:26:58 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? サトー式軽油発動機 3馬力
前後にお供の発動機を引き連れて、元気よく展示される島根県生まれの発動機です。4つの車輪が付いた台車の上で展示されているので、発動機を揺さぶるトルクがより躍動的に感じられたのが印象的でした。サトー式軽油発動機出力 : 3馬力製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 佐藤商会(現:三菱農機)所在地 : 島根県松江市東出雲町2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/42/Uruguay_1930_World_Cup.jpgより引用させていただきました。
2:57|2015年09月07日 13:38:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? トヒ発動機 4.5馬力
生き物のように良い声で鳴きながら回る、岡山県生まれの農業用石油発動機です。発動機本体の鋳物とは別に作った硬質シリンダーライナーを埋め込んだ事を示す、銘板の「硬質気筒埋込式」が時代を物語ります。冷却ホッパの中では緑色の冷却水が沸騰していますが、これは不凍液(クーラント)を混合している為です。現代においては、冷却ホッパ内部の防錆効果を狙って使用されています。トヒ発動機出力 : 4.5馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 土肥工業所 (現:カーツ)所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:27|2015年09月04日 13:10:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? トバタ陸用発動機 FL型 1.5馬力
一本のロッカーアームで吸気・排気の両バルブを駆動する、エキセントリックなメカニズムでおなじみのトバタ発動機ですが、この1.5馬力FL型ではエントリーモデルに相当する為でしょうか、吸気バルブがシリンダー内のピストンによる吸入負圧により開閉されています。とは言え、元気よく表情豊かに回る様は、上級機に負けない魅力的な発動機でした。トバタ陸上発動機 FL型出力 : 1.5馬力/700rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
3:24|2015年09月03日 13:08:58 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 クボタ AHS型 2馬力
昭和20年代後半以降、日本の農村へ耕運機が爆発的に普及したころに生産された、クボタAHシリーズからの派生モデル、AHS型です。銘板が一般的な正面ではなく側面に付き、その代りに正面に鎮座する円筒型の燃料タンクなど、当初から耕運機(耕転機)への搭載を前提に生産されたモデルと思われます。上部の赤い玉は、取扱上注意にもあるように、運転するにつれ蒸発する冷却水の残量を示す浮標です。クボタ AHS型出力 : 2馬力/1,100rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年09月02日 13:13:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? キシモト発動機 2.5馬力
晴天の日差しに緑の筐体がよく映える、岡山県生まれの発動機です。sm25590130のキシモト発動機と比べると、こちらの方がやや古い製造時期のように感じられます。正面から見て左側が吸気バルブ、右側が排気バルブです。マフラー側に排気バルブが無いのは、排気通路と吸気通路をシリンダーヘッド内で近接させる事で、排気ガスの熱で混合気を温め、気化をより促進させる為です。キシモト発動機出力 : 2.5馬力/730rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 岸本発動機製作所所在地 : 岡山県岡山市東区西大寺2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年08月28日 13:06:43 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? 三菱ダイヤディーゼル CHD形 10馬力
ボックス型の大きなフライホイールを表情豊かに回す、新三菱重工業のディーゼル単気筒発動機です。吸排気バルブ回りがカバーに覆われ、パッケージングされたデザインが時代の流れを感じさせます。戦前の流れを汲むディーゼル発動機よりは、吸排気バルブなどの露出した摺動部が少なくなっていますが、尚も生命感にあふれた表情を見せる素晴らしい発動機でした。三菱ダイヤディーゼル CHD型出力 : 10馬力/1,200rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : 新三菱重工業名古屋製作所所在地 : 愛知県名古屋市港区大江町2014年中日本自動車短期大学自短祭で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
6:41|2015年08月26日 13:04:39 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? カルイ式発動機 10馬力 その2
吸気・排気・吸気・排気…、軽快かつ重厚なリズムを刻みつつ展示される、美しい大型の石油発動機です。このクラスの大きさの石油発動機になると、製造当時は工場などで工業機械の動力源としての利用もされていました。キャブレターの逆止板を動かしながら吸気する様は、空気を「吸う」と言うよりも「呑む」という言葉が合っているように思えます。オイラーにオイルがありませんが、この後一旦休憩の為です。カルイ式発動機出力 :10馬力製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 高橋製作所所在地 : 愛媛県四国中央市2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2015年08月24日 18:31:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1980年頃? ヤンマーディーゼル 2HS72L-ND 8.5馬力
トラック用の冷凍機を駆動する動力として、日本電装製の冷凍機に使用されたという、ヤンマーディーゼル製の水冷2気筒ディーゼルエンジンです。石油発動機運転会ではレトロな農業用発動機ばかりでは無く、時折こうした様々なエンジンたちが何かの縁で動いています。不要になってただ朽ちる運命を免れ、動態で余生を過ごす幸せを彼らは謳歌していることでしょう。ヤンマーディーゼル 2HS72L-ND出力 : 8.5馬力/2,000rpm製造年代 : 1980年頃?(昭和55年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:23|2015年08月21日 13:13:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? ヨシダ D型 2.5馬力 製縄機ひかり号
どちらも昭和30年頃の製造と思われる、ヨシダ発動機と製縄機(又は縄綯機)のセットです。かなり速い回転で製縄機は動き、藁から縄が爆速で編まれていきます。昔の農家は様々な仕事に縄が必需品であり、製縄機は農家にとって憧れの一台であった時代がありました。ヨシダ D型出力 : 2~2.5馬力/1,200~1,400rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : ヨシダ発動機所在地 : 大阪府大阪市東成区大今里日の出式製縄機 ひかり号製造年代 : 1955年頃(昭和30年)製造会社 : 片山製作所所在地 : 埼玉県川越市2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
5:29|2015年08月20日 13:41:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1890年頃? 蒸気機関
興福寺の国宝「天燈鬼・龍燈鬼」が灯篭を掲げ、走り回るように動くオイラーが大変美しい、アメリカ製ではと思われる蒸気機関です。由来を示すものは、ガバナーの製造会社「ピカリング」の刻印しか無いそうです。オイラーが空なのは、低回転無負荷故に時折の直接給油で間に合っているからでしょうか。低圧の蒸気を供給するボイラーは後付け、出力は妙な乗り物へ接続されているようです。蒸気機関製造年代 : 1890年頃?(明治23年頃?)製造会社(調速ガバナー) : PICKERING GOVERNOR Co.所在地 : アメリカ コネチカット州 ポートランド2014年越前大野発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:54|2015年08月19日 13:03:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? チトセ石油軽油発動機 2.5馬力
鶴の羽を持った女の子が歯車の中で羽を広げているようなロゴのデザインが可愛らしい、戦前に製造された岡山県生まれの発動機です。「王位保証」の銘板と岡山県内燃機関工業組合「検査合格之証」の銘板も残り、製造当時の面影を良く残していた発動機でした。チトセ石油軽油発動機出力 : 2.5馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 河上商会発動機部(河上農具製作所)所在地 : 岡山県倉敷市浜町2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年08月13日 13:16:46 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃 International M型 1.5馬力 その2
ポンポンと心地よい音と共に展示される、アメリカ製の小型農業用発動機です。このインターナショナルM型には、ガソリン・灯油(ケロシン)併用モデルとガソリン専用モデルがありますが、この筐体はガソリン専用モデルになります。M型シリーズにおけるエントリーモデル的存在ながら、妖艶なカーブを描いたシルエットが大変魅力的な一台です。International M型出力 : 1.5馬力/500rpmボア&ストローク : 約92mmX108mm 約718cc製造年代 : 1925年頃(大正14年頃)製造会社 : International Harvester Co.所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年08月08日 18:14:21 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 ごこく AE2型 3馬力
「ごこく」は「護国」では無く「五穀」の意です。戦前なら「護国」もあったやもしれません。と言うのも、製造していた愛知機械工業の前身は、終戦まで旧日本海軍の九九式艦上爆撃機等を生産していた元・愛知航空機でした。平ベルトで駆動しているのは昔の精米機、傍らの酒徳利は燃料の灯油、もしくは軽油が入っているようです。とてもいい声で鳴く発動機でした。ごこく AE2型出力 3馬力/650rpmボア&ストローク : 100mm X 130mm 1,020cc製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 愛知機械工業所在地 : 愛知県名古屋市熱田区南一番町2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年08月06日 12:57:23 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタ AHCK型 3馬力
鉄板のベストセラー発動機クボタAHシリーズより、AHC型の派生型と思われるAHCK型です。最初から耕運機への搭載を前提として設計されたのでしょうか、前方へ掲げた大容量の燃料タンクと、美しく背の高いアルミ鋳物製の冷却水注入口、それに付随したシリンダーへのオイル注入用のアルミ鋳物製オイルタンクが目を惹きます。AHC型の上位機種としての位置づけだったのかもしれません。クボタ AHCK型出力 : 2.5~3馬力/1,300~1,500rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 久保田鉄工 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2015年07月31日 12:50:58 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ノダ石油発動機 NS型 3馬力 精米麦機Set
米や麦を精白する「だるま型精米麦機」を平ベルトで駆動しながら展示される、香川県生まれの発動機です。さすがに機械を駆動している展示だけあって、そこそこの回転数で生き生きと運転されています。「高級精米麦機」とありますが、どのあたりが高級だったのか・・・。ノダ式石油発動機 NS型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 野田産業高松工場所在地 : 香川県高松市松島町だるま型精米麦機製造年代 : 昭和30年頃?2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:51|2015年07月30日 13:21:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1956年頃 ヤンマーディーゼル N16型 16馬力
ガシガシと血気盛んに展示される、排気量約3,000ccのディーゼル単気筒発動機です。その大きなピストンが生み出す強烈なトルクは大地を叩き、砂地の地面から足元を伝わって私たちの心を揺さぶります。その姿は機械以外の何物でもありませんが、この展示に出会った人だけが感じられる生命感に満ち溢れた発動機でした。ヤンマーディーゼル N16型出力 : 16馬力/900rpm製造年代 : 1956年頃(昭和31年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:29|2015年07月29日 12:59:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年 カトウ発動機 その1
クレーン車や建設機械、特装車のメーカーとして現在も盛業中の、加藤製作所が昭和24年に製造した農業用石油発動機です。戦前から産業用小型機関車、小型装軌車(トラクター)などを製造し、日本陸軍や日本海軍にも納入していた加藤製作所ですが、終戦と共に他の重工業メーカーと同様、民需用製品の製造を模索していた頃の発動機と思われます。カトウ発動機製造年代 : 1949年(昭和24年)製造会社 : 加藤製作所千葉工場?所在地 : 千葉県千葉市稲毛区作草部町?2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:18|2015年07月28日 13:12:20 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 ナショナル発動機 2.5馬力
やや大振りなマフラーから、ドスの効いた排気音をテンポ良く刻む、岡山県生まれの発動機です。「ナショナル」の商標を掲げていますが、所謂松下電器産業(現:パナソニック)のブランドとは関係ありません。農業用石油発動機における「ナショナル」も、発動機王国と言われた岡山県における有力メーカーの一つ、常定工作所が昭和初期から使用していた、由緒ある商標でした。ナショナル発動機出力 : 2.5馬力/730rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 常定工作所所在地 : 岡山県岡山市北区昭和町2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:57|2015年07月27日 13:00:32 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? コンドル発動機 A2/57型 3.4馬力?
独特のオーラを放つ、イタリア製の農業用発動機です。カンテラやランタンを思わせる筐体から突き出たエキゾーストパイプは、鎌首をもたげる蛇のようです。一見構造が分かりにくいですが、ガソリンを燃料に用いる4ストロークOHVの強制空冷単気筒のようです。農業用発動機ですら官能的に仕上げてしまう、お国柄の一端を実感した発動機でした。コンドル発動機 A2/57型出力 : 定格2.5馬力/2,400rpm? 最大3.4馬力/3,400rpm?製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : フラテッリ グイデッティ所在地 : イタリア ロンバルディア州 ミラノ2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年07月23日 18:28:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃? かつら H35型 4.5馬力
かわいらしい音で動く小さな発動機ですが、最大4.5馬力を3,000rpmで発揮する力持ちです。トランペットのようなマフラーや、座布団のようなコンパクトな水冷ホッパ、三菱マーク入りの燃料タンクを背負った表情がとても愛らく思えます。給油口が二つある燃料タンクは内部で仕切られ、始動用のガソリンと本運転用の灯油が別々に入っています。かつら H35型出力 :3.5~4.5馬力/3,000rpm製造年代 : 1960年頃?(昭和35年頃?)製造会社 : 新三菱重工業京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:28|2015年07月21日 13:18:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1928年頃 クボタF型 2.5馬力
長年の歳月の流れを身に纏ったかのようなオーラを持つ、昭和初期頃の製造と思われるクボタF型です。排気バルブ駆動用の1本しかないプッシュロッドとロッカーアーム、至極シンプルなキャブレターなど、戦前のデファクトスタンダードとも言える造りに見えますが、回転式のマグネトーは当時の久保田鉄工が好んで用いてた点火システムです。クボタ F型出力 : 2.5馬力/600rpm製造年代 : 1928年頃?(昭和3年頃?)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:25|2015年07月17日 13:37:47 投稿
[いにしえの発動機たち] 1969年頃 ヤンマーディーゼル NS40形 4馬力
現在でも日本国内で多くの耕運機に搭載され、ドドドドと耕運機サウンドを奏でながら働いている個体も多いであろう、ヤンマーディーゼルのNS40形です。定格回転数は2,000rpmですが、戦前・戦後間も無くの発動機が多い運転会では、かなり高速回転に聞こえます。前後長の短縮とアルミ部品による軽量化が施された、現代における農業用エンジンの礎となった世代の発動機です。ヤンマーディーゼルNS40形出力 : 4馬力/2,000rpm製造年代 : 1969年頃?(昭和44年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2015年07月16日 13:09:38 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ヤンマーヂーゼル機関 HC型 10馬力
蒸気機関車の動輪のような巨大なフライホイール、その重さ一体どれほどなのか想像もつかない、大型のディーゼル単気筒発動機です。グレープフルーツ搾り器のようなマフラーからは、十分に消音されつつも排気量の大きさを実感させるような排気が繰り出されています。ぜひ実機を前にしてその排気に手をかざし、発動機の息づかいを実感してほしい発動機の一つです。ヤンマーヂーゼル機関 HC型出力 : 10馬力/600rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 山岡内燃機所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2015年07月15日 18:24:03 投稿
[いにしえの発動機たち] 魔改造発動機 その2
一体何がどうなっているのか・・・。一見しただけでは口を開けて固まってしまう程に改造された発動機です。燃料は吸気通路内に噴射されているのが分かります。燃料噴射装置が装備されているようです。イングニッションコイルやマグネトーの代りに・・・「リンナイ」はガスコンロのイグナイターでしょうか。冷却水の循環装置といい、眺めてとても楽しくなる発動機でした。2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
3:58|2015年07月14日 18:12:53 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? 富士石油発動機 3.5馬力
絞りが鋳込まれた、凝った造形のマフラーが富士山の斜面と火口を想わせる、川口市生まれの発動機です。動画から回転数を観察すると、定格よりやや低い360~400rpmといったところでしょうか。この発動機が製造された戦前においては、灌漑ポンプの動力や脱穀機の動力として、おおよそこの位の回転数で使用されていたのではないかと思われます。生き生きとした表情が魅力的な発動機でした。富士石油発動機出力 : 3.5馬力/550rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 田口機械商店所在地 : 埼玉県川口市本町2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:14|2015年07月13日 13:04:43 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 ノダ式発動機 L型 2.5馬力
オーナー様特製のマフラーを松明のように掲げながら快音を奏でて回る、香川県生まれの発動機です。銘板に「JIS B 8010.8011」の記載がありますが、当時は農業用石油発動機は重要な工業製品の一つとしてJIS規格が制定されていました。「JIS B 8010」は「小形陸用内燃機関の検査」、「JIS B 8011」は「小形陸用水冷火花点火機関」でした。ノダ式発動機 L型出力 : 2~2.5馬力/700~800rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 野田産業坂出工場所在地 : 香川県坂出市西庄町2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:41|2015年07月10日 18:27:52 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 クボタ AHC型 3馬力 その3
昭和20年代後半、売れに売れたクボタ小型農業用石油発動機AHシリーズより、3代目となるAHC型です。AHシリーズは製造台数の多さから、現代でも比較的多くの筐体が残っており、決して珍しい存在ではありません。しかし、運転会で出会う発動機たちは、それぞれに歩んだ長い年月がその表情に表れています。同じ物は一つとして無い様々な個性が楽しめる、個人的には大好きな発動機です。クボタ AHC型出力 : 2.5~3馬力/1,300~1,500rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 久保田鉄工 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:55|2015年07月09日 18:24:54 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 角谷石油発動機 3馬力
飛行機の星形エンジンから、シリンダーを1本引っこ抜いてきたかのような、愛知県生まれの縦型強制空冷エンジンです。放射状に並ぶシリンダーヘッドの空冷フィン、スズキ油冷エンジンのような細かいピッチのシリンダー空冷フィンの美しい造形は、忙しく上下するプッシュロッドの魅力を、より一層素晴らしい物にしています。冷却風の導風カバーに施された鋲も見事な発動機でした。角谷石油発動機出力 : 3馬力/1,500rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 角谷内燃機製作所所在地 : 愛知県岡崎市井田町2014年中日本自動車短期大学自短祭で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
5:50|2015年07月08日 13:02:20 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 カナミツ LB型 4馬力
シリンダー上部、冷却ホッパのくびれたデザインが特徴の、戦後の製造と思われるカナミツ発動機です。手前に突き出した特徴的なキャブレターASSYの形状から見て、岡山県の農機具公社が販売した「コーシャ発動機」sm25133673と何らかの関連があるのではないかと個人的に思っている発動機の機種です。カナミツ LB型出力 : 3~4馬力/900~1,200rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : カナミツ電機工場内燃機部所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年07月07日 13:32:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年 クボタ 3S型 3馬力
戦後、GHQの指令により農地解放が行われ、多くの小作農家が地主から独立しました。しかしそれは、今まで地主が所有していた農業機械をそれぞれ自前、又は共同で調達しなければならなくなり、需要に応じて各メーカーで農業用石油発動機の生産が再び行われるようになりました。まだ十分に物資が行き渡っているとは言えない頃の製品ですが、シンプルながらも「石油発動機」の基本を押さえた発動機でした。クボタ 3S型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1949年(昭和24年)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:45|2015年07月06日 13:20:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタオートエンジン BN型 5馬力 その1
昭和30年代に農業機械化の波に乗り、耕転機(耕耘機)の動力として売れに売れた、クボタオートエンジンよりBN型です。独特の吸気音とよく抑えられた排気音は、一口に「耕運機サウンド」と片付けてしまうのは勿体無い程に趣があります。当時この灰色のボディは、全国の農家から憧れの的となっていた発動機の一つでした。クボタオートエンジン BN型出力 : 4~5馬力/1,500~1,800rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:56|2015年07月03日 13:19:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 カルイ軽油発動機 MH型 3馬力 その1
渦巻ポンプを平ベルトで駆動する山形県生まれの発動機、所謂「山形カルイ」です。この機種で印象的なのは、マフラーの脇で淡々と働く2本のプッシロッドの位置です。搭載を前提とした耕運機などのレイアウト上の都合でしょうか、プッシュロッドが一般的な位置とはシリンダーを挟んで逆側にあります。カルイ軽油発動機 MH型出力 : 2.5~3馬力/1,100~1,300rpmボア&ストローク : 80mmX92mm 約462cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : カルイ発動機所在地 : 山形県山形市鉄砲町2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:30|2015年07月01日 13:05:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? シノダ式発動機 3.5馬力
恐らく戦前製と思われる、埼玉県川口市生まれの発動機です。川口駅の東口は、今や多くのビルや商業施設が建ち並んでいますが、この周辺に篠田発動機製作所があったようです。パチンパチンとマフラーに当たる良く消音された排気と、管楽器を演奏しているかのような潔い吸気のリズムが心地よい発動機でした。シノダ式発動機出力 : 3.5馬力/650rpm製造年代 : 1940年頃? (昭和15年頃?)製造会社 : 篠田発動機製作所所在地 : 埼玉県川口市栄町2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:29|2015年06月29日 13:45:44 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 ニューパワー TPC105型 6馬力
昭和30年頃の製品と思われる、強制空冷縦型の発動機です。吸排気バルブ方式はSV(サイドバルブ)でしょうか。マグネトーは従来の石油発動機でも見慣れたタイプを使用していますが、全体的な印象としてはレトロ感を感じさせつつも、現代のエンジンと比べてあまり違和感を感じさせないデザインが、新しい時代の訪れを体現しているようなエンジンでした。ニューパワー TPC105型出力 : 5~6馬力/1,500~2,500rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 関東内燃機工業所在地 : 東京都目黒区2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:43|2015年06月26日 13:29:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃 クボタEF型 7.5馬力
巨大なフライホイールとマフラー、そして頂点に君臨するオイラーが抜群の存在感を主張する、クボタの大型石油発動機です。人の胸ぐらいまでの高さがある威容と、涼しげながらも力強いその鼓動。しばし圧倒された迫力満点の展示でした。クボタ EF型出力 : 7.5馬力/500rpm製造年代 : 1930年頃(昭和5年頃)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6d/Paris_Sette-Takarazuka1930.jpgより引用させていただきました。
3:30|2015年06月24日 18:29:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? ヤンマーディーゼル N10型 11馬力 その2
小刻みに体を震わせ、大地に脈動を響かせながら、しかし静かに回る、ヤンマーの大型単気筒ディーゼル発動機です。このクラスのような大型発動機の傍らに佇んでいると、足元から発動機の刻む心地良いリズムが体に伝わってきます。動画ではどうしてもお伝えできないのですが、生命感にあふれた表情を見せる、愛らしい発動機でした。ヤンマーディーゼル N10型出力 : 10~11馬力/850~950rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:52|2015年06月23日 18:25:24 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年 田之尻式薪瓦斯発生炉装置と木炭バス
薪や木炭を不完全燃焼させて得られる可燃性ガスを発生させる、木炭自動車・鉄道・石油発動機用の薪瓦斯(ガス)発生炉です。日本では戦中・戦後のガソリン欠乏期に、バスやトラックなどの自動車、気動車、石油発動機などに利用されました。大町エネルギー博物館で展示されている木炭バス「もくちゃん」に搭載されていますが、バスの車体・エンジンは後年製造された物を組み合わせているようです。田之尻式薪瓦斯発生炉装置 F.H.T.3号 製造年代 : 1950年(昭和25年)製造会社 : 田之尻自動車代燃製作所所在地 : 長野県大町市堀六日町2014年信州バス祭りで見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
5:53|2015年06月22日 13:03:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? 四国発動機 B型 2.5馬力
凝縮されたコンパクトな筐体、そして2本の吸排気バルブがガチャピンの様に並ぶシリンダーヘッドは、紛れもなく名門「カルイ発動機」の血脈を受け継いでいる農業用石油発動機です。昭和20年代の製品と推測しますが、物資不足などの困難な時代背景を感じさせない仕上がりに思えます。四国発動機 B型出力 : 2.5馬力/850rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 四国発動機所在地 : 愛媛県四国中央市2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:43|2015年06月19日 18:16:23 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? 旭発動機 2.5馬力
クランクケースの大胆な切り欠き、シリンダー直下の2本脚の支持脚など、簡素な造りが印象的な農業用石油発動機です。当時は高級品だった石油発動機ですが、できるだけ安価にと設計された物なのでしょうか。虎石油発動機sm22843089に似ている気もします。2本脚で佇む姿は、まるでお行儀の良い犬のようなシルエットの珍しい発動機でした。旭発動機出力 : 2.5馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 動力農具普及会所在地 : 愛知県名古屋市熱田区横田2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:29|2015年06月18日 12:58:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1938年頃? マル産石油軽油両用発動機 3.5馬力
戦前の岡山県購買販売組合聯合会が販売した、岩下鉄工所ストロング発動機のOEMと思われる農業用石油発動機です。まるで大浴場のような開口部の大きな冷却ホッパで、勢いよく冷却水が沸騰しています。当時の面影をよく残した、生命感にあふれる魅力的な発動機でした。マル産石油軽油両用発動機出力 : 3.5馬力/550rpm製造年代 : 1938年頃?(昭和13年頃?)製造会社 : 岩下鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井販売者 : 岡山県購買販売組合聯合会2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:52|2015年06月16日 13:27:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1948年頃 ナショナル発動機 FK型 3馬力 その1
月日の流れにより塗装が風化し、芝生の上に置くとまるで迷彩が施されているかのような、岡山県生まれの発動機です。発動機運転会で展示されている石油発動機たちの経歴はというと、納屋等に放置されていたか、あるいは屋外の土中に埋もれていた物が大半です。この発動機も土に埋もれていたそうですが、こうして再び生を受けて幸せそうに展示されていました。ナショナル発動機 FK型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1948年頃(昭和23年頃)製造会社 : 常定工作所所在地 : 岡山県岡山市北区昭和町2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:58|2015年06月10日 13:01:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃 ヤンマーディーゼル ST95A型 6馬力
いかにも「漁船」といった趣のある音が魅力の、ヤンマーディーゼルの小型船舶用のディーゼル単気筒エンジンです。シリンダーヘッド横で空転しているシャフトとチェーンは、始動時に始動用ハンドルを掛けて回す為の物です。傍らの冷却水用タンクには真水の冷却水がポンプで循環されていますが、船舶に搭載された状態では熱交換器を通して冷却水が海水又は淡水で冷却されます。ヤンマーディーゼル ST95A型出力 : 6馬力/1,400rpm製造年代 : 1960年頃(昭和35年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:57|2015年06月09日 13:15:38 投稿
[いにしえの発動機たち] 1915年頃? THE BUSY BOY 1.5馬力
大正時代にアメリカで製造された、強制空冷農業用発動機です。大変シンプルな構造ですが、回転数を負荷の増減に応じて保つシステムは、現在と異なる「ヒット&ミス」と呼ばれる仕組みです。軽負荷時は排気バルブが常に半開状態となって燃焼室内のフリクションを逃がし、負荷が掛かって予め設定された回転数を下回った時のみ、排気バルブを全閉して燃焼が行われます。THE BUSY BOY出力 : 1.5馬力製造年代 : 1915年頃?(大正4年頃?)製造会社 : Associated Manufacturing Co.所在地 : アメリカアイオワ州ブラックホーク郡ウォータールー2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:34|2015年06月08日 13:05:36 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ムサシ軽油発動機 3馬力
朝日に鋳肌を輝かせながら展示される、戦前・戦中は戦艦の主砲や戦車の砲身などを製造していた、日本製鋼所のムサシ発動機です。「ムサシ式自動調整気化器」のプレートが付いたキャブレターは、社章の入った吸気口カバーも付いていて洒落た印象を受けます。高圧電気部品であるマグネトーまで優しく庇を伸ばしたクランクケースカバーにも、設計者の思いやりを感じました。ムサシ軽油発動機 出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 日本製鋼所武蔵製作所所在地 : 東京都府中市日鋼町2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年06月05日 13:26:21 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年 キョーワ発動機 3馬力
耕運機に搭載されていたと思われる煙突型マフラーの付いた、堺市生まれの発動機です。ベルトを介して自動車用のオルタネーターを回し、バッテリーを充電しながら自動車用のイグニッションコイルへ電気を供給し、点火プラグを点火させているようです。点火タイミングは元々の回転マグネトーから拾っているのでしょう。強力な火花が期待できそうです。キョーワ発動機 出力 : 3馬力/800rpm製造年代 : 1950年(昭和25年)製造会社 : 共和農機製作所所在地 : 大阪府堺市西区鳳東町7丁2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:55|2015年06月02日 18:26:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 いさみ発動機 NF-3型 3馬力
真鍮製と思われるキャブレターASSYが美しい発動機です。キャブレターの吸入口にバタフライバルブが見えますが、これはスロットルバルブではなく、チョークなどの役目を果たしたりもする、エアリストリクター的な機構です。石油発動機においては、ドーナツ状の板バルブを内側からコイルスプリングで押さえた機構が一般的ですが、この機種ではバタフライバルブとなっています。いさみ発動機 NF-3型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 日平産業伊讃美工場(現:コマツNTC)所在地 : 茨城県筑西市小川2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年05月30日 18:17:27 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? ニュータイプ ヤンマー 3.5馬力 その2
生き生きと、しかし粛々と回り続ける、戦前に製造されたヤンマーの発動機です。始動時の燃料はガソリン、通常運転時の燃料には灯油を用いますが、ガソリンに比べて揮発しにくい灯油を上手に霧化させるため、熱せられたシリンダーヘッドの中に灯油を導いた後、銅管でキャブレターへ供給しているようです。質実剛健なその造り込みには、いつも見入ってしまう発動機の一つです。ニュータイプ ヤンマー出力 : 3.5馬力/550rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 山岡発動機工作所所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:44|2015年05月29日 13:06:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? ビクター E型 4馬力
発動機のバルブ駆動方式がほぼOHV一辺倒だった戦前、驚愕のOHCモデルを製造していた、野依商店機械部が製造した発動機です。この発動機は、当時一般的だった排気バルブOHV駆動・吸気バルブ負圧駆動方式ですが、細身の長く美しいロッカーアームなど、全体としての質感の高さが印象的だった発動機でした。ビクター E型出力 : 4馬力/750rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 野依商店機械部所在地 : 大阪府大阪市中央区谷町5丁目2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:49|2015年05月27日 18:28:43 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? トヒ発動機 3.5馬力
クランクケースカバーを開けて展示される、岡山県を代表する石油発動機メーカーの一つ、土肥工業所製造の発動機です。銘板には「硬質気筒差込式」の表記がありますが、この頃の石油発動機には、筐体本体(水冷ホッパ・クランクケース等)とシリンダーが一体鋳造の製品もありました。この発動機では、シリンダーライナーは別体という事になります。トヒ発動機出力 : 3.5馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 土肥工業所 (現:カーツ)所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:30|2015年05月26日 13:09:19 投稿
[いにしえの発動機たち] 1977年頃 クボタ GN2900-H型 6.5馬力
クボタの小型コンバイン「HX350」の動力として開発された、強制空冷V型2気筒OHVの発動機です。アルミを多用し如何にも軽量そうですが、樹脂部品等の積極的な採用により低騒音・低振動・軽量化を目指したそうです。バイクのエンジンと出力を比べる無かれ。要求される特性・用途が全く異なるのです。大容量の円形エアクリーナーも近代的な、スタイリッシュな発動機でした。クボタ GN2900-H型出力 : 6.5馬力/3,200rpm 最大9馬力排気量 : 289cc製造年代 : 1977年頃(昭和52年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2015年05月22日 18:27:18 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? トバタ陸用発動機 ALS型 5馬力
平ベルトで小型の発電機を駆動しながら生き生きと回る、トバタ陸用発動機のALS型です。一本のロッカーアームで排気・吸気バルブの両方を駆動するのがトバタの特徴ですが、この発動機の場合上側が排気バルブ、下側が吸気バルブになっています。排気マニホールドとキャブレターは、一体となった鋳物のASSYでしょうか。戸畑鋳物の流れを汲む、熟練技の一端を垣間見た発動機でした。トバタ陸上発動機 ALS型出力 : 5馬力/600rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
3:28|2015年05月21日 13:02:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃 International M型 1.5馬力 その1
重厚なキャブレターや、フライホイール基部の調速ガバナーから伸びる、キャブレターのバタフライバルブ開度を調整する長いロッド等が特徴の、アメリカを中心に一大勢力を築いたブランドの発動機です。International M型出力 : 1.5馬力/650rpmボア&ストローク : 約92mmX108mm 約718cc製造年代 : 1925年頃(大正14年頃)製造会社 : International Harvester Co.所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d4/Crown_Prince_Hirohito_and_Lloyd_George_1921.jpgより引用させていただきました。
3:58|2015年05月20日 18:24:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1959年頃 ヤンマーディーゼル NT110形 13馬力 その1
大きな片輪のボックス型フライホイールを持つ、ヤンマーディーゼルの大型ディーゼル単気筒発動機です。巨大なマフラーから一定のリズムで排出される排気は、まるで生き物であるかのように、黙々と脈打つ心臓の鼓動を想わせます。ヤンマーディーゼル NT110形出力 : 10~13馬力/1,100~1,200rpm 最大15馬力/1,200rpm排気量 : 約1,521cc製造年代 : 1959年頃(昭和34年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
2:17|2015年05月19日 18:27:55 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 コンコーエンジン DB型 4馬力
「鋳物 オン ザ 鋳物」 冷却水ホッパーの上に鉄瓶の帽子をかぶせられた、微笑ましい展示の発動機です。筐体の残る塗装は製造当時の物でしょうか。主に動力脱穀機や籾摺り機向けに製造されていたこの発動機、鉄瓶の口から冷却水の湯気をたゆたわせながら、穏やかに余生を楽しんでいるかのようでした。コンコーエンジン DB型出力 : 3~4馬力/900~1,100rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 金光鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区島田本町2014年群馬島村渡船場運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:48|2015年05月18日 13:09:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1964年頃 メグロジュニアS8 K5型 13.5馬力
発動機運転会では、農業用石油発動機以外にも様々な用途のエンジン達が展示されている事がありますが、そんな中の一台、カワサキメグロ製作所の戦前・戦後を代表する日本のバイク、メグロジュニアS8のエンジンです。発動機運転会では珍しい、スライドバルブのキャブレターが吸気する音に聞き入ってしまいました。メグロジュニアS8 K5型出力 : 13.5馬力/5,400rpmボア&ストローク : 65.0mmX75.0mm 約248cc 製造年代 : 1964年頃(昭和39年頃)製造会社 : カワサキメグロ製作所2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:56|2015年05月15日 13:08:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 ニッコクエンジン 3B型 6馬力 その2
大きく開いたバルブ挟み角が特徴の発動機です。戦前は日本國際航空工業として航空機を製造していた新日国工業は、戦後金属加工技術を活かし耕運機用の発動機を製造しました。現在は日産車体となって盛業中です。ニッコクエンジン 3B型出力 : 3.5~6馬力/1,600~2,200rpmボア&ストローク : 75mmX90mm 約397cc製造年代 : 1955年頃 (昭和30年頃)製造会社 : 新日国工業 京都工場 (現:日産車体)所在地 : 京都府宇治市大久保町2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a5/Kanto_Railway_DD502-2.JPGより引用させていただきました。
3:11|2015年05月14日 13:14:20 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 クボタ CHC型 6馬力
排気管・キャブレターから野太い排気・吸気音を奏でる、高度経済成長期の序盤に製造された農業用石油発動機です。恐らく、当時農家の憧れであった耕運機への搭載を前提に製造された筐体と思われます。美しいアルミ鋳物の冷却水給水口とそれに隣接する潤滑油タンク(オイラー)は、農業機械化の波が訪れていた製造当時も、農家の憧れの象徴として誇らしげに輝いていた事でしょう。クボタ CHC型出力 : 5~6馬力/1,000~1,200rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:29|2015年05月13日 13:09:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 クボタ AHL型 2馬力
生き生きと排気・吸気のリズムを刻みながら回る、アルミ筐体の農業用石油発動機です。恐らく、当時急速に農家へ普及した耕運機に搭載され、大活躍した事でしょう。農作業に明け暮れた日々を感じさせながらも、まだまだ内に秘めたる力強さを感じさせられた展示でした。クボタ AHL型出力 : 2馬力/1,100rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:29|2015年05月12日 13:20:30 投稿
[いにしえの発動機たち] 1923年頃 ウイッテ 3馬力
日本の石油発動機メーカーに多大な影響を与えた、「WITTE ENGINE WORKS」製造の発動機です。大正時代、日本の石油発動機創成期においては、様々な海外メーカーの石油発動機が輸入され、国内のメーカーはそれらを手本にしましたが、結局ウイッテのスタイルを基調とした発動機が、国内での大勢を占めるに至ります。円盤状の燃料タンク、古風なマグネトーなど、当時の面影を残す発動機でした。ウイッテ出力 : 3馬力/530rpm製造年代 : 1923年頃(大正12年頃)製造会社 : WITTE ENGINE WORKS所在地 : アメリカミズリー州カンザスシティ2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:38|2015年05月11日 13:32:22 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? かつら 噴霧器用発動機 4.5馬力
果樹園や田畑に農薬などの薬剤を散布する、動力噴霧器用の動力として製造された小型の発動機です。動力噴霧器の歴史は意外に古く、国内でも1920~1930年頃には製造が始まりました。OHVの動弁部はフルカバードされており、薬剤等への耐蝕性を考慮したのでしょうか。かつら 噴霧器用発動機出力 :3~4.5馬力/1,600~1,800rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : 新三菱重工業 京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/66/Busy-Bee-rockers.jpgより引用させていただきました。
3:33|2015年05月09日 13:23:38 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? タコマ軽量発動機 2.5馬力
戦前~戦後にかけて、主に小型農業用石油発動機を得意としてきた、タコマエンヂン製作所による小型発動機です。綺麗に磨かれたロッカーアームとキャブレターは真鍮製でしょうか。無駄の無い丁寧な仕上がりからは、メーカーの誠実さが伝わってくるかのような発動機でした。タコマ軽量発動機出力 : 2.5馬力/850rpmボア&ストローク : 90mmX108mm 約687cc製造年代 : 1935年頃? (昭和10年頃?)製造会社 : タコマエンヂン製作所所在地 : 大阪府大阪市西区北堀江2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:25|2015年05月08日 13:58:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? ニュータイプ ヤンマー 4.5馬力
新しく新調してもらった立派な木台の上で、静かに安定した様子で回る戦前のヤンマーです。シリンダーヘッドの吸排気バルブ上方に空いた小さな穴は、バルブガイドへの給油用なのでしょうか。重厚なキャブレター、妖艶なラインのクランクケースカバーにも目を惹かれます。ニュータイプ ヤンマー出力 : 4.5馬力/500rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 山岡発動機工作所所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:57|2015年05月01日 13:03:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1965年頃? 三菱ダイヤディーゼル1M-1?型 5馬力
主に小型船舶用の、三菱重工業製単気筒ディーゼルエンジンです。大きなフライホイールを回しながら、穏やかに排気のリズムを刻む様はとても趣があります。クランクケース付近から斜め上方へ延びるチェーン、そしてシリンダーヘッド付近にあるシャフトは、手動でエンジンを始動させる際、ハンドルを接続してクランクシャフトを回転させる為の仕組みです。三菱ダイヤディーゼル 1M-1?型出力 : 5馬力/2,000rpm製造年代 : 1965年頃?(昭和40年頃?)製造会社 : 三菱重工業2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:45|2015年04月30日 13:13:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 ダイキン AD型 2.5馬力
業務用エアコンで圧倒的なシェアを誇る「ダイキン」ことダイキン工業ですが、戦後は一時期農業用石油発動機の製造も手掛けていました。側面に付いている「此の発動機には鑄鉄のピストンと鉄のロッドが使ってありますから耐久力が非常に大きいので安心して永らく御使い下さい」のプレートは、戦前製と思われる「リード発動機 sm25822490」と全く同じ文面なのが気になります。ダイキン AD型出力 : 2.5馬力/1,400rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 大阪金属工業(現:ダイキン工業)所在地 : 大阪府大阪市北区2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:26|2015年04月28日 12:49:36 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 ノダ式軽油発動機 MS型 4馬力 その1
静かにゆったりと回るこの発動機、元々は吸気側と排気側それぞれにロッカーアームとプッシュロッドを持つ、所謂「二本棒」と呼ばれる中速型発動機でしたが、吸気側のそれを取り外し、排気側のみの「一本棒」に改造してあるようです。この為、シリンダー内が吸気行程になる時、負圧によって開いた吸気バルブから混合器が吸気されます。ノダ式軽油発動機 MS型出力 : 3~4馬力/1,000~1,300rpm(原形時)製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 野田産業高松工場所在地 : 香川県高松市松島町2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:22|2015年04月27日 13:22:49 投稿
[いにしえの発動機たち] 1954年頃 アキツ石油軽油発動機 2MB型 3馬力 その2
高度経済成長期に入ると、従来人力や牛馬を用いていた田畑の耕起作業に、耕運機が急速に普及し始めます。そんな頃、耕運機への動力としての搭載を前提とされたであろう発動機です。撫で肩の優しく美しいラインは、工業デザイン時代の到来を想わせます。アキツ石油軽油発動機 2MB型出力 : 2.5~3馬力/1,100~1,200rpm製造年代 : 1954年頃(昭和29年頃)製造会社 : 新明和興業福知山工場 (現:新明和工業)所在地 : 京都府福知山市土2013年伊勢崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/ac/Ryan_X-13.jpgより引用させていただきました。
4:42|2015年04月25日 18:05:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年 ダンディー軽油発動機 2馬力
戦前は「伊達発動機」のブランドで農業用石油発動機を製造していた伊達鐵工所ですが、何故か「伊達」が「ダンディー」になった昭和24年頃の発動機です。機種名には「軽油」とありますが、ディーゼルエンジンではありません。コスト面で有利な軽油や灯油を、ガソリンエンジン同様にキャブレターで霧化させ、点火プラグの火花で着火させて燃焼させる仕組みです。ダンディー軽油発動機出力 : 2馬力/700rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 伊達鉄工所所在地 : 静岡県藤枝市前島?2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:47|2015年04月24日 12:58:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ビクター F型 2馬力
農業用石油発動機がOHV一辺倒だった時代、まさかのOHCモデルを生産していた野依商店機械部製造のビクターF型です。カムシャフト左端で空転しているカムは、停止させたい時にカムシャフトごと右へずらして圧縮を抜く為の、エンジン停止用カムだそうです。個人的には発動機運転会で出会うと、魅入ってしまう発動機の一つです。ビクター F型出力 : 2馬力/750rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 野依商店機械部所在地 : 大阪府大阪市中央区谷町5丁目2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:59|2015年04月23日 13:06:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタ空気圧縮機 AC2E型 2.5馬力
主に船舶用ディーゼルエンジンの始動用圧縮空気を作る為の、クボタ製エンジンコンプレッサーです。ある程度の大きさ以上のディーゼルエンジンになると、一般的なセルモーターでは回せない為、圧縮空気をシリンダーへ送り始動させます。エンジン部の基本的な構造は、大ヒットした農業用石油発動機「AH」シリーズを踏襲しているそうです。尚、動画ではコンプレッサーは駆動されていません。クボタ空気圧縮機 AC2E型出力 : 2.5馬力/1,000rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2015年04月21日 13:05:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 ベスト発動機 3馬力
冷却水ホッパからシリンダーヘッドにかけてスラント(傾斜)したデザインが特徴的な、愛媛県生まれの発動機です。昭和25~30年頃の製品でしょうか。徐々に世相が落ち着いてきたからなのか、それまでの画一的なデザインから、少しずつ特徴のあるデザインの発動機が製造されるようになりました。まるでイノシシのような顔が微笑ましい発動機でした。ベスト発動機出力 : 3馬力/750rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 関谷農機所在地 : 愛媛県松山市大手町2丁目?~南江戸?2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:57|2015年04月20日 13:51:40 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年 タマモ石油発動機 KKK-KT.2型 3馬力
高松市といえばうどんと栗林公園、そして高松城跡玉藻公園が有名ですが、そんな玉藻の名を銘板に掲げる高松市生まれの発動機です。歯切れの良い排気を繰り出しながら駆動しているのは、有光工業製のポンプでしょうか。やはり発動機に負荷の掛かっている展示は良いものです。タマモ石油発動機 KKK-KT.2型出力 : 3馬力/650rpmボア&ストローク : ?mm x 130mm製造年代 : 1949年頃(昭和29年頃)製造会社 : 鏡原内燃機工業所在地 : 香川県高松市2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:23|2015年04月17日 18:28:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? 三谷発動機 2.5馬力
ゴシック調で冷却ホッパ側面に鋳込まれた「Mitani」の美しさが素晴らしい、広島県福山市生まれの発動機です。シリンダーヘッドから側方へ長く伸びた、テーパー状のスリムな吸気バレルを持つキャブレターの造形にも目を引かれます。三谷発動機専門製作所は、現在も三谷製作所として盛業中です。三谷発動機出力 : 2.5馬力/700rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 三谷発動機専門製作所所在地 : 広島県福山市川口町2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:54|2015年04月16日 13:09:32 投稿
[いにしえの発動機たち] 1920年頃 エドワード発動機 6馬力
農業用石油発動機において、多気筒化は製造例の少ない極めて稀な存在ですが、そんな一例として作られた2気筒のエドワード発動機です。日本でも発動機創成期にアメリカより輸入・販売されました。クランクシャフトの大きなカウンターウエイトをグルグル回し、独特の音と共に回る姿には暫し見とれてしまいました。エドワード発動機出力 : 1.5~6馬力/600~1,100rpmボア&ストローク : 76.2mm X 127mm 2気筒 約1,158cc製造年代 : 1920年頃?(大正9年頃)製造会社 : THE EDWARDS MOTOR Co.所在地 : アメリカ オハイオ州スプリングフィールド2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
5:59|2015年04月15日 13:09:31 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? トバタ発動機4OL型 4馬力
そのロッカーアームは吸気バルブを押せているのか?観察していて微笑ましいトバタ発動機です。常用回転数が低い低速型発動機では、吸気バルブをピストンにより生じる負圧で駆動する方式が主流であり、戦前において吸排気2組の動弁機構を備えるのは、大量に吸気させたい大排気量機、又は高級機の証としての傾向があったようです。トバタ陸上発動機 4OL型出力 : 4馬力/600rpmボア&ストローク : 115mm x 140mm 約1453cc製造年代 : 1940年頃?(昭和15年頃?)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
1:58|2015年04月14日 14:03:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 ヤンマーディーゼル K3型 3馬力
K1~K6型までが発売されたヤンマーディーゼルの小型ディーゼル農用発動機より、K3型です。長年の使用によるものでしょうか、緑の鮮やかな塗色は一部に残るのみとなり、快調に回りながらも長年働いてきた足跡を私達に語っているかのようでした。ヤンマーディーゼル K3型出力 : 3馬力/1,000rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
2:23|2015年04月12日 18:25:45 投稿
[いにしえの発動機たち] 1948年頃? ナイト発動機 3馬力
恐らく、戦後間もない頃の製造ではないかと思われる発動機です。歯切れ良く回りながらも、動画では一旦止まってしまいそうになりますが、粘って息を吹き返します。ナイト発動機出力 : 3馬力/700rpm製造年代 : 1948年頃?(昭和23年頃?)製造会社 : 福森発動機製作所所在地 : 岡山県岡山市北区東島田町2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4e/Eniac.jpgより引用させていただきました。
4:54|2015年04月11日 18:27:32 投稿
[いにしえの発動機たち] 1965年頃 コマツインターナショナルトラクタ19馬力
世界有数の農業機械ブランドである「インターナショナル ハーベスター」のドイツ法人と小松製作所が技術提携した、昭和40年頃のトラクターです。ドイツ製と思われる計器など、当時の姿をよく残しているようです。「OHTSU」の銘があるタイヤはオーツタイヤ製でした。コマツ インターナショナルトラクタ D219型出力 : 19馬力/1,900rpm排気量 : 1,217cc 2気筒製造年代 : 1965年頃(昭和40年頃)製造会社 : International Harvester M.B.H小松製作所所在地 : ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州 ノイス東京都港区赤坂2丁目2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:45|2015年04月10日 13:19:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 クボタ ディーゼル HD10型 10馬力
ドスンドスンと地響きを大地に響かせながら回る、クボタの大型ディーゼル単気筒発動機です。大きなボックスタイプの両輪フライホイールがゴロンゴロンと回る様子は迫力満点です。恐らく林業や製材所・小~中規模工場などの、定置用動力として使われていたのではないかと思われます。クボタ ディーゼル HD10型出力 : 10馬力/650rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:55|2015年04月09日 12:47:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? イタノ軽油発動機 2.5馬力
排気と吸気のリズムが緩急を繰り返し・・・、そんな有機的な表情を見せる、宇野線彦崎駅前にあった製作所の銘板がある発動機です。機種名には「軽油」とありますが、これは必ずしも「ディーゼルエンジン」を指す表現ではありません。燃料は価格・取扱い等で有利な軽油や灯油を用い、ガソリンエンジンと同様に点火プラグで混合気を着火させ、ガソリンは始動時のみ僅かな量が使われます。イタノ軽油発動機出力 : 2.5馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 板野農具製作所所在地 : 岡山県岡山市南区彦崎2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2015年04月08日 13:15:24 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 クボタ BHB型 4馬力
まるで新品同様の、全分解・全塗装を経て銘板に至るまで丁寧に仕上げられた、クボタBHB型です。レストアの手法は人それぞれ千差万別であり、発動機趣味界でも様々な意見があるようですが、私個人的にはとても魅力的な発動機です。この発動機を前にしていると、新品の発動機がやってきた農家の家族全員が喜んでいる光景が、目の前に蘇ってくるかのような感慨を受けました。クボタ BHB型出力 : 3~4馬力/1,000~1,200rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:24|2015年04月07日 13:04:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ミツボシ発動機 2.5馬力
岡山県で造られたらしいという事以外、詳細は不明な発動機です。戦前の製作と思われますが、基本をおさえた手堅い造りです。クランクの軸受には小さな円柱のパーツがありますが、これは中にグリスを充填して軸受を潤滑する仕組みで、エンジンオイルが循環式になる昭和30年代頃までは、ほとんどの発動機に採用されていました。容器をねじ込むとグリスが軸受へ圧送され、運転を開始する前などに折を見て使用されます。ミツボシ発動機出力 : 2.5馬力/600rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : ?所在地 : 岡山県2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:11|2015年03月23日 13:15:00 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃? ストロング発動機A型 2.5馬力
基本的な仕組みは戦前型を踏襲しているものの、各部に近代化が図られた戦後型のストロング発動機です。キャブレターから手前に向けて突き出ている揮発油の「キ」の字が書かれたダイヤルは、始動時に使用するガソリンの流量を調整するダイヤルです。対になる通常運転用の石油の「セ」が書かれた灯油のダイヤルは、キャブレターより上部へ突き出ています。ストロング発動機A型出力 : 2.5馬力/700rpm製造年代 : 1949年頃? (昭和24年頃?)製造会社 : 岩下鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区富町2丁目2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:48|2015年03月21日 03:12:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1954年 光発動機 2.5馬力
有光農機(大阪府東成区)の動力噴霧器用動力として販売された発動機です。冷却ホッパ側面のリブは冷却フィンでしょうか。クランクケースの大きなオイル循環確認窓、金網フィルターの付いたキャブレター、美しい「光」の文字と大きな銘板のついたタンクなど、高度経済成長期の訪れを実感させるような、凝りに凝った設計の発動機でした。光発動機出力 : 2~2.5馬力/1,350~1,800rpm製造年代 : 1954年(昭和29年)製造会社 : 光機工所在地 : 大阪府大阪市東成区深江北2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:26|2015年03月20日 13:18:42 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? リード発動機 3馬力
まるでロボットの顔のような四角いシリンダーヘッドに、燃調ノブが美しいキャブレター、背面に背負った回転式マグネトーなど、戦前としては凝った設計の発動機です。すでに満州事変が勃発しており、日中戦争に向けてキナ臭い空気が漂っていた頃の製品と思われますが、まだ人々の生活にはいくらか余裕があった事が想像できる発動機でした。リード発動機出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : リード発動機製作所所在地 : 大阪府大阪市西区立売堀?2014年高知宮の前公園発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:38|2015年03月19日 13:49:34 投稿
[いにしえの発動機たち] 魔改造ノダ式石油発動機
ノダ式発動機をベースとして、ヒット&ミス式に改造された発動機です。一般的な農業用石油発動機では、調速ガバナが回転数を検知しながらキャブレターのスロットルバルブを微開閉して回転数を一定に保ちますが、ヒット&ミス式では回転数が設定より下回った時のみ燃焼を行い、通常は排気バルブを常にオープンとしてフリクションを低減しています。この仕組みの一例が大変良くわかる興味深い発動機でした。ノダ式石油発動機ヒット&ミス魔改造機製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 野田産業所在地 : 香川県2014年高知宮の前公園発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年03月17日 13:07:39 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 ヤンマーディーゼル SL15形 15馬力
昭和30年代に、高知市のとある簡易水道の取水バックアップ用として設置されたという、ヤンマーディーゼルのディーゼル2気筒発動機です。「もしも」の時が無い限り、普段はあまり動く機会の無かったであろう発動機ですが、ポンプ小屋の中で時を過ごしてきた故でしょうか。製造当時の面影をよく残していました。ヤンマーディーゼル SL15形出力 : 15馬力/1,800rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年高知宮の前公園発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:28|2015年03月16日 14:15:19 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ムサシ軽油発動機 2馬力
戦前は日本陸軍の火砲の生産を手掛けた日本製鋼所武蔵製作所による、昭和25年頃の製品と思われる発動機です。クランクーケースカバーには、「ムサシ」の陽刻が力強く施され、全体として丁寧な造りが印象的な発動機でした。ムサシ軽油発動機出力 : 2馬力/800rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 日本製鋼所武蔵製作所所在地 : 東京都府中市日鋼町2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/e/e8/Joe_one.jpgより引用させていただきました。
4:20|2015年03月13日 13:08:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? 四国カルイ発動機 M型 3馬力
丸みを帯びたシリンダーヘッドに、かたつむりの様なクランクケースカバー。カルイ発動機ならではの個性は、数多の発動機たちの中にあっても、いつも独特のオーラを放っているように思うのであります。そして常用回転域でガシガシと回っているのが、そんな個性が存分に発揮されているように思えて、私個人的には好みの展示でした。四国カルイ発動機 M型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 四国カルイ発動機所在地 : 愛媛県四国中央市2014年高知宮の前公園発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年03月12日 18:27:24 投稿
[いにしえの発動機たち] 1931年頃? ストロング軽油石油両用発動機 2.5馬力 1
まるで戦前の自動車におけるフェンダーのような、妖艶なカーブを描くクランクケースカバーが目を惹く、戦前製のストロング発動機です。当時の農業用石油発動機は、現代から顧みれば鋳造技術・板金技術共に職人技の結晶とも言える大変高価な製品でした。ストロング軽油石油両用発動機出力 : 2.5馬力/600rpm製造年代 : 1931年頃? (昭和6年頃?)製造会社 : 岩下鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2e/JapaneseAircraftCarrierAkagi3Deck_cropped.jpgより引用させていただきました。
3:21|2015年03月12日 13:20:21 投稿
[いにしえの発動機たち] 1957年頃? アキツエンジン 3SC形 4.5馬力
(元川西航空機)の記載が銘板にある発動機です。新明和興業は、戦時中川西航空機として戦闘機「紫電」等を開発製造しましたが、戦後は民需産業転換に伴い農業用石油発動機に取組みました。戦後の発動機らしい、なで肩の優しいフォルムが印象的です。アキツエンジン 3SC型出力 : 4~4.5馬力/1,200rpm製造年代 : 1957年頃?(昭和32年頃?)製造会社 : 新明和興業福知山工場 (現:新明和工業)所在地 : 京都府福知山市土2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c1/1952_Tokachioki_Earthquake.JPGより引用させていただきました。
3:28|2015年03月11日 18:16:23 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃? 小林式石油発動機 3.5馬力
低音の排気音と共にゆったりと回る、広島県生まれの発動機です。片側のフライホイール付近に調速ガバナが露出しています。遠心力による錘の開き具合によって回転数を検知し、スロットルバルブを自動調整して回転数を一定に保つ、農業用石油発動機では一般的な仕組みがよくわかります。小林式石油発動機出力 : 3.5馬力/630rpm製造年代 : 1925年頃?(昭和元年頃?)製造会社 : 小林鉄工所所在地 : 広島県福山市新市町下安井2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0b/Frankfurterkueche.jpgより引用させていただきました。
4:49|2015年03月11日 12:54:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ストロング発動機 その2
菊花に「岩」の社章入りの燃料タンクと冷却ホッパ側面の「賜天覧之榮」が誇らしげな、戦後に製造されたストロング発動機です。昭和天皇が全国を巡幸された際、この発動機をご覧になったのでしょうか。排気・吸気音の一つ一つが、戦後の復興へ向けた確かな足音のようにも感じました。ストロング発動機製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 岩下鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区富町2丁目2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b9/Gubijin_Feast_at_Hong_Gate_Takarazuka_1951-8.jpgより引用させていただきました。
3:55|2015年03月10日 13:10:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1933年頃 サトー式軽油発動機 2馬力 その3 (焼玉)
炭火を火皿の上で燃やして熱した焼玉を、点火プラグの代りに混合気への着火源とする焼玉エンジンです。始動に手間は掛かりますが、当時高価で製造も難しかった電装品が不要、かつ2サイクルで吸排気バルブも不要な為、安価な選択肢として好評だったようです。サトー式軽油発動機(焼玉2サイクル)出力 : 2馬力製造年代 : 1933年頃(昭和8年頃)製造会社 : 佐藤商会(現:三菱農機)所在地 : 島根県松江市東出雲町2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c3/Inukai_Tsuyoshi.jpgより引用させていただきました。
4:09|2015年03月09日 14:36:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? スピー石油軽油発動機 KK型 4.5馬力
燃料タンクを頭上に掲げながら、楽しそうに回るスピー発動機です。キャブレターの燃料調整ダイヤルには当時の面影がよく残っており、牛乳瓶の蓋のようなデザインに大変心を惹かれます。スピー石油軽油発動機 KK型出力 : 4.5馬力/800~1,000rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : 佐藤農具 (現:スピー)所在地 : 岡山県岡山市北区桑田町2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/fd/Appointment_Ceremony_of_PCGRI.JPGより引用させていただきました。
4:20|2015年03月06日 13:26:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ネモト 2.5馬力
英数字のみで書かれた銘板がハイカラな、千葉県生まれの発動機です。現在でこそ、東京湾岸エリアを中心に工業地帯としての地位を築いた千葉県ですが、戦前においては農業用石油発動機を生産していたメーカーの記録はあまり無く、とても興味深い一台です。ネモト出力 : 2.5馬力/600rpm製造年代 : 1935年頃? (昭和10年頃?)製造会社 : 根本紋次郎商店所在地 : 千葉県佐原市2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f5/JGR_EF552_sideview.jpgより引用させていただきました。
2:58|2015年03月05日 18:28:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? オタカ発動機 3馬力
戦後、農地解放と農業の急速な機械化の流れにより、農業用石油発動機の需要が大幅に高まった頃の製造と思われる、岡山県生まれの発動機です。戦前製造の発動機に多く見られた、吸気バルブは負圧駆動・排気バルブのみプッシュロッドで駆動する設計ですが、定格出力の回転数をやや高めに設定されています。オタカ発動機出力 : 3馬力/1,000rpm製造年代 : 1955年頃? (昭和30年頃?)製造会社 : 尾高鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区中島田町2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年03月04日 18:27:53 投稿
[いにしえの発動機たち] 1941年頃? ヤンマー H10形 10馬力
昭和16年~戦後間も無くの製造と思われる大型ディーゼル発動機です。能ある鷹は爪を隠すといいますが、アイドリングで静かに呼吸しながら回るヤンマーの大型ディーゼル発動機には、ぴったりの表現だと思うのであります。静寂に「カツンカツン」と響く音は、燃料噴射ポンプの動作音でしょうか。詫び寂びの世界です。ヤンマー H10形出力 : 10馬力/600rpm製造年代 : 1941年頃?(昭和16年頃?)製造会社 : 山岡内燃機所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
3:20|2015年03月04日 13:01:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? 富士軽油発動機 4馬力
鋳物工業の街、埼玉県川口市の川口駅前にあった、田口機械商店製造の発動機です。斜めに「富士」の文字も入り、堂々とした印象の造りです。冷却ホッパ内部では冷却水が煮えています。これは気化熱冷却を行っている為です。更によく観察すると、シリンダーヘッド前方の方が温度が高い事が分かりますが、エンジン内で最も熱的に厳しい部位は排気バルブ周辺の為、このような状態で沸騰しています。富士軽油発動機出力 : 4馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 田口機械商店所在地 : 埼玉県川口市本町2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:27|2015年03月03日 13:22:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 シバタ発動機 2S型 2.5馬力
農業の神様として信仰されている銘板の大黒様が可愛らしい、兵庫県生まれの発動機です。四辺が丸みを帯びた冷却水ホッパのデザインは、昭和20年代後半~昭和30年代に製造された石油発動機によくみられる特徴です。シバタ発動機 2S型出力 : 2.5馬力/700rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 柴田工業所在地 : 兵庫県赤穂郡上郡町上郡2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/06/C-124_Globemaster_II.jpgより引用させていただきました。
3:27|2015年03月02日 13:05:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1937年頃 トバタ陸用発動機 OL型 2.5馬力
1本のプッシュロッドで吸排気バルブを駆動する、発動機運転会でもとりわけ目を引くのがトバタ発動機です。プッシュロッドから分岐するロッカーアームの取付け方に、機種ごとに違いがあるのも興味深く、発動機運転会で違う筐体に出会うたびに見入ってしまいます。トバタ陸上発動機 OL型出力 : 2.5馬力/650rpm製造年代 : 1937年頃(昭和12年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。
3:29|2015年03月01日 18:23:29 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? クスド石油軽油発動機 2.5馬力
リズム感のある排気音と吸気音を楽しそうに刻みながら展示される、岡山県生まれの発動機です。銘板の「ストーバー石油発動機」は、日本の石油発動機創成期にアメリカより輸入されていた発動機です。楠戸商会はストーバー発動機の販売代理店となると共に、早い時期から自社製発動機の製造を始め、岡山県における主要発動機メーカーの一つとなりました。クスド石油軽油発動機出力 : 2.5馬力/550rpm製造年代 : 1940年頃?(昭和15年頃?)製造会社 : 楠戸商会所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:59|2015年03月01日 16:04:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 ヤンマーディーゼル NK2型 2馬力
大分近代的な外観になってきた、ヤンマーディーゼルの小型発動機です。筒状の燃料タンクに合わせてカーブするコンパクトな冷却ホッパの美しい輪郭と、せわしなく回るオイルポンプ動作確認用のオイルライトがとても可愛らしい一台でした。ヤンマーディーゼル NK2型出力 : 2馬力/1,500rpm 最大3馬力製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6a/Operation_Teapot_-_MET_%28Military_Effects_Test%29.jpgより引用させていただきました。
3:17|2015年02月28日 13:16:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? シバウラ灯油機関 6.5馬力
その高出力とコンパクトな設計から、戦後多くの耕運機(耕転機)等に搭載された、サイドバルブの強制空冷発動機です。強制空冷の発動機は、それまで一般的だった水冷ホッパ式と比べ高回転で高出力を発揮するイメージがありますが、極低回転においても大変良く粘る事に驚きました。シバウラ灯油機関出力 6.5馬力?製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : 石川島芝浦機械(現:IHIシバウラ)所在地 : 長野県松本市石芝2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/26/USSForrestal1957.jpgより引用させていただきました。
3:55|2015年02月27日 14:22:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1920年頃 6 MULE TEAM 6馬力
「6 MULE TEAM」とは、馬車で言うところの6頭立て、要するに6馬力という意味でしょうか。1920年代生まれのアメリカ製石油発動機です。回転数の制御にはヒット&ミスという、古典機で多く使われた仕組みが使われています。負荷が軽い時は排気バルブを開き続け、燃焼は行われません。負荷等により回転数の低下を調速ガバナーが検知した時、排気バルブを閉塞して吸気し燃焼します。6 MULE TEAM出力 : 6馬力製造年代 : 1920年頃(大正9年頃)製造会社 : Associated Manufacturers Co.所在地 : アメリカアイオワ州ブラックホーク郡ウォータールー2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:45|2015年02月26日 13:09:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 魔改造発動機 その1
思いっきり延長されたコンロッドに空冷シリンダー、そして水冷シリンダーヘッドと、原型の機種がよく分からなくなる程改造された石油発動機です。各部品ごとの間隔が広くなった事により、基本的なエンジンの仕組みが良く分かる衝撃的な展示でした。1960年代に流行したアルミ洗濯バサミが、洒落っ気のあるアクセントになっています。カルイで知られる高橋製作所が製作した初期の発動機に、このようなのレイアウトの空冷発動機がありました。空冷はシンプルですが、農業用石油発動機においては冷却性に難があった為か、普及するのは戦後の強制空冷の石油発動機が出現してからとなります。2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
3:29|2015年02月25日 13:12:31 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? カトウ軽油発動機 2SB型 3馬力
戦前から産業用小型ガソリン・ディーゼル機関車の製造を行ってきた、加藤製作所製造の発動機です。「カトウ」のブランドでの森林鉄道・河川工事用小型機関車はその筋では大変有名ですが、戦後の一時は農業用石油発動機も製造していたようです。カトウ軽油発動機 2SB型出力 : 2.5~3馬力/800rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 加藤製作所千葉工場所在地 : 千葉県千葉市稲毛区作草部町2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/08/Hiroshima_Peace_city_8yen_stamp.jpgより引用させていただきました。
3:48|2015年02月24日 18:30:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1957年頃 クボタオートエンジン ON型 3馬力
ガソリンと灯油の自動切替機構を持つ「クボタオートエンジン」は大好評となり、市場で一大勢力を築きました。2代目にあたる当機では、フライホイールは片輪のみとなり、反対側にはVベルトプーリーが装着されました。クボタオートエンジン ON型出力 : 2.5~3馬力/1,600~1,800rpm製造年代 : 1957年頃(昭和32年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2d/International_Geophysical_Year_in_1957.Japanese_sttamp_of_10yen.jpgより引用させていただきました。
2:49|2015年02月23日 13:12:30 投稿
[いにしえの発動機たち] 1970年頃? ヤンマーディーゼルNS40-G形 4馬力
まだまだ現役の筐体も多い、ヤンマーディーゼルNS40-Gです。冷却方式は昔ながらの気化熱冷却です。単純に処理できる熱量では、ラジエターによる水冷・強制空冷ファンによる空冷等の方式が優位とも言えますが、可動部の無い冷却水ホッパ式も、要求される使い方によっては優れた冷却方式でした。動画ではポンプとウォーム減速機を経て減速し、2連装の唐臼を駆動しています。ヤンマーディーゼルNS40-G形出力 : 4馬力/2,000rpm製造年代 : 1970年頃?(昭和45年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:38|2015年02月22日 18:19:41 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 いさみ発動機 NE-4型 4馬力
ガソリンにて始動した後、燃料流量調整ダイヤルを操作されながら、灯油での運転に切り替わるいさみ発動機です。揮発性の高いガソリンから、揮発性の低い灯油や軽油に燃料を切り替える際は、発動機が一際生き物のような表情を見せる瞬間です。いさみ発動機 NE-4型出力 : 4馬力/650rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 日平産業伊讃美工場(現:コマツNTC)所在地 : 茨城県筑西市小川2014年伊勢崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/19/Shimoyama_Incident.JPGより引用させていただきました。
5:45|2015年01月23日 13:31:18 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃? トバタ発動機 B型 2馬力
特異な形状のシリンダーヘッドに突き刺さる点火プラグが印象的な、八幡製鉄所の御膝元、戸畑鋳物株式会社製造の発動機です。まだ点火プラグがネジ山によるネジ込み式になる以前、フランジ状の固定具を用いてシリンダーヘッドにボルト留めしていた頃の面影を大変良く残しています。日本の発動機創成期における発動機たちの中の一台です。トバタ発動機 B型出力 : 2馬力/650rpmボア&ストローク : 90mmX115mm 約731cc製造年代 : 1925年頃?(大正14年頃?)製造会社 : 戸畑鋳物 (現:クボタ)所在地 : 福岡県北九州市戸畑区汐井町2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年02月20日 13:46:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1934年頃 ヨシダ B型 2.5馬力
美しく平行に並んだ2本のプッシュロッドと、途中でオフセットする吸排気ロッカーアームが特徴の、ヨシダB型発動機です。銘板にある「東洋農機合名会社」は、大阪の発動機メーカー「吉田商工部」と、戦後農業機械化に大きく貢献した「井関農機」が共同出資して設立した企業です。ヨシダ B型出力 : 2.5馬力/750rpm製造年代 : 1934年頃 (昭和9年頃)製造会社 : 東洋農機所在地 : 大阪府大阪市東成区大今里町2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:16|2015年02月19日 18:29:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 スギヤマ発動機 ST型 10馬力
エンジンの高出力化の手段としては様々な手法がありますが、多気筒化は農業用石油発動機においては極めて稀な手法でありました。この発動機は2気筒、かつタコメーター・油圧計も装備するなど、冷却水ホッパ式の末期に試みられた意欲的なレイアウトを採用した発動機の一つです。スギヤマ発動機 ST型出力 : 8~10馬力/1,400~1,800rpm製造年代 : 1955年頃 (昭和30年頃)製造会社 : 杉山機械興業所在地 : 大阪府大阪市鶴見区今津南2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:58|2015年02月19日 13:54:23 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? キシモト発動機 3馬力
2拍子の吸排気のリズムが、生き物のように様々な表情を見せる、魅力的な岡山県生まれの発動機です。緑の鮮やかな塗料と、歳月を感じさせる木台は当時のままでしょうか。発動機側面には青いホースがありますが、これは冷却水ホッパの冷却水を排出する為のコックに繋がっており、運転終了後は錆や凍結によるダメージ防止の為、冷却水を排出しておくのがセオリーとなっています。キシモト発動機出力 : 2.5~3馬力/700~800rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 岸本発動機製作所所在地 : 岡山県岡山市東区西大寺2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:56|2015年02月16日 13:08:26 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃 クボタ B型 3.5馬力
その鋳肌から長年の歳月が伝わってくるような、約90年前のクボタ発動機です。読み取りづらいですが、冷却ホッパ側面には当時の商社「杉山商店機械部」の銘板があります。商社との提携によって、主要な発動機メーカーは日本全国、朝鮮半島、大陸まで販路を広げていました。クボタ B型出力 : 3.5馬力/600rpm製造年代 : 1925年頃(大正14年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Shinkeihan_Railway_Tenjin-Bashi_Station.JPGより引用させていただきました。
2:58|2015年02月15日 18:30:22 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 クボタ AHC型 3馬力 その2
安定したリズムを刻みながら吸排気バルブ回りが朝日に美しく輝く、クボタAHシリーズよりAHC型です。湯気が立ち昇る冷却ホッパから突き出た赤い棒は、昭和20年代後半~30年代の発動機によく付けられていた、冷却水の水位を示す浮標です。クボタ AHC型出力 : 2.5~3馬力/1,300~1,500rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 久保田鉄工 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/64/Bell_XHSL-1_prototype_in_flight_c1953.jpgより引用させていただきました。
3:57|2015年02月15日 17:49:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 ニッコクエンジン 4CL型 6馬力
コンパクトな青いボディに凝った造形のエアクリーナー、大容量のマフラーに密閉されたシリンダーヘッドなど、昭和30年代における発動機の急速な進化を感じさられる発動機です。戦前に航空機を生産し、戦後民需産業への取り組みの一環として農業用発動機を生産していた新日国工業ですが、これ以降は日産車体として自動車産業に注力していく事となります。ニッコクエンジン 4CL型出力 : 4.5~6馬力/1,600rpm製造年代 : 1955年頃 (昭和30年頃)製造会社 : 新日国工業 京都工場 (現:日産車体)所在地 : 京都府宇治市大久保町2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:58|2015年02月14日 18:28:44 投稿
[いにしえの発動機たち] 1947年 ごこく E6型 3馬力
旧日本海軍の九九式艦上爆撃機などを生産していた愛知航空機を前身とする、愛知起業が製造したアルミ筐体の発動機です。材料となったアルミは、軍需物資の指定解除を受けて使われたものでしょうか。戦時中は航空機用エンジン「アツタ」を生産していたとはいえ、大分勝手の違う農業用石油発動機の開発においては、様々な苦労があったようです。ごこく E6型出力 3馬力/650rpmボア&ストローク : 100mm X 130mm 1,020cc製造年代 : 1947年頃(昭和22年頃)製造会社 : 愛知起業(現:愛知機械工業)所在地 : 愛知県名古屋市熱田区南一番町2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:17|2015年02月13日 13:23:18 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ナショナル発動機 3馬力
冷却ホッパの冷却水を元気よく沸かしながら、リズム良く回る岡山県生まれの発動機です。冷却ホッパの横にある金色の箱は、点火プラグに高圧電流を送るマグネトーです。マグネトーは日本での国産化が難しく、戦前はBOSCH社やWICO社等の輸入マグネトーが装着される事が多々ありました。ナショナル発動機出力 : 3馬力/600rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 常定工作所所在地 : 岡山県岡山市北区昭和町2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e7/Plymouth_car_sold_in_japan_1930s_ad.jpgより引用させていただきました。
4:20|2015年02月12日 13:03:39 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 かつら J1型 3馬力 その2
赤く円みを帯びたボデーと、忙しく動くプッシュロッド。三菱マークも誇らしげな燃料タンク。破損しがちなプラスチックのダイヤル等も残り、歯切れ良い排気を繰り出す様は、希望に満ちた高度経済成長期の耕作風景が甦るかのようでした。かつら J1型出力 :2.5~3馬力/1,300~1,500rpmボア&ストローク : 75mmX90mm 約398cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 新三菱重工業 京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/09/Rokken_accident.jpgより引用させていただきました。
3:29|2015年02月10日 18:28:18 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ハネダ石油発動機 SHA190型 3.5馬力
キャブレターから手前に付けられた、蓮根のような凝った吸気フィルターが印象的な発動機です。鮮やかな緑の塗装は当時のものでしょうか。吸気・排気バルブに各1本ロッカーアームがあるなど、戦前のレイアウトを踏襲しながらも、やや豪華な造りです。ハネダ石油発動機 SHA190型出力 : 3~3.5馬力/800~880rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 羽田発動機所在地 : 茨城県龍ケ崎市2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/d/d7/Jnr_mainoffice_plate.jpgより引用させていただきました
3:18|2015年02月09日 13:12:35 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? サトー式軽油発動機 5.5馬力
灌漑ポンプや脱穀機などを駆動するベルトプーリーの大きさが印象的な、島根県生まれの発動機です。小型の焼玉2サイクル発動機が有名な佐藤商会ですが、もちろん一般的な石油発動機も製造していました。豪華すぎる木台に度肝を抜かれた発動機でした。サトー式軽油発動機出力 : 5.5馬力/500rpm?製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 佐藤商会(現:三菱農機)所在地 : 島根県松江市東出雲町2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4b/JGR-C54SteamLocomotive.jpgより引用させていただきました。
3:18|2015年02月06日 18:23:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? カドタ軽油発動機 KM-2型 3馬力
左右両側から一本ずつ延びるプッシュロッドが印象的な、戦後らしい意欲的なデザインが美しい発動機です。背中に背負った大きな燃料タンクと、エンジンオイル給油口を兼ねたブリーザー、太いシャフトで駆動されるマグネトーなどが大変魅力的です。カドタ軽油発動機 KM-2型出力 : 2.5~3馬力/1,300~1,500rpm製造年代 : 1955年頃? (昭和30年頃?)製造会社 : 津田駒工業所在地 : 石川県金沢市野町2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a2/Kisyoucho-building-200512.jpgより引用させていただきました。
3:59|2015年02月05日 18:29:58 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃? シノダ軽油発動機 SB型 2.5馬力
リズミカルに2拍子を奏でながら飄々と回る、埼玉県生まれの発動機です。古くから鋳物工業都市として工場が立ち並んでいた川口市には、戦前から石油発動機を生産していたメーカーがありました。シノダ軽油発動機 SB型出力 : 2.5馬力/700rpm製造年代 : 1953年頃? (昭和28年頃?)製造会社 : 篠田製作所所在地 : 埼玉県川口市2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b8/Declaration_of_State_of_Israel_1948_2.jpgより引用させていただきました。
3:11|2015年02月05日 18:14:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1938年頃? サカイ発動機 10馬力 その1
工場の定置動力や製材所・鉱山などで使われていたと思われる、戦前、もしくは戦後間もなく製造の大型の石油発動機です。以前の塗料も残っており、大変良好な状態で展示されていました。発動機が置かれている駐車場のラインと比べれば、その大きさを想像する一助となることでしょう。サカイ発動機出力 : 10馬力/500rpm製造年代 : 1938年頃? (昭和13年頃?)製造会社 : 坂井鉄工所所在地 : 東京都葛飾区堀切2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/Japanese_seaplane_carrier_Chitose.jpgより引用させていただきました。
3:26|2015年02月03日 13:17:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1923年頃 フェアバンクス モース Z型 2馬力 その1
製造当時の面影をよく残した、日本の発動機創成期にアメリカから輸入された発動機です。馬蹄型のマグネトーや特徴的な鉄製の置台、そして申し訳程度のクランクケースカバーに目を惹かれます。フェアバンクス・モースの発動機は、同じくアメリカ製のウイッテ発動機と共に、多くの日本の発動機メーカーのお手本となりました。フェアバンクス モース Z型出力 : 2馬力/600rpm製造年代 : 1923年頃(大正12年頃)製造会社 : Fairbanks-Morse所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2014年高知宮の前公園発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:42|2015年02月02日 13:30:19 投稿
[いにしえの発動機たち] 1948年頃? ヤンマーヂーゼル機関 S4形 (魔改造)
元々はディーゼルエンジンでしたが、ガソリン・灯油エンジンに魔改造された大型発動機です。キャブレターと点火マグネトーを新たに取り付けていますが、勢いに任せて高回転で回すでも無く、この低速運転で安定しているのには恐れ入った次第です。ヤンマーヂーゼル機関 S4形出力 : 4馬力/750rpm(原型時)製造年代 : 1948年頃?(昭和23年頃?)製造会社 : 山岡内燃機所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/51/Fukui_Earthquake_1948_-_damaged_building.jpgより引用させていただきました。
3:55|2015年01月30日 12:55:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 フルパーランドディーゼル E-3型 4馬力
透明なガラス容器の中で吹き出るオイルは、オイルポンプの動作確認用でしょうか。回転数を制御するガバナにより、徐々に回転数を増しては一息ついて。そんな有機的な表情を見せながら展示されていた、小型ディーゼルエンジンです。フルパーランドディーゼルエンジン E-3型出力 : 3~4馬力/1,200rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 富士精密工業所在地 : 東京都杉並区桃井3丁目2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/52/Yoko_Sugi_and_Setsuko_Hara_in_Aoi_Sanmyaku.jpgより引用させていただきました。
2:59|2015年01月29日 12:56:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1961年 スチールディーゼルエンジン135型 10馬力
昭和30年代のトラクターに搭載されていたと思われる、強制空冷の2サイクル単気筒ディーゼルエンジンです。ドイツのチェーンソーメーカーであるSTIHL社のエンジンを、日本でライセンス生産した物のようです。ジェットエンジンを想わせる冷却風の吸気口の造形と、導風カバーの隙間から覗く整然とした冷却フィンが魅力的な発動機でした。やや脱走癖があるようです。スチールディーゼルエンジン 135型出力 : 10馬力/2,000rpm 496cc製造年代 : 1961年(昭和36年)製造会社 : ビクターオート所在地 : 神奈川県川崎市?2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
5:57|2015年01月28日 13:06:32 投稿
[いにしえの発動機たち] 1954年 タコマ発動機 2.5馬力
小さな燃料タンクに瀟洒な筐体、そして平行に並べられたロッカーアームとプッシュロッドが美しい、大阪生まれの発動機です。銘板が残っている木台は、製造当時の物でしょうか。高度経済成長期に差し掛かる頃の雰囲気がよく感じられる発動機でした。タコマ発動機出力 : 2.5馬力/1,200rpm製造年代 : 1954年頃 (昭和29年頃)製造会社 : タコマエンジン製作所所在地 : 大阪府東大阪市高井田本通1丁目 大阪府箕面市桜2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f2/Convair_XYF-1_Pogo.jpgより引用させていただきました。
2:50|2015年01月27日 13:16:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 ヤンマーディーゼル K1型 2馬力 その2
ダカダカと疾走感にあふれる回転数で回り、エアクリーナーカバーがフリーダムなヤンマーディーゼルK1形です。当時は世界最小の横形水冷ディーゼルエンジンとして発売されましたが、内に秘めたる力強さが改めて感じられた展示でした。ヤンマーディーゼル K1型出力 : 1.5~2馬力/1,100~1,300rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年高知宮の前公園発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:45|2015年01月26日 18:27:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1954年頃 クボタ CHD型 7馬力
大きな燃料タンクを高く掲げた、昭和30年代初期の発動機です。「もはや戦後ではない」と経済白書に記述されたこの頃、それまで戦前の設計を踏襲する傾向にあった石油発動機も、各社で性能を追求して出力が向上し、普及し始めた耕運機などに搭載されるようになりました。クボタ CHD型出力 : 6~7馬力/1,200~1,300rpm製造年代 : 1954年頃(昭和29年頃)製造会社 : 久保田鉄工 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2013年伊勢崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/92/Omi-Kenshi_Labor_dispute1.jpgより引用させていただきました。
5:19|2015年01月26日 13:09:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃? ヤンマーディーゼル N22形 23馬力
穏やかに、しかし怒涛のトルクを潜めながら回る大型の発動機です。みかん絞り器の様なリブを持つマフラーと漏斗の様な吸気口は、ヤンマーディーゼル発動機の特徴の一つですが、鮮やかなボディに鋳物の美しさが一層引き立っていました。ヤンマーディーゼル N22形出力 : 19~22馬力/1,000rpm排気量 : 3,079cc製造年代 : 1960年頃?(昭和35年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/62/1st_Ikeda_Cabinet.jpgより引用させていただきました。
3:34|2015年01月22日 12:51:19 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 ミカワ石油発動機 2馬力
薄型小容量のマフラーから、歯切れ良い排気を元気良く繰り出している発動機です。点火プラグは、一見プラグキャップが接続されていないように見えますが、ターミナルナットによってプラグ端子を締め込む方式です。現代ではあまり見られなくなった接続方法ですが、石油発動機においては一般的な物でありました。「三川鉄工企業組合」は現在も「三川」として盛業中です。ミカワ石油発動機出力 : 2馬力/750rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 三川鉄工企業組合 (現:三川)所在地 : 佐賀県三養基郡みやき町市武2014年宮の前公園発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:59|2015年01月21日 18:27:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1963年 キサキ発動機 2.5馬力
江戸時代より造船業が盛んであった岡山県の牛窓町で造られた、小型船舶用の発動機です。キサキ工作所は戦前から岡山県を代表する船舶用エンジンメーカーの一つでありました。プッシュロッドがひたすら上下し、整然とロッカーアームと吸排気バルブを押す様は、見飽きる事がありません。キサキ発動機出力 : 2.5馬力/1,200rpm製造年代 : 1963年頃(昭和38年頃)製造会社 : キサキ工作所所在地 : 岡山県瀬戸内市牛窓町2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c4/The_Beatles_in_America.JPGより引用させていただきました。
5:59|2015年01月21日 13:14:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 ツシマ ケロシンエンジン 03A型 3馬力
クランクケースカバーからそっと差し出したような、マグネトーを覆う庇の造形が心温まる発動機です。「ケロシン」は、灯油を構成する主成分の呼称です。以前は現在一般的な「白灯油」の他に、精製度が低い「茶灯油」が石油発動機の燃料として使われていました。ツシマケロシンエンジン 03A型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 津島製作所所在地 : 茨城県龍ケ崎市?2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/43/Hogei.JPG http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2e/Noufu_stamp.JPGより引用させていただきました。
2:42|2015年01月20日 13:19:32 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 クボタ AHC型 3馬力 その1
クボタの小型発動機として大ヒットとなったAHシリーズのC型です。潤滑用のエンジンオイルは、この型まで「オイラー」と呼ばれるガラス容器から点滴のように滴下する使い捨てでしたが、次モデルのD型からはオイルポンプによる循環式となりました。クボタ AHC型出力 : 2.5~3馬力/1,300~1,500rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 久保田鉄工 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/22/5th_Yoshida_cabinet_1953-5-21.jpgより引用させていただきました。
2:48|2015年01月19日 13:01:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1922年頃 ウイッテ B型 2馬力 その3
「東洋総代理店 和田商店機械部」の銘板も誇らしげな、日本の発動機創成期に輸入されたアメリカ製の発動機です。簡素な板状のクランクケースカバー、凝った円盤状の燃料タンクなどに、製造当時の面影を色濃くうかがい知る事ができます。ウイッテ B型出力 : 2馬力/600rpmボア&ストローク : 82.55mm X 127mm 679.4cc ?製造年代 : 1922年頃(大正11年頃)製造会社 : WITTE ENGINE WORKS所在地 : アメリカミズリー州カンザスシティ2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a4/Mussd.jpgより引用させていただきました。
3:23|2015年01月16日 13:09:07 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? 本田式軽油発動機 1.5馬力 (焼玉)
王冠のような火皿に炭火を載せた、戦前の焼玉発動機です。一口に「焼玉エンジン」と言われますが、正しくは点火プラグの代りに焼玉を着火源とするエンジンを指す言葉です。始動時は火皿の上で炭火等を用い、焼玉につながる加熱棒を熱します。本田式軽油発動機出力 : 1.5馬力/650rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 本田鉄工所所在地 : 新潟県上越市東本町2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e4/WCS_Beebe_Barton_600.jpgより引用させていただきました。
4:29|2015年01月14日 13:06:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? カルイ軽油発動機 5馬力
まるで生きているかのようにキャブレターから吸気する、生命感に満ちた表情を見せるカルイ軽油発動機です。戦前の趣を色濃く残すクランクケースカバーからは、発動機の辿ってきた年輪のような歴史が感じさせられます。カルイ軽油発動機出力 : 5馬力/600rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : カルイ発動機所在地 : 山形県山形市鉄砲町2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/92/Battle_of_Inchon.pngより引用させていただきました。
2:57|2015年01月08日 18:28:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1946年頃 ヤンマーディーゼル S3形 3馬力
戦後間も無くの製造と思われる、ヤンマーディーゼルの発動機です。戦後国内の内燃・外燃機関はことごとく疲弊して稼働率は最悪の状態となり、復興へ向けてきちんと稼働する動力源の確保は喫緊の問題でした。そんな頃に生産された発動機です。ヤンマーディーゼル S3形出力 : 3馬力/800rpmボア&ストローク : 85mm X 130mm 737cc製造年代 : 1946年頃(昭和21年頃)製造会社 : 山岡内燃機所在地 : 兵庫県尼崎市長洲2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/58/IMTFE_court_chamber.jpgより引用させていただきました。
3:00|2015年01月06日 13:27:45 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年 シバウラガソリン発動機 6.5馬力 発電機set
ダルマのような強制空冷の導風ダクトのシバウラ発動機と、発電機のセットです。裏側に周ると、強制空冷縦型サイドバルブエンジンならではのシリンダーヘッドが姿を現します。展示では発電した電力でモーターを介してポンプを動かしていました。シバウラガソリン発動機出力 : 6.5馬力/2,400rpm製造年代 : 1953年 (昭和28年)製造会社 : 石川島芝浦機械 (現:IHIシバウラ)所在地 : 長野県松本市石芝2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8c/Nonconfidence_against_Yoshida_Shigeru%27s_4th_cabinet.JPGより引用させていただきました。
4:59|2015年01月05日 18:05:57 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 ノダ石油発動機 LS型 5馬力
四国における代表的な発動機メーカーの一つと言える野田産業は、高松市と坂出市に工場を持ち、多くの発動機を世に送り出しました。ここで展示されているノダは坂出工場の製品です。プラグコードのキャップは、野田産業純正の物が装着されているようです。ノダ石油発動機 LS型出力 : 4~5馬力/600~700rpmボア&ストローク : 115mmm x 140mm 約1453cc製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 野田産業坂出工場所在地 : 香川県坂出市西庄町2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/04/Kainin6303.jpgより引用させていただきました。
4:16|2015年01月04日 17:03:26 投稿
[いにしえの発動機たち] 1954年 カドタ軽油発動機 KH-5型 6馬力
まるで招き猫の様に、マフラーを可愛らしく掲げる発動機です。戦前の発動機においては、キャブレターの吸気口にエアクリーナーの類は殆ど付いていませんでしたが、この発動機では吸気口に網が取り付けられています。カドタ軽油発動機 KH-5型出力 : 5~6馬力/750~950rpm製造年代 : 1954年頃(昭和29年)製造会社 : 津田駒工業所在地 : 石川県金沢市野町2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7d/Nijubashi_Incident.JPGより引用させていただきました。
3:12|2014年12月29日 18:29:52 投稿
[いにしえの発動機たち] 1948年頃 クボタ 3CL型 3馬力
戦後間も無くに製造されたアルミ製筐体の発動機です。軍需物資の指定から外れたアルミは金属不足の最中様々な製品に使用され、他のメーカーからもアルミ筐体の発動機が生まれました。型番のLは「Light」のLでしょうか。冷却ホッパの中は、発動機運転会の定番、ゆで卵です。クボタ 3CL型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1948年頃(昭和23年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/48/London_Olympics.jpgより引用させていただきました。
2:58|2014年12月28日 18:29:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? カナミツ石油軽油機関 4.5馬力
大径の排気バルブと、対照的に小径の吸気バルブが目を引く発動機です。一見、吸気・排気バルブの配置を逆にした方が合理的に思えますが、排気ガスを吸気経路に沿わせ、排気熱により燃料の気化を促進する仕組みであり、石油発動機にはよく用いられた工夫の一つです。カナミツ石油軽油機関出力 : 4.5馬力/500rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 金光電機発動機部所在地 : 岡山県岡山市2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/60/Haneda_Airfield_1937.jpgより引用させていただきました。
2:59|2014年12月28日 15:40:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ストロング軽油石油両用発動機 4馬力 (1)
勢いよく乾いた排気音を繰り出して展示されている発動機です。滑らかな曲線を描く、クランクケースカバーの凝った板金仕上。それは戦前に作られた発動機における特徴の一つですが、この発動機も色気すら感じられる素晴らしい仕上がりです。ストロング軽油石油両用発動機出力 : 4馬力/520rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 岩下鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/47/TMPD_building_in_Pre-war_Showa_era.JPGより引用させていただきました。
3:14|2014年12月26日 18:18:46 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃? トヒ石油機関 K5型 5馬力
近代的な外観を持つ、岡山県の土肥工業製造の発動機です。昭和30年代になると、次第にヤンマー,クボタ,シバウラ,三菱などの大手メーカーが怒涛の量産攻勢を仕掛け、無数の中小発動機メーカーが淘汰されますが、その最中の土肥工業の意地とも言える一台です。トヒ石油機関 K5型出力 : 4~5馬力/1,800~2,000rpm製造年代 : 1960年頃?(昭和35年頃?)製造会社 : 土肥工業(現:カーツ)所在地 : 岡山県岡山市北区東古松2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/81/Mazda-r360-coupe01.jpgより引用させていただきました。
3:03|2014年12月25日 18:30:31 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? 四国カルイ発動機 S型 2馬力
力強く躍動感に溢れた回転数で運転展示されていた、四国カルイ発動機製の発動機です。本機は所謂「一本棒」と呼ばれる、吸気バルブがシリンダー内の負圧によって開閉する昔ながらのタイプですが、このような回転数でも見事に追従している様子がわかります。四国カルイ発動機 S型出力 : 2馬力/700rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 四国カルイ発動機所在地 : 愛媛県四国中央市2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0c/McDonnell_XF-85_Goblin_USAF.jpgより引用させていただきました。
2:58|2014年12月25日 18:16:43 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? コーシャ発動機 K-3型 3馬力
岡山県にあった農機具公社が製造した発動機です。酒瓶を改造したオイラーがキュートです。角ばった冷却ホッパーが公社らしい?実用本位なデザインが会社名通りの印象を受けた、珍しい発動機でした。コーシャ発動機 K-3型出力 : 2.5~3馬力/1,000~1,200rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : 農機具公社所在地 : 岡山県岡山市北区伊福町2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1d/Tanks_Destroyed_Sinai.jpgより引用させていただきました。
3:29|2014年12月16日 14:18:41 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 三菱メイキエンジン A5A形 5.2馬力
小振りなサイレンサーから機関銃のように排気を繰り出す、強制空冷縦型サイドバルブの発動機です。メイキ・シバウラ・ロビン等の強制空冷縦型エンジンは、戦後の農業用機械市場に恐るべき勢いで普及していきました。三菱メイキエンジン A5A形出力 : 3.5~5.2馬力/1,300~1,500rpmボア&ストローク : 68mmX68mm 約247cc製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 新三菱重工名古屋製作所所在地 : 愛知県名古屋市港区大江町2013年伊勢崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/it/1/16/Isetta.JPGより引用させていただきました。
3:46|2014年12月07日 18:09:53 投稿
[いにしえの発動機たち] 1965年頃? ヤンマーディーゼル シルバー4 FA4 4.5馬力
発動機運転会では、魔改造された発動機に出会う事があります。この発動機は、水平シリンダーの一般的な形状の筐体を縦型に起こして冷却系統を分離させ、飯盒の中を冷却水が循環しているようです。延長された排気管からの鼓動が心地良い一台でした。ヤンマーディーゼル シルバー4 FA4形出力 : 4~4.5馬力/2,000rpm製造年代 : 1965年頃?(昭和40年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0b/France_Gall.pngより引用させていただきました。
4:18|2014年12月07日 17:20:38 投稿
[いにしえの発動機たち] 1954年 自衛隊向けガソリン機関TFT-A発電機 1.2馬力
「トーハツ」で知られる東京発動機製の、自衛隊向けとみられる無線用発電機と発動機のセットです。戦前から日本軍向けに発電機を納入していた同社ですが、この筐体も日本陸軍向け「陸軍地3号無線機用発電機」の面影をよく残しているようです。ガソリン機関TFT-A直流発電機出力 : 1.2馬力/3,200rpmボア&ストローク : 50mm x 40mm 78.5cc製造年代 : 1954年(昭和29年)製造会社 : 東京発動機(現:トーハツ)所在地 : 東京都板橋区2013年伊勢崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/27/24_Eyes_2.jpgより引用させていただきました。
2:39|2014年12月06日 18:25:22 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年 長谷川焼玉機関 1.120型 5馬力 (焼玉)
加熱部を覆うカバーの造形がどこか微笑ましい、小型船舶の主機又は補機用と思われる焼玉エンジンです。動画では駆動されていませんが、同社製のコンプレッサーとセットになっています。長谷川鉄工所は、現在も焼津市にて盛業中です。長谷川焼玉機関出力 : 5馬力/900rpm製造年代 : 1953年(昭和28年)製造会社 : 長谷川鉄工所所在地 : 静岡県焼津市石津2014年常総ふるさとまつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b3/Japanese_National_Route_Sign_0101.svg/1071px-Japanese_National_Route_Sign_0101.svg.pngより引用させていただきました。
7:54|2014年12月05日 13:12:31 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 ヒキダ発動機 3馬力
グイッと手前に突き出た吸気バレルが魅力的なキャブレターを持つ、岡山生まれの発動機です。筐体に残る橙色の塗装は、製造当時の塗装でしょうか。ヒキダ発動機出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : ヒキダ工業所在地 : 岡山県岡山市北区大供2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c1/Truman_signing_North_Atlantic_Treaty.jpgより引用させていただきました。
4:51|2014年12月04日 18:14:21 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? トヒ発動機 2.5馬力
始動直後、ガソリンでの運転から灯油での運転に絶妙な調整で切り替えられているこの発動機は、数多の発動機メーカーがあった岡山県でも、名門の一つと言える土肥工業所製造のトヒ発動機です。土肥工業所は、現在も「カーツ株式会社」として、農業機械・自動車用L.S.D.・ゴルフ用品メーカーとして盛業中です。トヒ発動機出力 : 2.5馬力/600rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 土肥工業所 (現:カーツ)所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年宮の前公園発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:59|2014年12月03日 13:23:00 投稿
[いにしえの発動機たち] 1920年頃? 蒸気機関 ヒューストンS&G
アメリカで作られた、定置産業用の蒸気エンジンです。蒸気を供給している釜とボイラーは、当時の物ではありません。蒸気機関は内燃機関と違って、クランクとコンロッドの滑らかな動きに見入ってしまいます。動画で鳴らされている汽笛は、電気・ディーゼル機関車用に広く用いられている「AW-2」です。ヒューストン スタンウッド&ギャンブル製造年代 : 1920年頃?(大正9年頃?)製造会社 : ヒューストン スタンドウッド&ギャンブル Co.所在地 : アメリカ オハイオ州 シンシナティ2014年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:25|2014年12月02日 18:30:41 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? ニュータイプ ヤンマー 3.5馬力 その1
シリンダーヘッドからトグロを巻いた銅管がキャブレターへ至る、昭和初期のニュータイプヤンマーです。銅管は灯油の気化促進加熱用でしょうか。同じ3.5馬力ですが、sm22622452とはシリンダーヘッドの形状が異なります。ニュータイプ ヤンマー出力 : 3.5馬力/550rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 山岡発動機工作所所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/44/Hankyu_Kasuganomichi_Station_and_Tsubame.jpgより引用させていただきました。
3:09|2014年11月28日 18:25:25 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? キング発動機 5.5馬力
冷却ホッパー側面に右書きされた「グンキ」の名に相応しく、ゆったりと風格を漂わせながら回る発動機です。その回転数は、目視で数えようと思えば可能な位、低速で安定して動いています。キング発動機出力 : 5.5馬力/500rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 村上工作所所在地 : 香川県高松市藤塚町2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/49/JNR-Waki1a-p.jpgより引用させていただきました。
3:34|2014年11月27日 18:25:01 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? 愛媛式発動機 10馬力
キャブレターに「SOOKI」の文字と、昭紀発動機のロゴがある事から、カルイ発動機の高橋製作所と何らかの関係があるのではと思われる発動機です。同時期頃の製造と思われる大型のカルイ発動機と、フライホイールの形状が似ているように思えます。愛媛式発動機出力 : 10馬力/500rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 藤原鉄工所所在地 : 愛媛県四国中央市寒川町2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/7c/Marche_sel.jpg/640px-Marche_sel.jpgより引用させていただきました。
3:29|2014年11月26日 18:22:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年 カドタ軽油発動機 KH-3型 4馬力
細身の筐体からスラリと上方へ続く冷却ホッパ、そしてその上に冷却水投入口の囲いを載せる様は、まるで烏帽子を被った神職のようです。戦後の発動機によく見られる、丸みのあるスタイルがデザインに現れ始めています。カドタ軽油発動機 KH-3型出力 : 3~4馬力/600~800rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年)製造会社 : 津田駒工業所在地 : 石川県金沢市野町2013年伊勢崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f3/Ise_Shrine_Geku_Sengyo-no-gi_1953.jpgより引用させていただきました。
3:59|2014年11月20日 13:06:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃の再現 手造り焼玉発動機 2馬力 (焼玉)
1930年頃の焼玉エンジンをモデルとして、自ら部品加工を手掛けて組み上げられたというオリジナルの焼玉発動機です。ガバナ(調速器)の機構や燃料噴射弁、吸気弁に火皿と、どれも素晴らしい仕上がりでした。こんな作品を作ってしまう方がおられる発動機趣味とは...全く、素晴しい世界です。手造り焼玉発動機出力 : 1.5~2馬力/550rpm排気量 : 385ccモデルとなった製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/14/T%C3%A4ndkulemotor.svg/343px-T%C3%A4ndkulemotor.svg.pngより引用させていただきました。
4:08|2014年11月19日 13:15:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ムサシ 2馬力
戦前は日本陸軍の火砲の生産を手掛けた日本製鋼所武蔵製作所による、昭和25年頃の製品と思われる発動機です。並列に並ぶロッカーアームと、そこから放射状に延びるプッシュロッドがせわしなく動く様は、戦後復興の力強い足音を聴いているかのようでした。ムサシ出力 : 2馬力/750rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 日本製鋼所武蔵製作所所在地 : 東京都府中市日鋼町2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/22/Setsuko_Hara_in_Meshi.jpgより引用させていただきました。
3:29|2014年11月14日 14:01:45 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年 三菱日本ディーゼルエンジン MH-10型 10馬力
戦後、GHQの財閥解体により三菱重工業が三社分割された内の一社である東日本重工業が、三菱日本重工業に改称したころ製造された発動機です。大型ディーゼル発動機の魅力溢れる、力強い息遣いを感じさせてくれる発動機でした。三菱日本ディーゼルエンジン MH-10型出力 : 10馬力/600rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 三菱日本重工業(現:三菱重工業)所在地 : 東京都中央区2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/19/Signing_of_the_Peace_Treaty_8Yen_stamp.jpgより引用させていただきました。
5:57|2014年11月13日 13:12:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年 クボタ 3SA型 3馬力
銘板に昭和24年3月の製造年月が刻まれた発動機です。戦後、様々な混乱の中で各発動機メーカーは製造を再開しますが、この頃までは戦前の設計を踏襲した発動機が製造されており、設計やデザインに新しい試みが盛り込まれるのは、おおよそ昭和25年以降になります。クボタ 3SA型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1949年(昭和24年)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1c/China%2C_Mao_%282%29.jpgより引用させていただきました。
4:34|2014年11月11日 18:27:41 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? センター軽油発動機 YB型 4馬力
北海道の百貨店「五番館」が、代理店として販売していた発動機です。当初、銘板の「伊藤清本店機械部」は所在地が不明でしたが、神戸市にあったと判明しました。更に、冷却ホッパ側面の削られた「FUKURI」の文字は神戸市の日本農機製造「フクリ発動機」と思われ、OEMとして本機を供給していたようです。センター軽油発動機 YB型出力 : 4馬力/550rpm製造年代 : 1940年頃?(昭和15年頃?)製造会社 : 伊藤清本店機械部所在地 : 兵庫県神戸市中央区相生町2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/77/Ayanami.jpgより引用させていただきました。
3:40|2014年11月10日 18:26:24 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ヤシマ発動機 3馬力
フェアバンクス・モースを想わせるような、古典的でありながらもスマートな冷却ホッパと、凝った造形のマフラーが目を引く、香川県生まれの発動機です。ヤシマ発動機出力 : 3馬力/580rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 池田鐵工所所在地 : 香川県高松市塩上町2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a5/Berliinin_olympialaiset.jpgより引用させていただきました。
3:14|2014年11月06日 13:38:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 ニッコクエンジン 3B型 6馬力 その1
青いボディに大きく開いたバルブ挟み角、高回転寄りの高出力馬力など、新しい時代の訪れを感じさせる発動機です。新日国工業は戦前、日本國際航空工業として航空機を製造していました。ニッコクエンジン 3B型出力 : 3.5~6馬力/1,600~2,200rpmボア&ストローク : 75mmX90mm 約397cc製造年代 : 1955年頃 (昭和30年頃)製造会社 : 新日国工業 京都工場 (現:日産車体)所在地 : 京都府宇治市大久保町2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7f/JNR_EH10_16.pngより引用させていただきました。
2:13|2014年11月05日 13:27:24 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? エンター発動機 SK型 2.5馬力
フゴフゴと、まるで空気をすする様な吸気音がたまらない、遠州生まれの発動機です。折しも、本田技研が初代カブの生産を開始したのは1952年ですから、遠州の穏やかな田んぼの畦道で、これらのエンジンが邂逅する機会もあったことでしょう。エンター発動機 SK型2~2.5馬力/600~800rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 遠州機械製作所所在地 : 静岡県掛川市2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Matsukawa_Incident.JPGより引用させていただきました。
2:14|2014年11月03日 18:14:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1965年頃? ヤンマーディーゼル 2H95C形 23馬力
時が進み、より機能的なデザインになってきた、2気筒のヤンマーディーゼルです。冷却水はラジエーターでの循環冷却となり、躍動的に動くメカニカルな要素の露出も少なくなりましたが、心躍るディーゼルの息吹きは健在です。ヤンマーディーゼル 2H95C形出力 : 18~23馬力/1,800rpm排気量 : 1,630cc製造年代 : 1965年頃?(昭和40年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a2/OECD_logo.svg/1024px-OECD_logo.svg.pngより引用させていただきました。
6:36|2014年10月30日 12:47:19 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 スピー発動機 BK型 4馬力
昭和30年代らしい、なで肩のホッパーを持つ優しい表情の発動機です。製造元の佐藤農具は、日本の発動機創成期からの岡山県におけるメーカーの一つです。凝った造形と膨張室付のマフラーに、スピーらしさが存分に表れています。スピー発動機 BK型出力 : 3~4馬力/900~1,200rpmボア&ストローク : 95mmX105mm 約745cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 佐藤農具 (現:スピー)所在地 : 岡山県岡山市北区桑田町2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/29/Niigata_Grate_Fire.JPGより引用させていただきました。
5:38|2014年10月28日 13:20:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? エムエ石油軽油発動機 2.5馬力 その1
現在の愛媛県今治市、伊予富田駅周辺にあったのではないかと思われる、圭器鉄工所製造の発動機です。規模の小さい、地場向けに製造していたメーカーだったのでしょうか、あまり見かけない珍しい発動機の一つです。エムエ石油軽油発動機出力 : 2.5馬力/700rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 圭器鉄工所所在地 : 愛媛県今治市2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/de/Handley_Page_H.P.42_Hanno.3.jpgより引用させていただきました。
3:30|2014年10月23日 18:21:44 投稿
[いにしえの発動機たち] 1933年頃 トバタ陸用発動機 IL型 10馬力 その2
迫力のある大型のトバタ発動機です。1本のプッシュロッドで吸気・排気用ロッカーアーム両方を押し引きして駆動する様は、トバタならではの機構であり、その美しく規則的な動きは見ていて飽きる事がありません。sm22830232と同一機です。トバタ陸用発動機 IL型出力 : 10馬力/500rpm製造年代 : 1933年頃(昭和8年頃)製造会社 : 久保田鉄工所機械部 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2f/Japanese_soldiers_just_going_to_attack_in_Kiangwan_front.jpegより引用させていただきました。
3:56|2014年10月21日 12:58:50 投稿
[いにしえの発動機たち] 1923年頃 フェアバンクス モース Z型 6馬力 その1
発動機運転会の朝、まだ周囲が静かな頃にZ発動機がスタートします。本体の排気音のみならず、発動機の鋳鉄そのものにゴロンゴロンと音が響く様は、賑やかな発動機運転会では中々味わえない素晴らしいひとときでした。フェアバンクス モース Z型出力 : 6馬力/450rpmボア&ストローク : 146mm X 203.2mm 約3,403cc製造年代 : 1923年頃(大正12年頃)製造会社 : Fairbanks-Morse所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d7/Bundesarchiv_Bild_146-2007-0003%2C_Soldaten_bei_der_Verhaftung_von_Stadtr%C3%A4ten.jpgより引用させていただきました。
6:33|2014年10月20日 13:08:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年 シバウラ石油機関 6GC型 6馬力
戦前はあまり普及していなかった空冷縦型の発動機ですが、コンパクトで高出力が売りのシバウラ発動機は、主にトラクターや消防ポンプ用として急速に普及していきました。バルブ作動方式は、縦型とする事でようやく陽の目をみたサイドバルブです。シバウラ石油機関出力 : 5.5~6馬力/1,800~2,200rpm製造年代 : 1953年頃 (昭和28年頃)製造会社 : 石川島芝浦機械 (現:IHIシバウラ)所在地 : 長野県松本市石芝2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/eb/1953_Egypt_revolution_celebrations.jpgより引用させていただきました。
2:57|2014年10月17日 18:22:34 投稿
[いにしえの発動機たち] 1934年頃? ナイト発動機 3.5馬力
ときおり体を揺すりながら回る、戦前製と思われる発動機です。燃料の灯油は、下部の燃料タンクから一旦シリンダーヘッドの中を経由し、排気熱で温められてからキャブレターへ到ります。揮発性に劣る灯油を如何に気化させるかは、メーカーにとって腕の見せ所です。ナイト発動機出力 : 3.5馬力/550rpm製造年代 : 1934年頃? (昭和14年頃?)製造会社 : ナイト発動機製作所?所在地 : 岡山県岡山市?2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e9/Tokyo_Takarazuka_Theater_in_Taisho_and_Pre-war_Showa_eras.JPGより引用させていただきました。
3:14|2014年10月16日 18:09:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? ヤンマーディーゼル N18形 18馬力 その2
「BLITZ POWER NUR SPEC」のサイレンサーが装着された、とてもつよそうなヤンマーです。排気量が約3,000ccなので、サイレンサーの容量的には丁度良い感があります。ドスドスと地響きをたてて動く様は最高です。ヤンマーディーゼル N18形出力 : 16~18馬力/900~1,000rpm最大出力 : 22馬力/1,000rpm排気量 : 3,079cc製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/39/Shiun-maru_Accidents.jpgより引用させていただきました。
3:54|2014年10月15日 13:06:18 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 クボタ 10DA型 10馬力
一日中、この発動機の前に座っていたい…。そう思わせる、吸気音の表情が豊かで生き物のような大型の発動機です。吸気音が刻々と変化するのは、調速ガバナーから延びるロッドがキャブレターのバタフライバルブを操作している為です。その様子は動画でも観察できます。クボタ 10DA型出力 : 10馬力/500rpmボア&ストローク : 165mm x 210mm 4488cc製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f4/NPR_personnel.JPGより引用させていただきました。
5:55|2014年10月12日 18:18:24 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 カケモータ 6馬力
岡山県岡山市の掛鉄工所が製造していた、小型船舶用と思われる発動機です。いかにも船舶用主機らしい、長く伸びたプッシュロッドと露出した吸排気カムが魅力的です。エンジンの出力軸は前後進切り替え用の逆転機に繋がれ、実際にはこの先にスクリューが付きます。カケモータ出力 : 6馬力/800rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : 掛鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7b/Disneyland_aerial_view_in_1956.jpgより引用させていただきました。
5:09|2014年10月10日 13:16:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 ダイキン軽油発動機 2馬力
業務用エアコンで圧倒的なシェアを誇る「ダイキン」ことダイキン工業ですが、戦後は一時期農業用石油発動機の製造も手掛けていました。装着されているマフラーはオーナーさんが何回も試作を重ねたオリジナルです。程良い容量の膨張室からは心地よい音が響き、時には排気のリングも空へと漂っていきます。#01:25頃から、ガソリンでの暖気運転から灯油での運転へと切り替わります。ダイキン軽油発動機出力 : 2馬力/1,200rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 大阪金属工業(現:ダイキン工業)所在地 : 大阪府大阪市北区2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
5:51|2014年10月09日 13:00:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ファースト発動機 S.H型 3馬力
「発動機は生きている」そう感じさせられるのが発動機の魅力ですが、中でも明確な印象を持った一台です。発動機は、基本的にガバナーによって回転数を検知し、負荷が掛かって予め設定された回転数を下回ると混合気を多く供給し、反対に負荷が軽くなり回転数を上回ると混合気の供給を絞ります。この繰り返しによる回転数の振れ幅が、生き物のような息づかいとして感じられる要素の一つになります。ファースト発動機 S.H型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 笠岡工業所在地 : 岡山県笠岡市2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
3:55|2014年10月08日 18:27:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃 クボタF型 5馬力
戦前に製造されたクボタF型の5馬力です。製造当時の面影をよく残した大変良好な状態です。側面の銘板にある「総代理店 杉山商店機械部」は戦前にクボタ発動機の販売網を請け負い、東京,神戸,札幌,京城(ソウル),台北,大連と広範囲に支店を置いていました。クボタ F型出力 : 5馬力/500rpmボア&ストローク : 120mm X 155mm 1,752cc製造年代 : 1930年頃(昭和5年頃)製造会社 : 久保田鉄工所機械部所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/0/0d/JGR-DC10-DieselLocomotive.jpgより引用させていただきました。
3:47|2014年10月02日 18:08:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? ツクダ発動機 3馬力
香川県高松市の、ことでん一宮駅前にあったと銘板が物語る、讃一農具社本店鉄工部製造の発動機です。一宮駅前と言っても現在の駅前ではなく、現在よりも高松方へ370m進んだ地点、田村神社参道へ至る旧駅があった辺りです。マフラーには商標と思われるマークが鋳込まれていました。ツクダ発動機出力 : 3馬力/600rpm製造年代 : 1940年頃?(昭和15年頃?)製造会社 : 讃一農具社本店鉄工部所在地 : 香川県高松市一宮町2014年丸亀お城祭り運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/52/ED42-1.jpgより引用させていただきました。
3:31|2014年10月01日 18:19:23 投稿
[いにしえの発動機たち] 1913年頃 PETTER JUNIOR ENGINE 2.5馬力
イギリス製の水冷2サイクル縦型エンジンです。製造元のPETTER社は、このような縦型2サイクルエンジンを得意とし、小型のエンジンから多気筒大型のエンジンをラインナップしていました。クランク軸端の回転ガバナによる調速の仕組みが解りやすく観察できる発動機です。PETTER JUNIOR ENGINE出力 : 2.5馬力製造年代 : 1913年頃(大正2年頃)製造会社 : PETTER LTD所在地 : イギリス サマセット ヨービル2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/81/Japanese_battleship_Kongo.jpgより引用させていただきました。
4:39|2014年09月25日 18:25:23 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? スイショー発動機 2.5馬力
シリンダーヘッドの大きさに対して、冷却水ホッパの高さがやや低いように見える、ややずんぐりとした印象の発動機です。浅めの消音器から吐き出される排気音と共に、生き生きとした表情で回る発動機でした。スイショー出力 : 2.5馬力製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : スイショー発動機製作所所在地 : 大阪府大阪市西区立売堀2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7f/Mogami_running_trials_in_1935.jpgより引用させていただきました。
3:12|2014年09月22日 12:58:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 かつら K2型 4馬力
戦後、軍需物資だったアルミが民需へ出回るようになると、各発動機メーカーもアルミを使った意欲的な製品を開発した時期がありました。そんな中、一際先鋭的だったのが、サイドバルブが特異な「かつらK2型」です。吸排気バルブは点火プラグ直下に位置しています。かつら K2型出力 : 2.5~4馬力/800~1,400rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 三菱重工業京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a1/Flag_of_East_Germany.svgより引用させていただきました。
2:46|2014年09月19日 13:09:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ノダ石油発動機 NAS型 3馬力
戦前~戦後において四国における代表的な発動機メーカーと言えば、「カルイ」の高橋製作所と「ノダ」の野田産業。野田産業は高松市と坂出市に工場を持ち、多くの発動機を世に送り出しました。ここで展示されている「ノダ」は、高松工場の製品です。ノダ石油発動機 NAS型出力 : 3馬力/600rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 野田産業高松工場所在地 : 香川県高松市松島町2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/53/Funeral_of_Empress_Teimei.JPGより引用させていただきました。
3:43|2014年09月18日 13:00:41 投稿
[いにしえの発動機たち] 1967年 長谷川ヂーゼル機関 HD80型 3.5馬力
船舶や鉄道用の一部など、ある程度の大きさを超えたディーゼルエンジンでは、キーを一捻りしてのセル始動では力不足の為、始動用の圧縮空気を小型エンジンとコンプレッサーで作ります。この動画のセットも、小型船舶用の始動用と思われる一台です。長谷川ヂーゼル機関 HD80型出力 : 3.5馬力/1,200rpm最高圧力 : 30kgf/cm2製造年代 : 1967年(昭和42年)製造会社 : 長谷川鉄工所所在地 : 静岡県焼津市石津2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c5/USS_Forrestal_explosion_29_July_1967.jpgより引用させていただきました。
4:20|2014年09月14日 18:30:20 投稿
[いにしえの発動機たち] 1900年頃 アントン シュリューター 25馬力
日本国内で動態保存されている中では、最大級クラスの発動機です。あまりに強大なトルク故にか、搭載しているトレーラーが前後に揺れています。もはやボイラーのような筐体と、約直径2mのフライホイール、お化けのような3連マグネトーが圧巻でした。Anton Schlüter出力 : 25馬力ボア&ストローク : 約300mm X 約500mm? 約35,000cc製造年代 : 1900年頃(明治33年頃)製造会社 : Anton Schlüter所在地 : ドイツ バイエルン州 ミュンヘン2014年越前大野発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/03/USSHolland.jpgより引用させていただきました。
6:45|2014年09月13日 18:05:20 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃 昭紀発動機 3.5馬力
カルイ発動機で著名な高橋製作所製の発動機ですが、どこかアメリカから輸入されていた発動機「ウイッテ」に似たような面影が感じられます。北海道旭川市の業者を通して販売されていた、カルイ式三号型発動機のOEMモデルと思われます。昭紀発動機(カルイ式三号型発動機)出力 : 2.5~3.5馬力/560~690rpm製造年代 : 1930年頃(昭和5年頃)製造会社 : 高橋製作所所在地 : 愛媛県四国中央市2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/44/JGR-C10SteamLocomotive.jpgより引用させていただきました。
2:32|2014年09月12日 12:58:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1926年頃? 馬場式内燃機関 C型 2馬力
当時アメリカから輸入されていた発動機「ウイッテ」を手本にして作られた発動機です。馬場発動機にも製造時期によって形態の違いがありますが、このモデルは鍋蓋にチクワを載せたかのような、他では見ない特徴的なシリンダーヘッドが大変印象的です。馬場式内燃機関 C型出力 : 2馬力/650rpm製造年代 : 1926年頃?(大正15年頃?)製造会社 : 馬場工作所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2014年丸亀お城祭り運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a7/Yagi_uda_antenna.jpgより引用させていただきました。
2:53|2014年09月11日 18:20:41 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年 クボタオートエンジン AN型 3馬力 その2
「ガソリンから灯油への切替操作」を自動で行う画期的な発動機、それがこのモデルから登場した「クボタオートエンジン」です。常用回転数もやや高回転寄りになり、バルブが北斗百裂拳のように突かれる様は、高度経済成長期の勢いを具現化しているかのようです。クボタオートエンジン AN型出力 : 2.5~3馬力/1,600~1,800rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/da/Bundeswehr_Kreuz.svgより引用させていただきました。
2:59|2014年09月10日 18:00:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? マスター 3馬力
「マスター」と大書きされた銘板が印象的な、岡山県で生産された戦前の発動機です。力強く、かつ抑揚感のある生き物のような回り方をする発動機でした。マスター出力 : 3馬力/550rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 吉田発動機製作所所在地 : 岡山県岡山市北区東島田町2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6b/Japanese_torpedo_boat_Tomozuru-1934.jpgより引用させていただきました。
3:34|2014年09月09日 17:56:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 クボタ AHB型 2.5馬力
戦後大ヒットとなったクボタのAHシリーズよりB型です。当時の発動機としては珍しく頻繁なマイナーチェンジを行い、軽量派生モデルを生み出したAHシリーズは、それまでの形態においての石油発動機としては決定版とも言える存在でした。クボタ AHB型出力 : 2.5馬力/1,100~1,300rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a1/Upshot-Knothole_GRABLE.jpgより引用させていただきました。
3:21|2014年08月21日 13:02:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 セントラル CDH10型 10馬力
中日本重工業は、戦後GHQの財閥解体により三菱重工業が分割され発足したうちの一社であり、「セントラル」のブランドで産業用ディーゼルエンジンを数多く製造しました。後に中日本重工業は再び他社と再統合し、再び三菱重工業となります。セントラル CDH10型出力 : 10馬力/600rpmボア&ストローク : 130mm x 220mm 約2919cc製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 中日本重工業(現:三菱重工業)2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b8/King_George_VI_of_England%2C_formal_photo_portrait%2C_circa_1940-1946.jpgより引用させていただきました。
2:32|2014年08月20日 18:28:37 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ムサシ軽油発動機 3M1型 3馬力
戦艦の主砲や戦車の砲身など、戦前・戦中は軍需産業の要として盛業してきた日本製鋼所が、戦後民需転換にあたり武蔵製作所で製造した発動機です。コンパクトながら、力強さと剛健さを感じさせるデザインに惹かれます。ムサシ軽油発動機 3M1型出力 : 3馬力/1,000rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 日本製鋼所武蔵製作所所在地 : 東京都府中市日鋼町2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/ac/First_four_nuclear_lit_bulbs.jpegより引用させていただきました。
3:39|2014年08月19日 13:09:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1975年頃? ヤンマーディーゼル 3KL形 62馬力
恐らく揚水ポンプや船舶の補機用と思われる、自然吸気3気筒のディーゼルエンジンです。すぐ横には始動用のコンプレッサーとエアータンクがありますが、小型の発動機で駆動されるコンプレッサーはヤンマー製のようです。ヤンマーディーゼル 3KL形出力 : 62馬力/1,200rpm製造年代 : 1975年頃?(昭和50年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/72/Expo75_Logo.jpgより引用させていただきました。
5:29|2014年08月18日 13:06:35 投稿
[いにしえの発動機たち] 1959年 ダイハツディーゼル機関 OL-9AS形 7.5馬力
1907年に大型ガス発動機を製造して以来、現在に至るまで発動機・自動車を連綿と作り続けてきたダイハツ工業のディーゼル発動機です。頑丈そうな筐体と、その筐体にピッタリと寄り添ったボックス型のフライホイールが目を引きます。ダイハツディーゼル機関 OL-9AS形出力 : 7.5馬力/1,500rpm製造年代 : 1959年頃(昭和34年頃)製造会社 : ダイハツ工業所在地 : 大阪府池田市神田町(現:ダイハツ町)2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/72/1959%E2%80%9360_Mitsui-Miike_Labor_Dispute_02.jpgより引用させていただきました。
3:14|2014年08月17日 18:18:06 投稿
[いにしえの発動機たち] 1937年頃 ヨシダB型 5馬力
外側へオフセットしたロッカーアームが美しい、2本プッシュロッドのヨシダ発動機です。桜が鋳込まれたマフラーも誇らしく、国産メーカーにおける老舗の一社として堂々とした造りが魅力です。ヨシダ B型出力 : 5馬力/650rpm製造年代 : 1937年頃? (昭和12年頃?)製造会社 : 吉田商工部所在地 : 大阪府大阪市東成区大今里2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/84/Hindenburg_burning.jpgより引用させていただきました。
3:37|2014年08月12日 02:22:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 タコマ発動機KZ型 3馬力
何故「タコマ」なのかと言うと、恐らく創業者「多小谷」さんからの由来と思われます。戦後に作られたこの発動機は、エアクリーナーの「40じかんごとにそうじ」の刻印に、ユーザーの親身になっている思い入れがとても感じられます。タコマ発動機 KZ型出力 : 2.5~3馬力/1,200~1,300rpmボア&ストローク : 70mmX108mm 約415cc 製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : タコマエンジン製作所所在地 : 大阪府東大阪市高井田本通1丁目 (門真市)2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c7/IBM_650_at_Texas_A%26M.jpgより引用させていただきました。
4:10|2014年08月11日 13:04:19 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 カルイ軽油発動機 H-1型 3馬力
戦前は重量感にあふれたモデルが多かったカルイ発動機ですが、戦後になってスマートな印象になりました。しかし、シリンダーヘッドの造形は、カルイのアイデンティティーを連綿と主張しているかのようです。カルイ軽油発動機 H-1型出力 : 2.5~3馬力/700~750rpmボア&ストローク : 90mmX110mm 699cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : カルイ発動機所在地 : 山形県山形市鉄砲町2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/46/Toei_5000_Arakawa_1984.JPGより引用させていただきました。
2:42|2014年08月08日 18:19:55 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? ヤンマーディーゼル N10型 11馬力 その1
林業の現場でウインチを駆動する動力として、または工事現場などで動力として使われていたと思われる、ヤンマーNシリーズの一機種です。この位の大きさになると、耕運機などの農業機械に乗せて使用する事はなく、クレーン等で現場に設置され使われていたようです。ヤンマーディーゼル N10型出力 : 10~11馬力/850~950rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/24/Honda_CB400F_mod.jpgより引用させていただきました。
3:26|2014年08月07日 13:00:54 投稿
[いにしえの発動機たち] 1920年頃? WARNER(OTTAWA) 3.5馬力
OTTAWA社のOEMモデルと思われる発動機です。当時のOTTAWA社は、巨大なのこぎり刃(ソーブレード)を装着して丸太を切断する発動機に力をいれていました。木管楽器のリードのような吸気音を奏でながら、リズミカルに回る発動機でした。WARNER(OTTAWAのOEM?)出力 : 3.5馬力/550rpm製造年代 : 1920年頃?(大正9年頃?)製造会社 : Ottawa Manufacturing Co.所在地 : アメリカ カンザス州2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/63/Nagato_Japanese_Battleship_LOC_32962.jpgより引用させていただきました。
3:18|2014年08月06日 12:56:24 投稿
[いにしえの発動機たち] 1954年 共和 W2型 3馬力 その1
前方へ突き出たスロットルレバーが勇ましい、共和農機製作所の発動機です。昭和30年前後の製品らしく、全体的になだらかな丸みを帯びたデザインと、細かく目盛りが刻まれた揮発油(ガソリン)・軽油の流量調整ダイヤルの造作に惹かれます。共和 W2型出力 : 2~3馬力/900~1,300rpmボア&ストローク : 80mmX90mm 約452cc製造年代 : 1954年(昭和29年)製造会社 : 共和農機製作所所在地 : 大阪府堺市西区鳳東町7丁2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6b/Hanshin3011-Sannomiya.jpgより引用させていただきました。
3:27|2014年08月05日 17:58:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1960年頃? かつら H3B型 4馬力
耕運機等が農家に普及し、農用発動機の小型化が求められるようになると、発動機の常用回転数もそれまでより上がり、エンジンオイルも循環式になりました。これらが可能になった要素の一つに、メーカーごとの保守サービス網・販売特約店の全国的な普及があります。かつら H3B型出力 : 3~4馬力/3,100rpm製造年代 : 1960年頃?(昭和35年頃?)製造会社 : 新三菱重工業 京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2014年高知宮の前公園発動機運転会で見学させていただきました。mylist/39931443 mylist/57602834・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://www.freightcar.jp/0_frame_freephoto/f_3100_05.htmより引用させていただきました。
2:58|2014年08月04日 18:27:01 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 ごこく AE9型 3馬力 その2
旧日本海軍の九九式艦上爆撃機などを生産していた愛知航空機を前身とする、新愛知起業が製造した発動機です。整然と並んだロッカーアームが角度をつけた2本のプッシュロッドに押されて動く様は、いつまでも見て飽きません。ごこく AE9型出力 2~3馬力/700~800rpmボア&ストローク : 85mm X 105mm 595cc製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : 新愛知起業(現:愛知機械工業)所在地 : 愛知県名古屋市熱田区南一番町2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/52/Myojin-Sho.JPGより引用させていただきました。
3:54|2014年08月01日 02:54:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1922年頃 STOVER K型 1.5馬力
日本における農用発動機創成期からアメリカより輸入されていた、STOVER社製の発動機です。調速ガバナを始め、発動機の構成要素が露出していて、発動機の基本をとても理解しやすいモデルです。一見所在がわかりにくい点火プラグはシリンダー側面より差し込まれています。STOVER K型出力 : 1.5馬力/660rpm製造年代 : 1922年頃(大正11年頃)製造会社 : STOVER MFG & ENGINE CO.所在地 : アメリカ イリノイ州 フリーポート2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9d/Narikin_Eiga_Jidai.jpgより引用させていただきました。
3:23|2014年07月31日 12:58:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? トバタ陸用発動機 BN型 2.5馬力
西日本屈指の重工業地帯であり、八幡製鉄所も近くにあった戸畑に位置する戸畑鋳物の発動です。一本のプッシュロッドで吸・排気バルブ両方を駆動するのが特徴ですが、このくらいの勢いでガシガシと回して展示されているのが、個人的には好みです。トバタ陸上発動機 BN型出力 : 2.5馬力/650rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 戸畑鋳物 (現:日立金属)所在地 : 福岡県北九州市戸畑区汐井町2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3c/JGR-D50SteamLocomotive.jpgより引用させていただきました。
3:13|2014年07月30日 08:23:10 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 キタガワ発動機 WL2.5 2.5馬力 その2
現在でも工作機械器具メーカーとして盛業中の、北川鐡工所製の発動機です。始動直後でまだ発動機が温まっていないので、回転数を上げながらガソリンから灯油への切り替えを行っています。発動機が生きていると実感する瞬間の一つです。キタガワ発動機 WL2.5出力 :2.5馬力製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 北川鐡工所(現:北川鉄工所)所在地 : 広島県府中市元町2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/42/Stamp_Ryukyu%28Okinawa%29_5B-Yen_special_delivery.jpgより引用させていただきました。
5:31|2014年07月29日 08:15:20 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? タカハシ発動機 KF型 4馬力
凝った燃料タンクやマフラーの造形が素晴らしい発動機です。それまでは購入後の保守・修理等の影響もあって、画一的なスタイルが多かった発動機ですが、この頃になると様々な独自性を打ち出すメーカーが増えてきました。タカハシ発動機 KF型出力 : 3~4馬力/1,200rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : 高橋発動機製作所所在地 : 愛媛県伊予三島市2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://www.mod.go.jp/msdf/mf/history/nennhyou/img/rekish1.pdfより引用させていただきました。
2:46|2014年07月25日 08:17:16 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年 ハネダ HKS110型 3馬力
第二次世界大戦が終わり、それまで軍需物資だったアルミが民需へ出回るようになりました。時を同じくして、本格的に農村に発動機が普及し始め、様々な場所へ持ち運んで運転されるようになると、軽量化がセールスポイントの一つになります。そんな時代に生産された、アルミボディの発動機の一つです。ハネダ HKS110型出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1949年(昭和24年)製造会社 : 羽田精機所在地 : 茨城県龍ケ崎市2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8c/DST_on_3_April_1949_in_Japan.JPGより引用させていただきました
2:51|2014年07月24日 18:18:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1905年頃 ACME SUCKER ROD 10馬力 (焼玉)
アメリカ製の焼玉4サイクルガス発動機です。シリンダーヘッドから上に、ガス管が接続されたホットチューブが伸びており、ここを通して焼玉を加熱するようです。最初は逆回転で起動しますが、エンジンを停止させる際の反動を利用して再起動させいました。ACME SUCKER ROD出力 : 10馬力製造年代 : 1905年頃(明治38年頃)製造会社 : ACME SUCKER ROD CO.所在地 : アメリカ オハイオ州 トレド2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a2/Rolls-Royce_Silver_Ghost_at_Centenary.jpgより引用させていただきました。
5:54|2014年07月23日 07:59:12 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 クボタ2D型 2馬力 脱穀機セット
人力で稲から籾をしごいていた千歯扱きから、足踏み式の脱穀機へ進化した稲作の脱穀作業は、石油発動機を用いた動力式脱穀機を使うに至り作業効率が飛躍的に進化します。脱穀機の運転は、戦前・戦後を通して発動機の代表的な運用方法の一つでした。クボタ 2D型出力 : 2馬力/800rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区共栄社 ダイヤモンド式脱穀機2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e6/The_Arm_of_St._Francis_Xavier_1949.jpgより引用させていただきました。
4:30|2014年07月22日 02:44:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? オートリ発動機 2.5馬力 その1
地球に鳳が寄り添う商標の、おほとり発動機製造の発動機です。恐らく戦後間もなく、昭和25年前後の製造ではないかと思われます。展示では平ベルトで小型の発電機を回し、いくらかの負荷が掛かった状態で運転されていました。動画の途中でオイラーにオイルを補給してもらっています。オートリ発動機出力 : 2.5馬力/700rpm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : おほとり発動機所在地 : 兵庫県姫路市神屋町2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/87/JAL_Aircraft_Mokusei-go.JPGより引用させていただきました。
3:30|2014年07月21日 18:17:34 投稿
[いにしえの発動機たち] 番外 1925~1950年頃? 綾井式製縄機
展示ではモーターを使って動力化されていますが、元々は足踏式の製縄機、又は縄綯機です。恐らく昭和初期ころの物と思われます。この機械の出現までは手作業で縄をなっていたのですから、製縄機の出現が当時の人々に与えた衝撃は相当の物だった事でしょう。綾井式製縄機(縄綯機)製造年代 : 1925年~1950年代?(昭和元年~昭和30年代?)製造会社 : 綾井農機製作所?所在地 : 香川県高松市前田2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://en.wikipedia.org/wiki/File:Japanese_aircraft_carrier_Akagi_1925.jpgより引用させていただきました。
3:27|2014年07月17日 18:28:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1923年頃 フェアバンクス モース Z型 3馬力
瀟洒な冷却ホッパの造形と、滑らかで上質な鋳鉄が魅力のフェアバンクス・モースです。クランクは赤く塗装されていましたが、オフセットが可変するとか…という訳ではありません。フェアバンクス モース Z型出力 : 3馬力/475rpmボア&ストローク : 114.3mm X 152.4mm 1,563cc製造年代 : 1923年頃(大正12年頃)製造会社 : Fairbanks-Morse所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a1/Refueling%2C_1923.jpgより引用させていただきました。
3:24|2014年07月16日 04:03:17 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 ヤンマーディーゼル K2型 3馬力
当時、世界最小のディーゼルエンジンとして発売されたK1型の姉妹モデルとして、大ヒットを成し遂げたK2型です。この時は小型の発電機を駆動して展示されていましたが、ある程度の負荷が掛かった運転が、私個人的には好みです。ヤンマーディーゼル K2型出力 : 2~3馬力/1,000~1,300rpmボア&ストローク : 70mmx100mm 384.6cc製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/94/Sakuragicho_Train_Fire_1951.jpgより引用させていただきました。
5:47|2014年07月15日 18:29:37 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 クボタ SHB型 2.5馬力
戦後、農業機械化の進捗と共に石油発動機が農家へ普及し始めると、発動機の小型化と軽量化は大きなセールスポイントとなります。そんな課題にクボタが応えたのが、最小クラスのSHシリーズでした。このSHBは、SHシリーズの2代目にあたります。クボタ SHB型 出力 : 2~2.5馬力/1,500~1,800rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 久保田鉄工(現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8e/BOAC_Comet_1952_Entebbe.jpgより引用させていただきました。
2:36|2014年07月12日 18:27:58 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 ヤンマーディーゼル H20形 20馬力 その1
戦後型のヤンマーH20型です。ヤンマーの大型ディーゼル発動機は、独特の排気と吸気の息づかいが魅力です。ヤンマーディーゼル H20形出力 : 20馬力/500rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3a/Kyoto_Station_%28building_of_the_third%29_Kyoto%2CJAPAN.jpgより引用させていただきました。
4:44|2014年07月11日 08:17:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 フルパーランドディーゼル F-2型 3馬力
これぞ小型ディーゼル!と言わんばかりに豪快に回る発動機は、戦前の名門航空機メーカーであった中島飛行機をルーツとし、後にプリンス自動車工業となる富士精密工業の製品です。フルパーランドディーゼルエンジン F-2型出力 : 2~3馬力/1,500rpm製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)製造会社 : 富士精密工業所在地 : 東京都杉並区桃井3丁目2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7b/Yukawa.jpgより引用させていただきました。
2:28|2014年07月10日 02:46:39 投稿
[いにしえの発動機たち] 1924年頃 JOHN DEERE E型 1.5馬力
アメリカにおける天下無双の農業機械メーカー、ディア アンド カンパニーによる農業用小型発動機です。予め設定した回転数より下回った時にのみ点火する、ヒット&ミスの動作が良く分かります。連綿と続く「ジョン・ディア」のブランドは現在ヤンマーが輸入元となり、日本においても大型トラクター等で活躍しています。JOHN DEERE E型出力 : 1.5馬力/600rpm製造年代 : 1924年頃(大正13年頃)製造会社 : Deere & Company所在地 : アメリカ アイオワ州 ウォータールー2012年水晶の湯発動機運転会・2012年筑西市判官祭発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
2:41|2014年07月09日 02:11:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1923年頃 フェアバンクス モース Z型 1.5馬力 その1
農用発動機の老舗として、20世紀初頭のアメリカで大きなシェアを誇ったフェアバンクス・モースの発動機は、発動機創成期の日本にも輸入され、優秀な発動機として多くの国産発動機メーカーに影響を与えました。フェアバンクス モース Z型出力 : 1.5馬力/500rpmボア&ストローク : 88.9mm X 127mm 約788cc製造年代 : 1923年頃(大正12年頃)製造会社 : Fairbanks-Morse所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://schiavieservi.blogspot.jp/2013_06_01_archive.htmlより引用させていただきました。
3:20|2014年07月04日 18:20:53 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタオートエンジン AN型 3馬力
鮮やかに色を各部に注された、クボタオートエンジンAN型です。何がオートなのかというと、ガソリンでエンジンを始動した後に、灯油運転へ切り替える操作が自動になった事で、コツと勘を要した操作が省略された衝撃は大きく、大きなセールスポイントになりました。クボタオートエンジン AN型出力 : 2.5~3馬力/1,600~1,800rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 久保田鉄工所在地 : 大阪府大阪市浪速区2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/ce/1955_Fujicabin_01.jpgより引用させていただきました。
2:25|2014年07月02日 18:08:18 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? チトセ石油軽油発動機 2馬力
「王位保証」のプレートが輝く、歯車の中で鶴が羽を広げるトレードマークのチトセ石油軽油発動機です。とてもいい音で鳴きながら吸気する発動機でした。チトセ石油軽油発動機出力 : 2馬力/600rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 河上商会発動機部(河上農具製作所)所在地 : 岡山県倉敷市浜町2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d5/American_DC-3.jpgより引用させていただきました。
2:43|2014年07月01日 08:17:08 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? 小林式石油発動機 12馬力
シリンダーヘッドからクランクまで、とても低い重心上にその巨体を構成する重厚な発動機です。マグネトーはオリジナルではないそうですが、オリジナルよりも古いタイプの大変珍しいマグネトーが稼働していました。小林式石油発動機出力 : 12馬力製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 小林兄弟鉄工所所在地 : 広島県福山市新市町下安井2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/54/Hikawa_Maru-1930.jpgより引用させていただきました。
3:51|2014年06月26日 02:48:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 かつら B3型 10馬力
まるでNESのゲーム「レッキングクルー」の「ナスビ仮面」のようなマフラーと、エアクリーナーがカリン塔のようにそびえ立つ、新三菱重工のかつらB3型です。戦前のこのサイズの発動機では、10馬力という数値は有り得ない馬力でした。かつら B3型出力 : 8~10馬力/1,200~1,400rpmボア&ストローク : 110mmX120mm 1,140cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 新三菱重工業 京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2014年高知宮の前公園発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/55/JNR_DL_DD118.jpgより引用させていただきました。
2:45|2014年06月25日 01:16:50 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 かつら J1型 3馬力 その1
戦前戦中と軍需産業に傾注した三菱重工業が戦後、中日本重工業を経て取り組んだ分野の一つに、農業用発動機がありました。「かつら」のブランドで展開した発動機は、その扱いやすさから日本中に広く普及する事になります。かつら J1型出力 :2.5~3馬力/1,300~1,500rpmボア&ストローク : 75mmX90mm 398cc製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 新三菱重工業 京都製作所所在地 : 京都府京都市右京区2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/09/Rokken_accident.jpgより引用させていただきました。
3:14|2014年06月24日 18:22:31 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? ユンケル発動機 2.5馬力
「ユンケル」の名称と飛行機のマークの由来は、ドイツの航空機メーカー「ユンカース」からでしょうか。銘板の状態も大変良好で、当時の面影をよく残した発動機でした。ユンケル発動機出力 :2.5馬力/650rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 溝淵製作所所在地 : 香川県高松市十川西町2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はsm18512255からです。
3:54|2014年06月07日 17:06:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ルビー発動機B型 3馬力 その1
何故「ルビー」なのだろうか? 名前の由来は解りませんが、戦前から「ルビー号」として生産されていた発動機でした。とてもお洒落な名前の発動機です。ルビー発動機 B型出力 :3馬力/650rpmシリンダーボア径 : 101.6mm製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 福森鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区東島田町2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/fe/Daihatsu_bee.jpgより引用させていただきました。
2:43|2014年06月04日 18:28:13 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃? コンコー SK型 6馬力 耕運機セット
コンコーSK型が搭載されるのは、古川農機具工業製と思われる、スクリュー式耕耘刃の耕運機(耕耘機)です。古来より田畑を耕す動力は牛馬のみでしたが、この頃から発動機と耕運機のセットは農家の垂涎の的になりました。コンコーエンジン SK型出力 : 5~6馬力/900~1,100rpm製造年代 : 1953年頃?(昭和28年頃?)製造会社 : 金光鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区島田本町古川農機具工業 スクリュー耕耘機2014年群馬島村渡船場運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8d/Kashimatetsudo_DD901.jpgより引用させていただきました。
6:24|2014年05月28日 12:54:44 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? 三ツ矢発動機 2馬力
小さなサイレンサーから、バシバシと元気よく排気する姫路生まれの発動機です。ホッパー内の冷却水も沸騰していて、機械ではありますが生命力を感じさせられます。三ツ矢発動機出力 :2馬力/650rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 三宅鉄工所所在地 : 兵庫県姫路市西新町2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4e/Nenohi_II.jpgより引用させていただきました。
2:59|2014年05月24日 23:21:42 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? カルイ式発動機 10馬力
大排気量機らしくゆったりと回る、カルイ発動機の中でも比較的初期の製品と思われる発動機です。カルイ独特のガチャピンのようなシリンダーヘッドで、震えながら吸気する吸気バルブがとても愛らしい発動機でした。カルイ式発動機出力 :10馬力製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 高橋製作所所在地 : 愛媛県四国中央市2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/45/Kisaragi_II.jpgより引用させていただきました。
4:30|2014年05月22日 18:22:21 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 ヨシダO型 4.5馬力
小振りで角が丸い冷却水ホッパと、今川焼きのような円い吸気カバーが可愛らしい、ヨシダの中速発動機です。垂直に並んだ吸排気バルブを長いプッシュロッドがせわしなく動かす様は、見ていて飽きる事がありません。ヨシダ O型出力 : 3.5~4.5馬力/1,100~1,500rpmボア&ストローク : 90mmX100mm 636cc製造年代 : 1955年頃 (昭和30年頃)製造会社 : ヨシダ発動機所在地 : 大阪府大阪市東成区大今里2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/27/Toyota-crown-1st-generation01.jpgより引用させていただきました。
2:40|2014年05月15日 18:15:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1920年頃? International M型?6馬力? その2
オート3輪の上で優雅に回る、味わいに満ちた舶来の発動機です。吸気行程で震えながら動く、タケノコのような吸気バルブスプリングが微笑ましいです。International M型?出力 : 6馬力?製造年代 : 1920年頃?(大正9年頃?)製造会社 : International Harvester Co シカゴ工場所在地 : アメリカ イリノイ州 シカゴ2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f3/Where_there%27s_smoke_there%27s_fire_by_Russell_Patterson_crop.jpgより引用させていただきました。
5:24|2014年05月09日 18:32:24 投稿
[いにしえの発動機たち] 1919年頃 Racine SATTLEY 7馬力
この発動機、一見ディーゼルの様ですが、マグネトーの裏辺りに点火プラグが隠れているようです。燃料はキャブレターへポンプで供給されています。Racine SATTLEY出力 : 7馬力/400rpmボア&ストローク : 152.4mm X 215.9mm 3936.3cc製造年代 : 1919年頃(大正8年頃)製造会社 : Nelson Brothers工場所在地 : アメリカ ミシガン州 サギノー2014年丸亀お城まつり発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/15/Treaty_of_Versailles_oldphoto.jpgより引用させていただきました。
3:41|2014年05月05日 17:26:01 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? 国王号発動機
「黒王号」ではありません。「國王號」です。とにかく威厳のある名前の、四国生まれの発動機です。銘板は読めませんが、恐らく2~3馬力クラスの出力と思われます。動画中では、何かの拍子か解りませんが、途中で自然停止してしまいます。国王号発動機製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 兄弟商会 山田鉄工所所在地 : 香川県坂出市2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/31/Meiji_Yasuda_Life_Insurance_Company_Head_Office_2009.jpgより引用させていただきました。
2:30|2014年05月01日 18:29:55 投稿
[いにしえの発動機たち] 1939年頃? ヤンマーH20形 17馬力
戦前型のヤンマーH20形です。無負荷の時は穏やかに回りますが、時々本気を見せてくれました。逞しい排気は、強大なトルクの一片を感じさせてくれます。ヤンマー H20形出力 : 16~17馬力/600rpm製造年代 : 1939年頃?(昭和14年頃?)製造会社 : 山岡内燃機所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2012年筑西市小栗判官まつりで見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/19/Battle_of_Khalkhin_Gol-Japanese_Type_89_Chi-Ro_midium_tank.jpgより引用させていただきました。
3:25|2014年04月24日 18:28:32 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃? エムヂー発動機 15馬力
一般的な発動機をそのまま巨大にしたような筐体に圧倒される、地響きを発する15馬力の発動機です。馬力だけで表現すれば大した事が無いように感じられるかもしれませんが、この発動機から生み出されるトルクは、果たしていかほどでしょうか。エムヂー発動機出力 : 15馬力/430rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : 三浦発動機製作所所在地 : 埼玉県川口市2012年筑西市小栗判官まつり・2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f9/JNR_Bus_Okata_Line_1930.jpgより引用させていただきました。
5:47|2014年04月20日 18:17:25 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 はっぴー発動機2C型 2.5馬力
「はっぴー」の平仮名書きも微笑ましい発動機は、現在も操業を続けておられる吉田機械製作所のハッピー発動機です。力強くキャブレターから奏でられる吸気音を聴いていると、暗い戦時から明るい未来への意気込みが今でも伝わってくるかのような発動機でした。はっぴー発動機 2C型出力 : 2.5馬力/700rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 吉田機械製作所所在地 : 岡山県浅口郡里庄町新庄2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/14/228_Incident_h.jpgより引用させていただきました。
4:57|2014年04月15日 18:24:04 投稿
[いにしえの発動機たち] 1954年 アキツ石油軽油発動機 2MB型 3馬力 その1
後付けであろうマフラーから、リングの排気を連発する可愛い発動機です。新明和興業は、戦時中は川西航空機として戦闘機「紫電」などを開発製造したメーカーとして有名でした。アキツ石油軽油発動機 2MB型出力 : 2.5~3馬力/1,100~1,200rpm製造年代 : 1954年頃(昭和29年頃)製造会社 : 新明和興業福知山工場 (現:新明和工業)所在地 : 京都府福知山市土2013年信州・白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/95/Gojira_1954_Japanese_poster.jpgより引用させていただきました。
3:29|2014年04月11日 18:27:15 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? クボタKF型 3.5馬力
赤い敷物の上で、振動もなく涼しげに回るクボタKF型は、第2次世界大戦も押し迫った頃に製造されたと思われる発動機です。鉄の塊その物とも言える発動機は、この頃より戦局の悪化に伴って、軍事産業優先の観点から生産されなくなっていきました。クボタ KF型出力 : 3.5馬力/600rpm製造年代 : 1940年頃?(昭和15年頃?)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dc/Winter_war.jpgより引用させていただきました。
2:43|2014年04月10日 18:26:20 投稿
[いにしえの発動機たち] 1936年頃 ヤンマーヂーゼル S5形 5馬力
ヤンマーはS形シリーズを発売した1936年頃、早くもディーゼル専業を掲げ、日本中にディーゼルの礎を築いていきます。この恐ろしく低速で回転するS5形は目視で回転数を数えられる程ですが、発動機を低速で回す事に注力する世界では100rpm以下が目標のようです。ヤンマーヂーゼル S5形出力 : 5馬力/700rpmボア&ストローク : 105mm X 170mm 1,471cc製造年代 : 1936年頃(昭和11年頃)製造会社 : 山岡内燃機所在地 : 兵庫県尼崎市長洲2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b4/Fw_61_V.JPGより引用させていただきました。
3:59|2014年04月08日 00:18:49 投稿
[いにしえの発動機たち] 1959年頃 ヤンマーディーゼル NTS70R形 3馬力
高度経済成長期の漁業において、小型船舶の動力化に大きな貢献を果たした発動機です。単純・軽量・コンパクトなディーゼル機関はヤンマーのお家芸ですが、農用発動機で培ってきたノウハウが海でも実を結んだモデルでした。ヤンマーディーゼル NTS70R形出力 : 3馬力/1,800rpmボア&ストローク : 70mm X 80mm 308cc製造年代 : 1959年頃(昭和34年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2014年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e4/Takara_Container_Train.jpgより引用させていただきました。
5:23|2014年04月07日 02:09:26 投稿
[いにしえの発動機たち] 1929年頃 247ENGINE軽油発動機 2.5馬力
全盛期には30以上のメーカーが存在した発動機のメッカ、岡山県は仁科工作所製造の発動機です。運良く始動の瞬間に立ち会えた発動機でした。247ENGINE軽油発動機出力 : 2.5馬力/600rpm製造年代 : 1929年頃(昭和4年頃)製造会社 : 仁科工作所所在地 : 岡山県岡山市北区下石井2012年筑西市小栗判官まつりで見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a5/1930-67B.gifより引用させていただきました。
2:35|2014年04月05日 14:45:14 投稿
[いにしえの発動機たち] 1920年頃? Crossley Gas Engine BE95型 17馬力
イギリス屈指の工業都市であるマンチェスターのメーカーCROSSLEY BROTHERSで製造された、ツインサイドシャフトと呼ばれるグループに属するガス発動機です。Crossley Gas Engine BE95型出力 : 17馬力/450rpm製造年代 : 1920年頃?(大正9年頃?)製造会社 : CROSSLEY BROTHERS LTD所在地 : イギリス グレーターマンチェスター マンチェスター オープンショー2013年信州・白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e1/Wallstreetbmb.jpgより引用させていただきました。
7:14|2014年04月05日 13:36:59 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 井田石油軽油発動機 2馬力 その1
戦後の混乱もようやく一段落してきたこの頃、コンパクトで場所を取らない、縦型シリンダーの空冷発動機が普及し始めました。この井田石油軽油発動機も、そんな縦型空冷発動機達における一台です。井田石油軽油発動機出力 : 2馬力/1,500rpm製造年代 : 1953年頃 (昭和28年頃)製造会社 : 角谷鉄工所所在地 : 愛知県岡崎市井田町2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b5/Korean_War_armistice_agreement_1953.jpgより引用させていただきました。
3:44|2014年02月26日 18:25:23 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃? ライト石油軽油発動機 3馬力
International M型 sm22621085をモデルに小型化したと思われる、岡山県で製造された発動機です。岡山県は、戦前には日本で最も多くの発動機メーカーが存在し、最盛期には30社以上が操業していました。ライト石油軽油発動機出力 : 3馬力/650rpm製造年代 : 1925年頃?(大正14年頃?)製造会社 : 松本製作所所在地 : 岡山県岡山市2013年信州・白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a8/Steam_locomotive_8201_1926.jpgより引用させていただきました。
3:13|2014年02月23日 15:49:33 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃? ヤンマーディーゼル N18形 18馬力 その1
排気量3,079ccの大型ディーゼル発動機です。トラック搭載のクレーンがある程度普及したからなのか、中央部に吊上げ用フックのような物が見受けられます。ドスドスと低音の聞いたエキゾーストは最高です。ヤンマーディーゼル N18形出力 : 16~18馬力/900~1,000rpm最大出力 : 22馬力/1,000rpm製造年代 : 1955年頃?(昭和30年頃?)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6b/Battle-Ship_Island_Nagasaki_Japan.jpgより引用させていただきました。
2:59|2014年02月22日 18:21:29 投稿
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? トキワ発動機 2馬力
自社銘板の付いたマグネトーと、社章が鋳込まれたマフラーがが目を引く、大阪生まれの発動機です。トキワ発動機出力 : 2馬力/700rpm製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)製造会社 : 双益商会所在地 : 大阪府大阪市東成区東今里町2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/36/February_26_Incident_Balloon_Banner.JPGより引用させていただきました。
4:11|2014年02月20日 03:24:46 投稿
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 ヤンマーディーゼル K1型 2馬力 その1
世界最小の横形水冷ディーゼルエンジンとして発売されたK1型です。戦前からディーゼルエンジンの民生化に尽力してたヤンマーですが、K1型によって「大きい・重い」といった概念を覆し、農用エンジン市場へ大きな足跡を残しました。ヤンマーディーゼル K1型出力 : 1.5~2馬力/1,100~1,300rpm製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)製造会社 : ヤンマーディーゼル所在地 : 大阪府大阪市北区2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a2/Paavo_Nurmi_sytytt%C3%A4%C3%A4_olympiatulen_1952.jpgより引用させていただきました。
4:58|2014年02月11日 22:02:36 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃? クボタ C型 6馬力
クボタの発動機製造初期の頃に作られたと思われる、6馬力の大型機です。当時は工場や作業場の定置動力として使われていた事であろうこの発動機は、高級機であるが為か、プッシュロッドが吸排気それぞれ1本ずつあります。クボタ C型出力 : 6馬力/500rpm製造年代 : 1925年頃?(大正14年頃?)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/db/Yamanote_Line_1925.jpgより引用させていただきました。
6:46|2014年02月09日 18:19:55 投稿
[いにしえの発動機たち] 1930年頃 虎石油発動機 ウ井ツテ型 2馬力
アメリカの発動機メーカー、Witte Engine Works(sm22633780 sm22670140)の発動機を手本に製造されたと思われる発動機ですが、マグネトーの駆動方式が本家はロッドなのに対し、こちらはチェーン駆動なのが特徴です。虎石油発動機 ウ井ツテ型出力 : 2馬力/600rpm製造年代 : 1930年頃?(昭和5年頃?)製造会社 : ムツミ鐡工所所在地 : 静岡県浜松市中区野口町2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/45/Blue_tapes_cutter.jpgより引用させていただきました。
4:25|2014年02月08日 21:11:02 投稿
[いにしえの発動機たち] 1933年頃 トバタ陸用発動機 IL型 10馬力 その1
一本のプッシュロッドで吸・排気バルブを駆動するトバタ発動機は、日産自動車の源流となった戸畑鋳物が製造していましたが、久保田鉄工所系列の会社より小型自動車の製造権を譲渡した際、久保田鉄工所のブランドとなりました。sm24739013と同一機です。トバタ陸用発動機 IL型出力 : 10馬力/500rpm製造年代 : 1933年頃(昭和8年頃)製造会社 : 久保田鉄工所機械部 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2012年筑西市小栗判官まつりで見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443スペック・製造年代には推定を含みます。タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/18/1933_Sanriku_Earthquake_damage_at_Kamaishi_01.jpgより引用させていただきました。
2:55|2014年02月07日 00:21:56 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 クボタ AH型 2馬力 その1
戦後の農業機械化へ大きな貢献をした、クボタAHシリーズの始祖モデルです。コンパクトで軽く、可搬性に優れたこの発動機は、一定の場所に定置しての使用が主だった使い方に対し、水田の畔や庭先などあらゆる場所での動力化の可能性を開き、多数が販売されたヒットモデルとなりました。クボタ AH型出力 : 2馬力/1,100rpm製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)所在地 : 大阪府大阪市浪速区2013年信州・白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/it/6/6c/Monza1950.jpgより引用させていただきました。
3:23|2014年02月01日 17:14:21 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 キタガワ発動機 WL2.5 2.5馬力 その1
「通産省機械局長賞受領」のプレートも輝かしい、現在でも工作機械器具メーカーとして盛業中の、北川鐡工所製の発動機です。定石化したシンプルな構造を踏襲しつつも、キャブレターに混合気霧化促進の為の改良を加え、より良い燃焼状態を目指したモデルです。キタガワ発動機 WL2.5出力 :2.5馬力製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)製造会社 : 北川鐡工所(現:北川鉄工所)所在地 : 広島県府中市元町2013年信州・白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/a/a1/Old_fukkoku.JPGより引用させていただきました。
3:55|2014年01月31日 00:19:39 投稿
[いにしえの発動機たち] 1950年頃? ストロング発動機
「賜天覧之榮」の文字も輝かしく、威風堂々と回る発動機です。45度斜めに突き出したマフラー、蓋茶碗型の吸気口、瀟洒な純正の燃料タンクなど、丁寧な仕上げにメーカーの気迫が感じられます。ストロング発動機製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)製造会社 : 岩下鉄工所所在地 : 岡山県岡山市北区富町2丁目2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e9/Tsukiji_Fish_Market_under_construction.JPGより引用させていただきました。
3:40|2014年01月30日 01:04:44 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 ごこく AE9型 3馬力
愛知機械工業の前身は、戦前から戦中にかけて旧日本海軍の九九式艦上爆撃機などを生産していた愛知航空機です。戦後は民生用発動機の生産に乗り出し、小型軽量の「ごこくAE9型」はその扱いやすさが人気の機種でした。ごこく AE9型出力 3馬力/900rpmボア&ストローク : 85mm X 105mm 595cc製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 愛知機械工業所在地 : 愛知県名古屋市熱田区南一番町2013年信州・白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/30/Coronation_of_Queen_Elizabeth_II_Couronnement_de_la_Reine_Elizabeth_II.jpgより引用させていただきました。
3:45|2014年01月27日 19:11:31 投稿
[いにしえの発動機たち] 1933年頃 サトー式軽油発動機 2馬力 その2 (焼玉)
外部の熱源で焼玉を熱し、点火プラグの代りに混合気を燃焼させる農業用小型焼玉エンジンです。点火プラグやマグネトー等、電装品が必要無い焼玉エンジンは、安価かつ堅牢単純な構造が特徴です。サトー式軽油発動機(焼玉2サイクル)出力 : 2馬力製造年代 : 1933年頃(昭和8年頃)製造会社 : 佐藤商会(現:三菱農機)所在地 : 島根県松江市東出雲町2012年筑西市小栗判官まつりで見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1a/Bundesarchiv_Bild_137-048390%2C_Berlin%2C_SA-Aufmarsch_am_Brandenburger_Tor.jpgより引用させていただきました。
5:52|2014年01月25日 17:25:39 投稿
[いにしえの発動機たち] 1933年頃 サトー式軽油発動機 2馬力 その1 (焼玉)
戦前製と思われる焼玉式の発動機です。焼玉式エンジンは、スパープラグの代わりにシリンダーヘッドに内蔵された所謂「焼玉」に繋がる金属の棒を、エンジン外部から熱して混合気着火の熱源とするエンジンです。火皿がシリンダーヘッドと共締めなのが、いやはやなんとも素晴らしい。エンジンスターターで始動させるところが平成の世を実感させます。サトー式軽油発動機 (焼玉2サイクル)出力 : 2馬力製造年代 : 1933年頃(昭和8年頃)製造会社 : 佐藤商会(現:三菱農機)所在地 : 島根県松江市東出雲町2012年水晶の湯発動機運転会にて見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。
4:58|2012年11月20日 21:08:51 投稿
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 いさみ発動機 MB-20型 2.5馬力
コンパクトな筐体に、3つのオイラーを冠のように載せた姿が愛らしい、小さな発動機です。動画には2つのMB-20型が登場しますが、最初のMB-20型は掴み棒の痩せ具合が凄いことになっています。いさみ発動機 MB-20型出力 : 2~2.5馬力/1,500~1,800rpm製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)製造会社 : 日平産業伊讃美工場(現:コマツNTC)所在地 : 茨城県筑西市小川2012年筑西市小栗判官まつり、2013年信州・白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/58/Seoul_Battle-_Korean_War.jpgより引用させていただきました。
4:37|2014年01月22日 18:23:48 投稿
[いにしえの発動機たち] 1940年頃 カルイ軽油発動機 2.5馬力 その1
これぞ単気筒!という歯切れの良い排気音が心地よいこの発動機。プッシュロッドを本体に内蔵した上に、マグネトーもクランクケースカバーに覆われているなど、大変スッキリとしたデザインが目を引きます。カルイ軽油発動機出力 : 2.5馬力/650rpm製造年代 : 1940年頃(昭和15年頃)製造会社 : 東北振興山形発動機所在地 : 山形県山形市2013年信州・白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a3/Ajikawaguchi_derail_1940.jpgより引用させていただきました。
2:30|2014年01月22日 00:03:20 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃 クボタ B型 2.5馬力
世界的な農業機械・建設機械メーカーであるクボタ。創業当時は鋳物メーカーとしてスタートしたクボタは、そのノウハウを生しつつ石油発動機を手掛ける事によって、後の発展における重要な礎を築きました。動画ではブロワを接続して運転されています。クボタ B型出力 : 2.5馬力/600rpm製造年代 : 1925年頃(大正14年頃)製造会社 : 久保田鉄工所所在地 : 大阪府大阪市浪速区2012年筑西市小栗判官まつりで見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b9/Lenin.jpgより引用させていただきました。
1:59|2014年01月18日 19:07:19 投稿
[いにしえの発動機たち] 1925年頃? ヨシダ 1.5馬力
銘板にハングルも書かれている発動機です。当時の朝鮮は日本統治時代であり、朝鮮半島近代化の盛んなこの頃、彼の地に支店・代理店を置く発動機メーカーもありました。クランクケースの上にスロットルがある、凝った造りが目を引きます。ヨシダ出力 : 1.5馬力/800rpm製造年代 : 1925年頃? (昭和初期頃?)製造会社 : 吉田商工部所在地 : 大阪府大阪市東成区大今里2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/ff/Chaplin_the_gold_rush_boot.jpgより引用させていただきました。
3:59|2014年01月17日 21:03:06 投稿
[いにしえの発動機たち] 1938年頃 ヤンマーヂーゼル機関 HE型 20馬力
まず元気よく聞こえてくる音は、隣の発動機からの音。その横で静かに回るHE型の排気は、一旦消音器のバッフルにパチンと当たった後、まるでため息を漏らすかのように穏やかに排出されています。ヤンマーヂーゼル機関 HE型出力 : 20馬力/450rpmボア&ストローク : 170mm X 280mm 6352.2cc製造年代 : 1938年頃(昭和13年頃)製造会社 : 山岡内燃機所在地 : 兵庫県尼崎市長洲2013年信州・白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/18/JNR_C58_179.jpgより引用させていただきました。
4:41|2014年01月16日 23:36:24 投稿
[いにしえの発動機たち] 1927年頃 Briggs and Stratton FH型 0.5馬力
斜めに曲線を描いた空冷フィンがとても美しい、キックスタートの小型発動機です。キャブレターは本体最下部にあり、混合気は長いインテークパイプを介してシリンダーヘッドへと導かれます。Briggs and Stratton FH型出力 : 0.5馬力/1,800rpmボア&ストローク : 57.15mm X 57.15mm 146.5cc製造年代 : 1927年頃(昭和2年頃)製造会社 : Briggs and Stratton Co.,所在地 : アメリカ ウィスコンシン州ミルウォーキー2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/34/Bank_run_during_the_Showa_Financial_Crisis.JPGより引用させていただきました。
2:59|2014年01月14日 23:59:22 投稿
[いにしえの発動機たち] 1922年頃 ウイッテ B型 2馬力 その2
日本における発動機創成期の頃、アメリカより輸入された発動機です。その手頃な大きさと完成されたスタイルは、多くの日本の発動機メーカーに影響を与えました。sm22633780とは同型ですが別の発動機です。ウイッテ B型出力 : 2馬力/600rpmボア&ストローク : 82.55mm X 127mm 679.4cc ?製造年代 : 1922年頃(大正11年頃)製造会社 : WITTE ENGINE WORKS所在地 : アメリカミズリー州カンザスシティ2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/77/Japanese_aircraft_carrier_Hosho_1922.JPGより引用させていただきました。
5:27|2014年01月14日 19:33:11 投稿
[いにしえの発動機たち] 1922年頃 ウイッテ B型 2馬力 その1
日本における発動機創成期の頃、アメリカより輸入された発動機です。その手頃な大きさと完成されたスタイルは、多くの日本の発動機メーカーに影響を与えました。ウイッテ B型出力 : 2馬力/600rpmボア&ストローク : 82.55mm X 127mm 679.4cc ?製造年代 : 1922年頃(大正11年頃)製造会社 : WITTE ENGINE WORKS所在地 : アメリカミズリー州カンザスシティ2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c9/Tuts_Tomb_Opened.JPGより引用させていただきました。
4:33|2014年01月09日 21:10:06 投稿
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 三菱ダイヤディーゼル2DVA-3 17馬力
ターボやインタークーラーのついたディーゼルも大好きですが、自然吸気のディーゼルエンジンにしかない風情もあります。船舶向けの2気筒です。三菱ダイヤディーゼル 2DVA-3出力 : 17馬力/900rpm製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)製造会社 : 新三菱重工業名古屋製作所所在地 : 愛知県名古屋市港区大江町2013年白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/20/Tsutenkaku_in_2006.jpgより引用させていただきました。
4:25|2014年01月09日 19:48:45 投稿
[いにしえの発動機たち] 1927年頃 ニュータイプ ヤンマー 3.5馬力 その1
今や誰もが知っているヤンマーディーゼルですが、昔も日本の代表的な発動機メーカーの一つでした。ニュータイプ ヤンマー出力 : 3.5馬力/550rpm製造年代 : 1927年頃(昭和2年頃)製造会社 : 山岡発動機工作所所在地 : 大阪府大阪市北区茶屋町2013年サンサンファーム発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4d/Radio_calisthenics_in_1930s.JPGより引用させていただきました。
3:46|2014年01月07日 23:15:09 投稿
[いにしえの発動機たち] 1920年頃? International M型 6馬力 その1
シリンダーヘッドに美しいキャブレターの冠をかぶり、どこか気品を感じさせる端正なシルエットの発動機です。International M型出力 : 6馬力製造年代 : 1920年頃?(大正9年頃?)製造会社 : International Harvester Co所在地 : カナダ オンタリオ州 ハミルトン2013年信州・白馬発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます。・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d5/5_Prohibition_Disposal(9).jpgより引用させていただきました。
4:58|2014年01月07日 20:29:19 投稿
[いにしえの発動機たち] 1916年頃 ウイッテ ジュニアエンジン 8馬力
ヒット&ミス式独特の、呼吸するマフラーの息づかいが堪えられない発動機です。途中から機嫌がやや悪くなってきます。ウイッテ ジュニアエンジン(ヘッドレス)出力 : 8馬力/450rpm製造年代 : 1916年頃(大正5年頃)製造会社 : WITTE ENGINE WORKS所在地 : アメリカ ミズリー州 カンザスシティ2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/fa/Cheshire_Regiment_trench_Somme_1916.jpgより引用させていただきました。
6:48|2014年01月05日 21:31:36 投稿
[いにしえの発動機たち] 1913年頃 La Fonderie de ROBERTSONVILLE
滑らかな曲線を描く筐体にフクロウのロゴがチャームポイントの、カナダ製のヒット&ミス式発動機です。La Fonderie de ROBERTSONVILLE出力 6 or 8馬力製造年代 : 1913年頃~(大正2年頃~)製造会社 : La Fonderie de ROBERTSONVILLE所在地 : カナダ ケベック州2012年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/64/Yoshinobu_Tokugawa_2.jpgより引用させていただきました。
2:43|2014年01月05日 21:15:34 投稿
[いにしえの発動機たち] 1912年頃 Waterloo Boy 8馬力
発動機の息づかいがよく伝わる、ヒット&ミス式の発動機です。ヒット&ミスとは、発動機の回転数が下がった状態を検知した時のみ「吸気-->圧縮-->燃焼-->排気」の行程を行う方式です。Waterloo Boy (Bohon社で販売されたOEMモデル)出力 8馬力排気量 : 5,500cc製造年代 : 1912年頃(大正元年頃)製造会社 : Waterloo Gasoline Engine所在地 : アメリカ アイオワ州 ブラックホーク郡 ウォータールー2012年筑西市小栗判官まつりで見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e7/RMS_Titanic_ready_for_launch%2C_1911.jpgより引用させていただきました。
3:18|2014年01月05日 20:54:33 投稿
[いにしえの発動機たち] 1890年代? National Gas Engine
シリンダーへのオイル供給方法が素晴らしい発動機です。始動時にカムへ突っ込むワイヤーブラシはデコンプ代りでしょうか。National Gas Engine出力 13~11馬力?製造年代 : 1890~1900年頃?(明治23~33年頃?)製造会社 : National Gas Engine所在地 : イギリス グレーターマンチェスター アシュトン=アンダー=リン2012年・2013年水晶の湯発動機運転会で見学させていただきました。動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443・スペック・製造年代には推定を含みます・タイトル画像はhttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/de/Ferris-wheel.jpgより引用させていただきました。
9:56|2014年01月05日 20:04:35 投稿